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電子書籍
殺人出産
著者 村田沙耶香
「産み人」となり、10人産めば、1人殺してもいい──。そんな「殺人出産制度」が認められた世界では、「産み人」は命を作る尊い存在として崇められていた。育子の職場でも、またひ...
殺人出産
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殺人出産 (講談社文庫)
商品説明
「産み人」となり、10人産めば、1人殺してもいい──。そんな「殺人出産制度」が認められた世界では、「産み人」は命を作る尊い存在として崇められていた。育子の職場でも、またひとり「産み人」となり、人々の賞賛を浴びていた。素晴らしい行為をたたえながらも、どこか複雑な思いを抱く育子。それは、彼女が抱える、人には言えないある秘密のせいなのかもしれない……。
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紙の本
性と生
2016/10/24 02:59
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
10人産めば、1人殺してもいい。だれでも殺したいほど憎いヤツはいるが、ユニークな発想で書いた点は評価されていい。4編が収録されており、いずれも性と生を独特の視点で書いている。芥川賞受賞作の「コンビニ人間」が気に入って求めたが、しばらくハマりそうな純文学作家だ。
紙の本
内閣府によると、2050年には日本の人口は1億人を切るんだって
2020/03/15 15:51
5人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
内閣府のホームページを見ると、「我が国の総人口は、今後、長期の人口減少過程に入り、2026年に人口1億2,000万人を下回った後も減少を続け、2048年には1億人を割って9,913万人となり、2060年には8,674万人になると推計されている」という衝撃的なことが書かれている。もちろん、「殺人出産」のように10人産めば一人殺せるという世界などありえない。じゃあ、どうするのかということを政治家の皆さんは与野党関係なく誰も真剣に考えているようには思えない。日本に移住してもいいという外国の若者に移民してもらうしかないと思うのだが、「日本は神の国」と本当に思っている政治家が政権を握っているこの国ではそういったことも口に出せない状況が続いている。となれば、方法は「殺人出産」しかないのではないかと思ってしまう
紙の本
令和の時代に現実味を帯びるか
2019/10/04 23:45
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かにみそ - この投稿者のレビュー一覧を見る
殺人出産システムをはじめ、トリプルや新しい結婚の形。一見とんでもない日常であるかのように思えるが、多様性が認められつつある世界において、本書の一部が意外と現実で起こるのではないか?と想像を膨らませながら読んでいた。村田氏の本は実に面白く、創造力に毎回関心させられる。
電子書籍
おもしろかった!
2022/01/31 22:10
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:qima - この投稿者のレビュー一覧を見る
ドキドキしながら読みました。すごくおもしろい設定なので、一気読みです。『コンビニ人間』より、こちらのほうが好きでした。
紙の本
命の重さを量る
2022/06/02 18:26
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
10人生めば1人殺せる、狂気の近未来に圧倒されます。育子・環の対照的な姉妹の目を通して、生と死の根元に迫っていました。
紙の本
小説家は言葉を使って、
2020/11/18 19:26
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:びずん - この投稿者のレビュー一覧を見る
自らの理想や伝えたいもの空想の世界を私たちが読めるように文章にしてくれるものだと思う。村田さんがこの小説で伝えたいものはなんだろう?って考えた時に、現代社会の中で皆が今生きることに精一杯で、あまり自分たちのことだと感じられていない社会問題とか本当にこのままだと100年後一体地球はどうなっているの?っていうことについてなんだと思った。私が考えつかないような理想を村田さんは表現することができて、それに対して私は自分の考えを改めて考えた。