紙の本
匿名性や秘匿サービス
2017/03/30 19:41
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ルイージ - この投稿者のレビュー一覧を見る
現時点のサイバーセキュリティの状況が概観できます。ネットに関する予備知識があまりなくても読めます。技術者向けの具体的な話ではないのであくまでも概要ですが、幅広くカバーされてると思います。私たちもダークウェブの世界と無関係ではいられないということを再認識する本です。
紙の本
必読の書
2016/11/23 12:56
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ももたろう - この投稿者のレビュー一覧を見る
好奇心が旺盛なので、かなり怪しげなサイトにも行ってみますが、
あれはほんの氷山の一角だったなんて。
「買えないものは何もない!」
本当にその通りですね。
そして、犯罪に関わるモノを買うには、表に出ないお金が使われます。
ビットコインの仕組みと存在価値が初めて分かりました。
インターネットをする人もしない人も必読の書です。
紙の本
ダークウェブ
2020/12/06 20:25
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る
帯に「買えないものは何もない」とありますが、恐るべし闇(ダーク)ウェブ。その仕組みや、決済方法としてビットコインが果たす役割など詳しく説明しています。「闇」は底知れず深い。しかし、、詳しく知りたい内容はこれではないという感じが残りました。
投稿元:
レビューを見る
我々が普通に使っているWeb(サーフェスウェブ)インターネットの1%未満で、ほとんどのWebは検索エンジンに引っかからないように作られている。これをディープウェブというが。その大半はアングラなものではなく、楽天のマイページやGメールといったもの。さらにその奥にあるのがダークウェブで、違法な物品の売買市場などに使われている。
ダークウェブにアクセスするにはTor,I2P,フリーネットなどが使われる。それぞれ、独立したネットワーク空間で、一番よく使われているのがTor。
Torでは、ディレクトリサーバから入り口ノード、中継ノード、出口ノードの3つが選ばれ、それぞれと暗号化通信を行うための鍵が渡される。
クライアントはこの3つの鍵で暗号化したデータを入り口ノードに送る。
入り口ノードは自分の鍵で暗号化を解除するが、中身は更に暗号化されているのでどこから来たか、どこへ送るべきかは分かっても中身は分からない。
次の中継ノードも自分の鍵で暗号化を解き、次の送り先を知るが中身はやはり分からない。また、中継ノードは入り口ノードから来たことはわかるが、もともとの送り主は分からない。
次の出口ノードで暗号化を解除すると中身、最終的な送り先はわかるが、通信経路として辿れるのは中継ノードまで。
ビットコインはその匿名性ゆえに、これら違法物品の売買のために用いられるようになっていた
投稿元:
レビューを見る
ダークウェブの動向についてわかりやすく整理されている。”シルクロード”の逮捕劇はドキュメンタリーにもなっているが、いろいろな謎が残る事件であることを本書で再確認した。
投稿元:
レビューを見る
サイバーセキュリティの延長とも思い、また興味本位という心情も相まって、ダークウェブについて軽く学んでみた。Torという暗号化通信とビットコインによる匿名可能な電子決済がダークウェブ隆盛の鍵。個人情報の単価や値付けの考え方に関する詳述が非常に生々しい。スマートフォン、スマートスピーカー、タブレット等、身の回りにどれ程セキュリティリスクが潜んでいるかを実感できた。まずは変なサイトにアクセスしない、きちんとウイルスソフトを入れる、ソフトウェアを常に最新のバージョンにしておく等、相手に付け入る隙を見せない姿勢が大事なんだろうと思った。
投稿元:
レビューを見る
とても便利なWebにも、使い方によっては犯罪的であり、闇といえる部分(技術も含めて)がよくまとまっていてわかりやすい。仕事でもセキュリティ対策とか考えることがあるけど、どこまでやっても完全は難しいことがよくわかった。ECサイトがものすごくあるが、個人情報の登録については今後どうするべきか、少し考えさせられました。
投稿元:
レビューを見る
平成30年3月ですが
コインチェック問題で脇役を占めていますね。
文字通りのロンダリング。ダークウェブに行けばなんとかなるさ。
そんな感覚なんでしょうね。怖いなあ。
投稿元:
レビューを見る
今までサイバー攻撃などニュースで流れても、あまり深く考えたことがなくどことなく他人事のように捉えていたが、これを読んで身近に起こっても全然おかしくないものなのだと知った。
