わが性と生(新潮文庫)
もし私が天性好色で淫乱の気があれば、五十一歳で、ああはすっぱり出家は出来なかったでしょう。しかし文学少女の姉の傍らで私も読書家でした。性に目覚める環境が情緒的に豊かな十歳...
わが性と生(新潮文庫)
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商品説明
もし私が天性好色で淫乱の気があれば、五十一歳で、ああはすっぱり出家は出来なかったでしょう。しかし文学少女の姉の傍らで私も読書家でした。性に目覚める環境が情緒的に豊かな十歳の頃には、世界の淫書に読みふけり神秘的なエロスの領域に踏み込んでいたわけです……。あれから幾星霜「生きた、愛した」自らの性の体験、見聞を飾らず隠さずユーモラスに大胆に刺激的に語り合う。
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性
2002/07/28 01:36
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:アセローラ - この投稿者のレビュー一覧を見る
少し意外でした。寂聴さんがこれだけ性を大胆に語っているとは・・・。何か、この本を読むと性というのも自由なんだなという気がしてきます。いろいろな人のエピソードが載っていて、開高健さんやデビィ夫人の話も書かれています。この本を性的な本としてしかとらえないのはもったいない気がします。私たちも含めた「人間」が描かれていておもしろいので軽視せずにぜひ読んでみてください。