紙の本
前作より好きです
2017/05/02 16:38
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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
かなり引きこまれた作品。ただ、その他大勢に見えた○○が終盤になって急にずいっと前に出てきた展開に違和感。それまで全く重要な人物に見えなかったので唐突だった。
紙の本
これぞJホラー
2016/10/28 03:45
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投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
途中まで、なかなか入っていけなかったのですが、是非映画化してほしい、これぞリングを継ぐJホラーという本でした。もう一度再読してみたい本です。視点が交互に変わるのもよかったのでしょう。強いて言えば、最後に、リングのようなぞくっとする場面があればもっと良かったのですが、最後はいわゆるミステリーで終わりましたので、それが残念と思いつつ、でも満足できてしまいました。ホラー好きもミステリー好きも楽しめるオススメの一冊です。
紙の本
今回も寝れません。
2016/08/09 00:59
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投稿者:まりかとぅん - この投稿者のレビュー一覧を見る
前作が怖面白過ぎて、待ちに待った本でした!
思ったより入り込むまで時間がかかってしまいましたが、やはり気づけば読了するまで止まりません。
今回は都市伝説をテーマにしてて、貞子の呪いのビデオ、不幸のチェーンメールの類で、主人公達と一緒に呪われた小説を読んでる最中は部屋の隅に「ずうのめ人形」が本当に立っていそうでなかなか寝れなかったです。
解決法は早く読みきるしかない。
ホラーも小説ならではのミステリーもふんだんに詰め込まれてて、今作ではあっと言わない覚悟で読み進めていたのに、結局最後の最後にまた言わされてしまいました。。。
続編ではないのだけれど、前作に引き続き登場している人物たちもいて(勿論前作読んでなくても面白く読めます!!)、ちょっと嬉しかったかも。
紙の本
まあまあ。
2017/09/12 10:40
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投稿者:ぷわち - この投稿者のレビュー一覧を見る
前作「ぼぎわんが、来る」がとても怖かったので、この作品も買ってみました。
やっぱり、ストーリーの組み立て方がものすごく秀逸な作家さんだと思います。
視点が変わっても、語り手が変わっても何の違和感も感じず、こんがらがる事もない。
あまりに語り手や時代が変わると、人物関係なんかがこんがらがってストーリーがわかりにくくなったりしますが、ちょうどいい変わり方。
呪いの犯人が、「まさか・・・」という人物で、感心してしまいました。
前作と同様、霊能力がある真琴と、その恋人野崎が登場します。
今回は真琴の姉・琴子はほとんど登場しません。
前作のラストがラノベっぽかったと思ってましたが、いざずうのめ人形との対決シーンになると、「琴子は何で助けに来ないの!?」と思ってしまいました(笑)。
ラスト、う~ん・・・。
あの描写、要る?
主人公とも言える藤間。
確かに家庭環境があまり良くないこと、親からの愛情が得られなかったことの描写は少しありますが、あんなことをするほど闇を抱えた人間には思えなかったので、ラストいきなり豹変しちゃったイメージです。
前作もですが、映画化し易そうなストーリーですよね。
だからこういう終わり方にするのかな・・・?
まあ、映画化したら見ちゃうとは思いますが・・・怖いけど。
何だかんだ、文章力、構成力、ずば抜けている作家さんだと思います。
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都市伝説と呪いをテーマとした長編ホラー。呪いに追い詰められていく絶望感が半端ない。リングを強力にリスペクトですね。
現在と、作中作となっている呪いの原稿が交互に進む形式ですが、タイムリミットがある中で原稿の作者を突き止めようとする展開が非常にスリリング。謎解き要素としても、騙された感が非常に強く
て面白かった。
二作目になってキャラクターにも愛着がわいてきたので、ぜひ続編が読みたいところ。
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怖さでいうと前作のが上かなと思いますが、前作が怖すぎたので私にはこれくらいがちょうど良かったです。
今作はもうほぼミステリと言っていいと思います。
本当に呪いや妖怪が出てくるミステリ。
京極堂や刀城言耶などお好きな方はハマるかもしれません。
しかし細かいところは抜きにして、この作者の本は小学生の頃怖い話をドキドキしながら読んでいた気持ちを味わえるから好きです。
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怖いの、嫌だなぁ、と思いながら読み始めたのだけど。
怖いのにどうしても先が気になってやめることができなくなり、結局最後まで読み切ってしまう、まさにキケンホラー小説。
人が作り出す「呪い」というのはそこに人の「おもい」が込もっているからこそ誰が読んでも背中にぞわぞわとして恐怖を感じるの。
スプラッタ的な怖さは耐えられますが、得体の知れないものがひたひたと近付いてくるその薄気味悪さはたまりません。
それにしても赤い糸。「赤い糸」が「幸せ」の象徴だった頃の、素直な私に戻してください!
