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  • 販売開始日: 2016/07/29
  • 出版社: 新潮社
  • レーベル: 新潮文庫
  • ISBN:978-4-10-201022-8
一般書

罪と罰(下)(新潮文庫)

著者 ドストエフスキー , 工藤精一郎/訳

不安と恐怖に駆られ、良心の呵責に耐えきれぬラスコーリニコフは、偶然知り合った娼婦ソーニャの自己犠牲に徹した生き方に打たれ、ついに自らを法の手にゆだねる。――ロシヤ思想史に...

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罪と罰(下)(新潮文庫)

税込 924 8pt

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商品説明

不安と恐怖に駆られ、良心の呵責に耐えきれぬラスコーリニコフは、偶然知り合った娼婦ソーニャの自己犠牲に徹した生き方に打たれ、ついに自らを法の手にゆだねる。――ロシヤ思想史にインテリゲンチャの出現が特筆された1860年代、急激な価値転換が行われる中での青年層の思想の昏迷を予言し、強烈な人間回復への願望を訴えたヒューマニズムの書として不滅の価値に輝く作品である。

掲載中の特集

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みんなのレビュー256件

みんなの評価4.2

評価内訳

何度も読みたい

2020/07/28 13:28

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:芋栗 - この投稿者のレビュー一覧を見る

10年ぶりに再読。謎解きシリーズの罪と罰も併用して読むことをお勧め。物語の奥深さが縦横に味わえた。この度は、工藤氏の訳でよんだが、他の方の訳でも読んでみたい。

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確実に世界最高峰の文学作品の一つだ

2018/05/02 18:58

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:まなしお - この投稿者のレビュー一覧を見る

確実に世界最高峰の文学作品の一つだ。村上春樹も影響を受けた三つの作品の一つに挙げている。よくこんな陰鬱なテーマの作品をこんなに長い作品として書けたものだと思う。ロシア文学恐るべしである。

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魂の再生に向けて…

2016/01/08 11:24

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:あかーきぃ - この投稿者のレビュー一覧を見る

ラスコーリニコフへの復讐の為にソーニャを陥れようと企てるルージン、ドゥーニャに拒絶されたスヴィドリガイロフの末路に、ポルフィーリィとラスコーリニコフの息詰まる対決と決着が見物。一方、ソーニャは苦悩するラスコーリニコフの背中を押す…。個人的に最も印象深かったのは、センナヤ広場で大地に平伏すラスコーリニコフの姿、そしてそれを陰から見守るソーニャの姿である。痛ましく苦しくて、思わず涙が出そうになった。エピローグでは、主人公の魂の再生を通し、未来の明るい希望を予感させる。作品全体を通じた重苦しい雰囲気は、読後の清々しさを一層際立たせる。鋭い感覚で人物の心を描き出す温かい作家の筆は、人間への愛情と救いを感じさせる。

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いまさらですが

2016/01/01 09:21

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:earthbound - この投稿者のレビュー一覧を見る

今更ですが、買ってしまいました。
中学の頃に一度買ったのですが、今と比べると活字も読みにくく途中で放棄してしまいました。
今回は読み切れそうです。
私的には、死ぬまでに読んでおきたい本の一冊なので頑張ります。

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諸説のフンプンを紹介する研究書は山のようにあることだし理詰めでは一筋縄でいかないのがドストエフスキーなのかもしれない

2004/04/06 16:58

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:よっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

荒涼たるシベリアの要塞監獄でラスコーリニコフは救いのない苦悶の日々を送る。熱病に冒され無明の闇が永遠に続くかと思われた。そのエピローグの最終章である。ラスト近く、突如、情況は一変する。明るいあたたかい日、歌声がきこえ、あふれるほどの陽光をあびたはてしない広野のなかに自由な遊牧民たちの人々の生活を認めるのだ。彼を見つめるソーニャの両眼もはかりしれない幸福で輝く。「ふたりとも蒼ざめていた。だがそのやつれた蒼白い顔にはもう新生活への更生、訪れようとする完全な復活に輝いていた」