普段使ってるフェイスブックやアマゾン、グーグルなどは表のウェブ(サーフェイスウェブ)と呼ばれており、これは氷山の一角のようなものだそうで、水面下に検索しても見つけることのできないウェブが山のようにある。
こう言った水面下のウェブをディープウェブ、ダークウェブと呼ぶが、そこでは麻薬取引や違法製品、個人情報、セキュリティの脆弱性など様々なものが取引されているのだそうだ。
普段関わることのなかった世界のことに少しだけ触れて、セキュリティに関して意識していかなければいけないと身が引き締まった。
投稿元:
レビューを見る
概ね知っている事が多かったが、インターネットの表が普段使っているgoogle検索で辿り着いたサイトだとしたら、本書のテーマになっているダークウェブ(ディープウェブ)はインターネットの裏の一面を示す。
これらをテーマに書かれている新書は珍しく、要点を詰め込まれていてWEBを閲覧する人。つまり皆に一読してもらいたい本でした。
更に今後はIoT促進のためのウェアラブル端末のデータが増え、またマイナンバーに紐づくようなデータもインターネットに多く流れるようになる。
闇ウェブが大好物のセンシティブなデータが増えるようななるということは自然にその旨のサイバー犯罪も増える。
そして今メインで使われているTorとビットコインの組み合わせで、そんなセンシティブなデータの取引はもちろんの事、違法ドラッグ、殺人請け負い等の変えないものは無いくらいの取引が行われる。
インターネットで便利になる一方で、裏の顔を見ると違法な事にもたくさん使われていることを認識しながら使う事が大事。学校でも教育するべき内容が本書には書かれている。
執筆会社であるセキュリティ集団スプラウトの今後の活躍に期待!
投稿元:
レビューを見る
闇ウェブ (文春新書) (Japanese Edition) by セキュリティ集団スプラウトを読みました。
2015年5月29日、ニューヨーク州マンハッタンの連邦地方裁判所で、Silk Roadの黒幕「DPR」の正体として告訴されていたロス・ウィリアム・ウルブリヒト容疑者に仮釈放なしの終身刑が言い渡されました。この匿名サービスを利用した悪名高きオンライン薬物市場サイトの裁判は、世界中のインターネットユーザーやセキュリティ関係者の注目を集め、その判決に関するニュースはFBIのプレスリリースのページにも取り上げられました。彼の審理には殺人も殺人未遂も含まれていないことから刑罰は重過ぎるといった意見や薬物を国に蔓延されるものにいかなる刑罰も重過ぎることはないという意見など多様な議論が交わされています。
> オペレーション・オニマスの派手な成果を受けて、Torコミュニティには衝撃が走った。「もしやTorに何か致命的な脆弱性があったのではないか?」「Torはもう安全ではないのではないか?」と多数のユーザーが不安を募らせた。それを裏付けるかのように、ユーロポールのヨーロッパサイバー犯罪センター主任は、プレスリリースの中で、「我々は単にこれらのサービスをオープンなインターネットから排除しただけではなく、今回はTorを使ったダークウェブにおいて打撃を与えたのだ。長い間、犯罪者たちはTorが司直の手の及ばない場所だと考えていた。だが今や我々は彼らが不可視でもなければ手の届かないものでもないと示すことができた(16)」とさながらTorの匿名性を破ったかのように述べている。Read more at location 1447
彼の所有するWebサイト(Silk Road)は法執行を回避するためTorを利用しています。Torは複数の仲介サーバを利用して接続経路の暗号化とTorの中間経路の暗号化を行うプロトコルです。誤解のないように説明をするとTorの技術自体は非合法利用を目的に作成されたものではありません。通信の秘密が守られない可能性が高い場所で、人権活動家・反体制活動家などが安全に海外の情報を入手したり、協力者と連絡を取ったり、国内の状況を海外に発信したりするため利用することがあります。もし身元が政府にわかってしまったら、逮捕や投獄、場合によっては命にすら関わる危険性がある国も多いため、そういった国の人々を守るためにもTorの技術は使われています。
セキュリティ関係者の関心事の一つにTorの匿名性はFBIによって破られたのかといったものがあります。