今、「赤い糸」と聞くと迷わず「来るな!」と叫びそうになる。どうしてくれるんですか澤村さん!
今後、日本の呪いは澤村伊智が作り出していく。
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前作『ぼきわん、が来る』では「怖さ」を重んじた若干荒削りではありながらも真正面からぶつかってくる作者の真摯な想いに非常に感銘を受けたものでした。本作も人形、都市伝説、オカルト雑誌出版社等の興味をそそられるキーワードに食いついたのですがいい意味で裏切られます。現実の話と呪いの原稿の話がシンクロし合い交互に同時進行して行くスリリングな展開。ラストの絶妙な伏線回収。もはやホラーの枠を越えた良質なミステリーに作者の技巧っぷりが伺え今後の作品に更なる期待が持たれます。ホラー大好きなホラー作家さんがホラーに敬意を表した本作品はホラー好きの読者ならば必ず伝染させていかなければならないでしょう。例え4日後に目がくり抜かれてもね…。
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・ミステリの上にホラーが乗っかっている
デビュー作を未読なのでこの作家さんの作風を知らない状態で読んだ。
ミステリ作家が書いたホラーミステリ。
印象を一言で言えばこれか。
作中では真実、怪奇現象と呼ばれるものが登場するのだが、作品自体はミステリの形式性が全体を作りあげている(それもかなり濃い)。
ミステリで推理の糸口としてなりやすいもののひとつに、犯人が用いる凶器の問題がある。
そもそも何が凶器なのか。なぜその凶器なのか。いかに凶器が使われたのか。
凶器をめぐる着眼点はいくつもある。
今作では凶器=「怪奇現象」とすればあまりにも形式的なミステリとしての本作の姿がはっきりするように思える。
「現象」にその原理、つまり「なぜ」の答えは得られない。原理事態はブラックボックスだ。しかし、人は拳銃の仕組みも毒の組成を知らずとも、人間を殺すことはできる。
今作の犯人たる彼女も、「なぜ」を理解せずとも利用方法は理解できたため、「現象」を凶器に、人を殺すことができる。
そうして、終盤、ちょっとした叙述トリック(「ネタバレの内容を含む」だからいいよね)の先に、探偵役ともいうべき存在が「犯人」と対峙する。
犯人の独白や探偵の告発が終盤のクライマックスにあるわけだ。そしてミステリのクライマックスとホラーとしてのクライマックスは重なり、犯人の死=現象のとりあえずの終焉となる。
(本当に狙い過ぎ)
叙述トリックの出すタイミングや、現象の副次的な産物を提示する手際もなんというか、非常に慣れ親しんだ感覚を覚えてしまう。
『リング』が、本作のテーマにも関わり、本作の登場人物を動かす思考の元としても中心的な役割を果たしている。
個人的に、『リング』はミステリとしての面白さも詰まっている作品であると思っているので、『リング』を扱う本作の構造がこうしてミステリの形式を強く踏襲している(ように思える)のも、スムーズな話なのかも知れない。
しかし構造がぴったりとはまり過ぎていて、じれったさや逆に引っかかりを感じてしまった。
このじれったさを共有してくれる人はいるのかな。
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前作も面白かったですがこちらも面白かったです。前半が正統派ホラーなら、こちらはホラーミステリーといった雰囲気があります。
この作者さんは歪な家族を書くのが上手いなあと思いました。途中までの少女への憐憫が一気にひっくり返る構成が楽しかったです。
やはり人間が生み出す歪さと「えたいのしれないもの」が一番恐ろしいものだとしみじみと思います。
何にも原因があるはずがないのに、結果的に呪いを生み出しているという気持ち悪さが怖くて面白いです。最後のなんとも言えないじっとりした人間の厭な感じ、良かったです。
