- カテゴリ:一般
- 販売開始日: 2016/08/27
- 販売終了日:2017/09/04
- 出版社: KADOKAWA/角川書店
- レーベル: 角川書店単行本
- ISBN:978-4-04-104709-5
読割 50
電子書籍
パナマ文書
著者 著者:バスティアン・オーバーマイヤー , 著者:フレデリック・オーバーマイヤー , 翻訳:姫田 多佳子 , 解説:池上 彰
"「ハロー、私はJohn Doe。データに興味はあるか?」「ジョン・ドゥ」とは、英語圏で裁判のとき実名が公表されては困る人物、あるいは身元不明の死体に用いられる仮名である...
パナマ文書
パナマ文書
商品説明
"「ハロー、私はJohn Doe。データに興味はあるか?」
「ジョン・ドゥ」とは、英語圏で裁判のとき実名が公表されては困る人物、あるいは身元不明の死体に用いられる仮名である。のちに「パナマ文書」と名付けられ、世界を揺るがすことになったスクープ。すべては、この身元不明の生ける死体からの一通のメールから始まった。
こうして、本書の著者である南ドイツ新聞のジャーナリスト、バスティアン・オーバーマイヤーのもとに214,000 の架空会社が関係、1,150万件にものぼるデータが秘かに送られて来ることになった。文書の出どころはパナマの法律事務所、モサック=フォンセカ。事務所の創設者の一人はユルゲン・モサック、ほかでもないドイツ人だった。
データ量は2.6テラバイト。過去のリークとは比べ物にならないサイズだ。オーバーマイヤーは米国ワシントンのICIJ に協力を求めた。
データは国ごとに仕分けされ、最終的には70か国、400 人にも及ぶジャーナリスト達が調査活動を開始する。
それは『パナマ文書』の信憑性の検証、内容の理解、そして、データをストーリーに翻訳していく作業だった――。
記者たちはいかにして各国首脳・独裁者・FIFA役員・財閥総帥、サッカー界の世界的スターであるリオネル・メッシらの巨額な隠し財産、そして、プーチン側近の極秘資産を発見したか。重要なのは名簿だけではない。そのデータの裏に隠されたものとは何か。
(日本版特別解説・池上彰氏)
翻訳独占権:KADOKAWA"
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紙の本
ジャーナリストの矜持
2017/04/12 15:00
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ブレーブス坊や - この投稿者のレビュー一覧を見る
世界を震撼とさせた「パナマ文書」の入手から公開に至るドキュメント。
世界中のジャーナリストを巻き込んだ重大スクープが世に送り出される様が緊迫感を持って描かれています。
具体的なマネーロンダリングや実態よりも、スクープがいかに裏どりをして発表されるのか裏舞台を知ることが出来ます。
細かく章立てしてあるので、読み易く、政治経済金融サスペンスに近い感覚で読み進められます。
タックスヘイブンの実態は、このスクープを機により解明されるのでしょうか?
他の書籍で、もう少し実態に迫り、理解を深めようと考えています。
紙の本
長すぎる
2016/10/01 21:29
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:つよし - この投稿者のレビュー一覧を見る
一言で言ってしまうと、本書は分厚すぎ、長すぎである。その理由は言うまでもなく、パナマ文書の売り文句である史上最大のリーク、つまりリークされた情報の量が桁違いに大きいことにある。固有名詞とディテールのオンパレード。貴重な記録であることに異論はない。だが、いかんせん読み進めるうちに飽きてしまう。
なぜなら、煎じつめれば皆、ペーパー会社に後ろめたい金を隠す話だからだ。ウィキリークスやスノーデンファイルのような、米国の軍事、外交、情報監視の驚くべき内実とは異なり、権力者たち、犯罪者たちの退屈な資産隠しに終始する。全てを記録したい気持ちは分かるが、もう少し分量を絞って、読みやすい体裁にできなかったものか。
とはいえ、南ドイツ新聞の記者たちや、この国際取材プロジェクトに参加した各国の記者たちのジャーナリズム精神には脱帽するばかりだ。命がけで権力犯罪に立ち向かう記者たちの姿に勇気付けられる。