> オペレーション・オニマスの派手な成果を受けて、Torコミュニティには衝撃が走った。「もしやTorに何か致命的な脆弱性があったのではないか?」「Torはもう安全ではないのではないか?」と多数のユーザーが不安を募らせた。それを裏付けるかのように、ユーロポールのヨーロッパサイバー犯罪センター主任は、プレスリリースの中で、「我々は単にこれらのサービスをオープンなインターネットから排除しただけではなく、今回はTorを使ったダークウェブにおいて打撃を与えたのだ。長い間、犯罪者たちはTorが司直の手の及ばない場所だと考えていた。だが今や我々は彼らが不可視でもなければ手の届かないものでもないと示すことができ��(16)」とさながらTorの匿名性を破ったかのように述べている。Read more at location 1447
FBIがどのようにサイトの所有者を見つけることができたのか、その手段は明らかになっていません。実際にTorに技術的な脆弱性があったのか、あるいは犯人が致命的なミスを犯していたのかはわかっていません。このオペレーション・オニマスの作戦による大規模な摘発により410以上のマーケットサイトと多数の運営者が逮捕されました。FBIは大規模な摘発により世間にTorの匿名性が絶対ではないと示す意図があったことは明白です。しかしながら、Torに致命的な脆弱性があったとは言えない状況です。
> 冷静に考えると、匿名性を破ったにしてはおかしい点がある。シルクロード2・0よりも大きなドラッグマーケットが少なくとも二つ、摘発されずに残っているのだ。匿名性に縛られずにどの秘匿サービスでも摘発できるのであれば、「大物」からやっつけるのが法執行機関としては自然だろう。しかし「小物」の方から摘発したということは、シルクロード2・0にはつけ込める弱点が存在した一方で、「大物」の方にはそれがなかったので摘発できなかった、と見るのが妥当だRead more at location 1459
私はコンピュータ・セキュリティにかかわるものとしてリサーチなどの目的にGr\*\*\*のような匿名マーケットの検索サイトを見ることがあります。もちろん私自身は違法な取引などは行いません。私のようなリサーチを目的としたものや興味本位のものを含め多くの人々が検索サイトを利用していると考えます。ここではありとあらゆる機密情報や個人情報が違法なものがやり取りされていることが確認できます。ある程度の知識があれば誰であれ違法なものにアクセスすることができるでしょう。これは社会基盤に対する脅威といえるでしょう。
我々はセキュリティの最前線でどのようなことが起こっているかを知り、どのようなことができるかを対策していく必要があるだろうと考えます。
投稿元:
レビューを見る
2017.08.29 読了
執筆者が複数な上、全体の構成が悪く話の焦点・軸がぶれており、読みにくい。
ダークウェブ自身について読むなら第3章までで十分。第5章の逮捕劇の話などは不要、何を伝えたいのか分からない。
投稿元:
レビューを見る
もうちょっと古い情報だけど興味深かった。
普段みれる情報はインターネットの数割だけで、インターネットの世界は深い。
オニオンルータを自分で使う気にはならないなぁ、、、
投稿元:
レビューを見る
闇の世界のためのWebなどの貴重な情報が分かるが,普通の人に役に立つのか?
厨房が真似するだけなのではないか?
投稿元:
レビューを見る
ダークウェブとは言うまでもなく、あのコピペである。
「初カキコ…ども…
俺みたいな中3でグロ見てる腐れ野郎、他に、いますかっていねーか、はは
今日のクラスの会話
あの流行りの曲かっこいい とか あの服ほしい とか
ま、それが普通ですわな
かたや俺は電子の砂漠で死体を見て、呟くんすわ
it’a true wolrd.狂ってる?それ、誉め言葉ね。
好きな音楽 eminem
尊敬する人間 アドルフ・ヒトラー(虐殺行為はNO)
なんつってる間に4時っすよ(笑) あ~あ、義務教育の辛いとこね、これ」
というのはmixiの世界のお話であって、ダークウェブは断じてこういうものではない。
我々が日常的に使っているインターネットの世界とは別に、Tor等の暗号化通信に対応したブラウザでないとアクセスできないイリーガルなインターネットの世界、それがダークウェブである。そこでは、児童ポルノや銃器、麻薬、ハッキングにより流出したパーソナルデータ、果ては殺人依頼まで、イリーガルな商材が多くのマーケットプレイス事業者により運営されているという。
麻薬や銃器のマーケットプレイスであれば、それはリアルな世界における闇市場がオンラインに移行しただけ、という整理もできるかもしれないが、やはりここで重要になるのは、様々な手法で流出した我々のパーソナルデータの扱いではないか。パーソナルデータがダークウェブで流通しているのは、端的に言えばサイバー攻撃に対するセキュリティが担保されていないという点に収斂する訳であり、サイバーセキュリティを強化することの重要性を本書は逆説的に示している。