これだけでも読めますが、前作の登場人物も引き続き出ているので纏めて読むと更に面白いかもしれません。野崎さんと真琴ちゃん、好きです。シリーズにするつもりなのかしら。それはそれで楽しみですが、怪異にばかり首を突っ込んでいるけれど普通に幸せになってもほしい……。
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これでもかというほどの、鉄板都市伝説ホラー。こういうの大好きなので、もうたまりません! としか。ホラーに関するネタがいっぱい出てくるのも、ホラー好きには楽しいポイントです。
不気味な都市伝説「ずうのめ人形」の呪い。タイムリミットが迫る中、呪いの正体に立ち向かう、というお約束な図式だけど、これにはらはらさせられっぱなし。じわじわ迫りくる人形、というのも怖いし、それでも呪いの正体がはっきりしない、そして制御不能、という状況もまた輪をかけて怖くて。
作中作の原稿にも引き込まれます。そしてラストで明かされる、原稿に隠された真実はある程度分かったのだけれど。まさかあの人が……という驚き。そして引き起こされたとんでもない惨劇に絶句。よりにもよって五十二階って……!
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ぼぎわんの作者。
ぼぎわんが非常に面白かったので、新作も図書館にて。
怖さに関してはぼぎわんのほうが怖かったと思うのだが、バケモノニたいする絶望感はコッチの方が断トツかな。
何しろ結局なすすべがなかったわけですから。
ホラーというよりもミステリー色が強い感じでなかなかに面白かった。
野崎&真琴コンビはシリーズ化していくのかな?
次回作も非常に楽しみである。
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ぼぎわんが、民俗的怪異なのに対し、本作は都市伝説と呪いによる怪異。先入観のまま読み進めて、作者の思惑にキレイに引っかかったと思う。
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2017.1月 再読
やはり面白い!
私は本は「図書館派」ですが、もゥ澤村ファンを名乗って、2冊購入(これとデビュー作の2冊です)しちゃおうかと思うほど気に入りました。(単行本でないかな?)
もしかしたら、暇な長期休暇とかに、図書館でまた借りて読んじゃうかも。
でも、昔のベストセラーホラー「リング」を知らない人は楽しめないかな・・・、
あと、澤村氏の前作でデビュー作「ぼぎわんが、来る」を読んでから読むのがおススメです。
あー面白かった♪
この方のホラーのイイところは、怖くて怖くて面白いけど、引きずらないところ。
実話怪談系は「もしかしたら自分の身のまわりにも・・・」とか思っちゃったら夜中にトイレに行けなくなっちゃうけど、澤村さんの本は、怖くて面白いけど、ちゃんと夜中にトイレに行けます(/ω\)
おススメよ~♪
~~~~~~~~~~~~~~~~~
ぼぎわんが、くる。を読んでから、ずっと次回作を楽しみに待ってました♪
なかなか図書館に入らなくて、購入しようか迷いつつ・・・。
ようやく、図書館の蔵書になったので、予約して借りました。
うんうん、好き♪
・・・予約していた本がいっぺに来てしまい、ざざっと読んだあと、
もう一度読みたいなあ。と思い。
返却して、もう一度予約しました。
再読したら、改めて感想かきます。
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此の手の話は終わりをどうするかが非常に難しいと思うのだけど、個人的にはスッキリできて良かった。
物語かなり後半でえ!?となって読み終わってすぐにまた最初から読んでしまった。
色んな伏線が張られていて、気付いたもの読み飛ばしてたものが後半になってぐわっとまとまったのが面白かった。