紙の本
グリム童話とハーブがわかって面白い
2015/06/23 09:41
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投稿者:ちょびちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
感心しきりのおもしろさ。子供の時に不思議におもっていた童話の中の草花についてよくわかりました。
紙の本
これは薬草の物語
2017/07/21 15:59
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投稿者:藤和 - この投稿者のレビュー一覧を見る
童話や伝説、聖書に出てくる薬草とか植物について書いて有る本。
童話の作中でこれと明言されていない植物でも、根拠と理由付けをして「これではないか」という例を上げてくれているので興味深い。
元になった話を知らなくても、この本をきっかけに該当の話を読むという逆引きも面白いかもしれない。
小説書きさんがこれを1冊持っておくと、何かのネタに使えそう。
紙の本
紀行文のように。
2022/04/14 10:59
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投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
深く難しい話ではなく、紀行文の趣で、ドイツの不思議な話、歴史、植物について紹介してくれる本。古い修道院などの紹介もある。
電子書籍
グリム
2019/05/21 08:18
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投稿者:ハム - この投稿者のレビュー一覧を見る
グリムなどの薬草がわかって、おもしろかったです。薬草って、いろいろあって効果も高そうだし、面白いものですね。
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「薬草」からの中世文化、伝説に魔女。
歴史に裏づけされた物語はとても造詣が深く、とても興味深い。
驚きに溺れるのがまた楽しい。
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物語や聖書に登場している植物や薬草に焦点を当て、作品のなかでどのような役割を担っているか、またどのような植物かを紹介した考察書。
薬膳、漢方、ドラッグ…現代でも薬にも毒にもなる“薬草”は、童話や物語を通しても重要なアイテムとして登場する。いわゆる“悪役”と呼ばれる魔女や継母が主に取り扱っている“薬草”を中心に、横断的に物語を読むという切り口は新鮮で面白い。セイヨウリンゴ、ハマナス、マンドラゴラ、ユリなど、現代も生きるものから伝説となっているものまでその世界は幅広く深いものの、創作の世界に留まらず歴史面からも解説されているので興味深い内容になっている。
作中の挿絵やイラストも豊富に掲載され、視覚的にも楽しい。読みやすい文体で、童話・伝説・聖書、植物学、歴史などをより深く複合的に楽しめた。
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薬草箱といえばクスリ関係の物語なのかと思いきや、実はグリム童話、伝説、聖書に登場する薬草について、著者が実際にドイツ各地を巡り物語との関わりを考察した内容。例えば『ラプンツェル』という植物はパセリの原種という説があるとか・・・。ヨーロッパの物語には薬草が多く登場します。薬草から歴史や文化をたどっていくと物語の内容がグッと深まる一冊。
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グリム童話や伝説、聖書などから、そこに現れる植物について考証してみた・・・というだけではなくて、あちこちからひっぱってくる話題が豊富でとても面白く読めました。
アダムとイブのりんご、じつは・・・とか、いばらひめを取り囲んだバラの種類、長い髪のラプンツェルは植物の名前、などなど、有名なあのお話や、あまり知られていなお話まで、へぇ!そうだったの?!というエピソードばかりです。
後半は、作者が訪ねた魔女にゆかりのある場所について。魔女についての前作「魔女の薬草箱」も読んでみたくなりました。
図版がもっと大きいとよかったのに、残念です。
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グリム童話、ドイツの伝承、聖書などに登場する植物について詳しく解説した本…ですが、いろんな国の民俗学的なエピソードもたっぷり散りばめられていて、読み出したら止まらない。マンドラゴラを抜く方法とか、キリストと魚の関係とか、この手の話が好きな人なら大抵知っている有名なエピソードの、さらにもう一歩奥へ踏み込んだところを語ってくれるので、「上級者」でも満足できる内容です。超オススメ!