感動的であり、大どんでん返しの大団円なのだがこの突然の精神の高揚が実は理解できない。

ただ、唐突に浮かんだ短編小説がある。

「或春の日暮れです。唐の都洛陽の西の門の下にぼんやり空を仰いでゐる、ひとりの若者がありました」
芥川賞受賞作ではない。
「若者の名は杜子春といって、元は金持ちの息子でしたが今は財産を費ひ尽くして、その日の暮らしにも困る位、憐れな身分になってゐるのです」芥川龍之介の『杜子春』だ。
杜子春は老仙の導きでいったん大金持ちになったが贅沢の末一文無しに戻る。若者は老仙に今度は仙人になりたいと願いでる。仙人になる条件として無言の行が与えられた若者は魔性の者たちに殺されようと無言に耐える。文字通り地獄に落ちそこで閻魔から責め苦を受けるのだが仙人になりたい一心の杜子春は一言も口をきかない。やがて彼の前で馬に化せられ鞭打たれ瀕死の両親を見せつけられる。それでも沈黙を守る彼に母親は「おまえさえしあわせになれれば私たちはどうなってもいいから黙っていなさい」とつぶやいて倒れ伏すのである。杜子春は思わず「お母さん」と叫ぶ。仙人になり損ねた杜子春に老仙は告げる。それでも黙っていたらおまえを殺していただろうと。

アイデンティティークライシスの問題! 実に凄い話だと思う。仙人になるには親を見殺しにしても平然としていられる人格でなければならなかった。杜子春はこの人倫というべき矩を踰えることができなかった。もともと仙人にはなれなかったのだ。ラスコーリニコフも所詮は「ナポレオン」にはなれなかったのですが杜子春と違うところは殺人の実行、つまり矩を踰えたのだった。

老仙に「ではお前はこれから後何になったら好いと思ふ」と問われた杜子春は「何になっても、人間らしい、正直な暮しをするつもりです。」と晴れ晴れしく答えるのだ。そして老仙は桃の花が一面に咲く住処で百姓をすることを示唆するのである。

老荘思想では「道」を知ったというべきか、仏教で言えば煩悩を断ち「涅槃」の境地に至ったというべきか。わたしは『罪と罰』に共通したものを感じるのだ。
ドストエフスキーの論理の積み重ねでなるこの作品の論理の飛躍は理解を困難にするのだがこのような非論理的東洋的思考方法をはめこむとなんとなくしっくりくるものだ。

書評集「よっちゃんの書斎」はこちらです

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罪と罰下巻(新潮文庫)

2002/06/02 17:16

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ユウキ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 結論から言ってしまうと、やっぱり「愛」は勝つということなのでしょうか?
 ソーフィア・セミョーノブナと。
 初めのほうは、ドゥーネチカのことがスキなんだと思ってました。全然違いますね。ロシアの兄弟愛も深いものがあります。このように、ロシアの文化みたいなものが分かったりして、タメになったりもしますネ。
 でも、とにかく、読むのが大変でした。主人公にもいくつも呼び名があるし、家族の呼び名もほとんど違うし、会話の時に必ずといっていいほど、相手の名前が入るせいで混乱してしまうし…。登場人物リストを作ろうかと思うほど、よくわからなくなったりしました。一気に読むには、長いですしね。
 でも、1度読んでみるとイイのかもしれません。私は、読んでいる途中で頭痛がするほど、(このとき主人公は熱病にかかっていました)のめり込んでしまいました。
 罪と罰、オススメします。

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ラストが・・・

2018/05/09 14:32

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:よしえ - この投稿者のレビュー一覧を見る

罪を告白するまでの主人公の心の動きはとても丁寧に描かれていて素晴らしいと思いましたが、ラストが少し唐突な終わり方に思えたのと、当時のロシアの世情に疎いのでわかりにくい部分はありました。

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2013/08/12 22:08

投稿元:ブクログ

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2001/08/03 01:37

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2004/11/08 03:41

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2005/01/02 03:17

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2005/04/24 22:21

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2005/05/19 18:00

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2005/05/29 16:09

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2005/06/06 15:31

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