京の川(新潮文庫)
著者 水上勉
「人間は、みんな大きな苦労の石を大切に抱いて生きてるんや……」京都の花街に生きる芸妓静香は、庭師だった義父が生前よくつぶやいていた言葉をじっと噛みしめる……。暗い出生の秘...
京の川(新潮文庫)
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商品説明
「人間は、みんな大きな苦労の石を大切に抱いて生きてるんや……」京都の花街に生きる芸妓静香は、庭師だった義父が生前よくつぶやいていた言葉をじっと噛みしめる……。暗い出生の秘密を胸に秘め、複雑な人間関係の絆に縛られながらも、ひたすらに女の道を歩もうとする静香の哀歓の人生を、美しい古都の風物の中に鮮やかに描いて、哀切な感動を呼ぶ長編小説。
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心がきれい。苦労もたくさん
2016/08/28 21:26
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投稿者:szk - この投稿者のレビュー一覧を見る
わたしと同じ名前の主人公「静香」。18歳で芸妓の道へ。芸妓の仕事での過酷さ悲惨さ悲壮感はなく、どちらからというとそこから離れた家族、親戚、仕事相手との人間関係が深く掘り下げられて書かれている。主人公、父、父に愛を注ぎ看取った父の愛人、心が清らかなのはこの3人だけだ。この3人の中で静香と愛人の秀子はあまり幸福ではない。心が綺麗だから不正ができないのだ。そして相手を思い遣る気持ちが強い。まっすぐ生きようとすると壁にぶつかる。人の卑しさを目の当たりにする。そこでどう生きるか。折々の静香の決断が物語を左右する。