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魔女や薬草が登場する話を著者の目線で語っている。
実際に訪れた場所の話も盛り込まれており、物語と現実が繋がっていくので面白い。
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副題にあるように、魔女、グリム童話、伝説、聖書に登場する植物たちがどのように物語中で使われるか、効能を持つかなどをまとめたものである。
第2章のドイツの伝説では、ヴァルプルギスの夜が何度も登場する。
面白いのは、魔女が箒に乗ってやってくる、というのは固定観念で、「桶の船」、バター樽、火搔き棒、ニワトリ、フクロウ、荷車など様々なものに乗って彼女たちは集ったらしい。
いつの間にやら箒一択になってしまっているが、実にユニークな登場方法をしていたかわかる。
物語は人の口を経て、面白く端的な方に向かうものだ。
さて、現代の私達も空を飛びたいならJALやANAの他に「魔女の薬草酒」がある。
割と強めのアルコールで、甘みのあるハルツ名物だということだ。
しかし、アルコール耐性の低い日本人は、空を飛ぶために酒を飲んでも、飛ばないうちに朝を迎えてしまうかも。
第3章の聖書の物語では、ザクロ、没薬(ミルラ)、乳香、ヘンナなどが登場する。
ざくろの話では鬼子母神も登場し、この植物を通して西と東の文化が見えるのが面白い。
巻末にはドイツの薬草園と、魔女迫害跡地が掲載されている。
歴史の負の部分も踏まえ、魔女の故郷をいつか訪ねてみたくなった。
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借りたもの。
同著『魔女の薬草箱』( https://booklog.jp/item/1/4635810089 )の姉妹本。
上書が魔女という存在と“魔女の軟膏”(空を飛ぶための薬)に使われた薬草と成分についての言及だった。
こちらはヨーロッパ――特にドイツ――における、童話や神話・伝説、聖書にでてくる植物について言及。
勿論、そこに魔女――とされてしまった“賢い女”たち――の存在は欠かせない。
同書で指摘されてわかる、彼女たちは魔法を使うのではなく、自然薬学(薬草、毒草)と生活の知恵から英知に富む女性たちだった。
薬草……現地で普通に生えているハーブから、もはや認知度ではダントツである、空想の植物・アウラウネ(マンゴラゴラ)まで。
これら薬草(ハーブ)の科学的な解説よりも、物語(エピソード)が中心。
物語の中でも植物が重要な位置を占める……『ニーベルンゲンの歌』においてボダイジュが英雄と国の運命に関わっているエピソードを読むと、興味深く、想像力を掻き立てられる。植物が人間の運命を左右するということに。
船山信次『〈麻薬〉のすべて』( https://booklog.jp/edit/1/4062880970 )で、‘歴史上、あへんや紅茶のような植物由来製品が一国の運命を左右することがあったことはとても興味深い(p.72)’と言っていたが、伝説の中でもそれが起こっていた。
最終章では、ドイツの薬草園と魔女迫害の跡地を廻る旅。
ヒルデガルドの薬草園についても紹介。
信頼されている修道女だったためだろうか…彼女が魔女とされなくて良かった。(なっていたら人類にとって大きな損失)
迫害の歴史跡地を巡る旅は薬草と関係が無い気もしたが、読んでいると当時の“生活”の一面を見た気がした。
エッシュヴェーゲのカタリーナとその母のエピソードを読むと、それは麦角によるものではないか?と想像してしまう。
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ドイツのグリム童話・伝説・キリスト教に関わる植物の話を
メインに、民間伝承とキリスト教の関係、薬草の効用と
時代の変遷を考察した内容。植物については専門家の監修有り。
第一章 グリム童話・・・魔女と薬草
第二章 ドイツの伝説・・・魔女と不思議な植物
第三章 聖書・・・古い時代の植物
[附録]ドイツの薬草園と魔女迫害の跡地を訪ねる
主にドイツにおける伝説や物語と薬草の関係を、検証・考察。
中世の生活や文化、薬草の役割と、情報が多彩です。
それにしてもドイツの森の奥深さよ!
古代からの信仰とキリスト教のせめぎ合い、不幸な魔女たち。
それでも薬草は残り、伝承され、現代ではその効能で見直される。
「いばら姫」のいばら、マンドラコラの真の姿や、没薬、乳香等、
名前だけしか知らなかった植物や薬がわかるのも良かったです。
画像が豊富なのですが、モノクロなのと小さいのが残念です。
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ハローウインが、近づく季節になって来ました。
魔女の登場する話等、久しぶりに読む。
そして薬草についても、第1章のグリム童話も懐かしいと、思いながら、ページを繰ると、今までの物語りとは、少し、違った話になっていたりして、面白い。
我が家にも、ハーブ等を植えていて、小さな花を楽しんでいます。
時々、葉っぱをちぎってみて、香ってみると、いい香りがする。
「ネズの木の話」も、「ネズ」ってどんな香りなのだろうか?と、思いながら、童話の世界に入って行きながら、ホレおばさんの話と共に、バイエルンヘ行って見たい気になった。
第2章のドイツの伝説も面白いのだが、少し、魔女狩り等、怖い話もある。
マンドラゴラの木の挿絵も、さも毒性と薬草の2つを持つような感じである。
第3章の聖書にまつわる植物も、絵画からも、色々薬草が、描かれており、興味深く読んでしまった。
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・童話はどのように読んでもいい。読み手の数だけ解釈がある。人間の想像力は童話の世界では何の制約もうけずに自由だから。
・ヴェーザー河畔にあるコルヴァイ修道院では修道士の誰かが死ぬことになると、その死の三日前に、聖堂内陣にかけられている青銅の花輪の中のユリがその予告をするという。このユリは花輪の中から抜け出して、死が迫った者の椅子の上に姿を見せる。こうなったら決して死から逃れることはなかった。この不思議は数百年も続いていたという。あるとき、ある若い修道士の椅子にユリが姿を見せたとき、彼はそのユリを年配の修道士の椅子に移し替えた。年配の修道士は己の死を知り、病気になってしまったが、やがて回復した。一方、死を回避しようとした若い修道士は予告通り三日目に急死した。