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  • カテゴリ:一般
  • 販売開始日: 2016/09/02
  • 販売終了日:2016/09/15
  • 出版社: 集英社
  • レーベル: 集英社文庫
  • ISBN:978-4-08-746818-2
一般書

電子書籍

【期間限定価格】追想五断章

著者 米澤穂信

大学を休学し、伯父の古書店に居候する菅生芳光(すごう よしみつ)は、ある女性から、死んだ父親が書いた五つの「結末のない物語(リドルストーリー)」を探して欲しい、と依頼を受...

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【期間限定価格】追想五断章

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商品説明

大学を休学し、伯父の古書店に居候する菅生芳光(すごう よしみつ)は、ある女性から、死んだ父親が書いた五つの「結末のない物語(リドルストーリー)」を探して欲しい、と依頼を受ける。調査を進めるうちに、故人が20年以上前の未解決事件「アントワープの銃声」の容疑者だったことがわかり――。五つの物語に秘められた真実とは? 青春去りし後の人間の光と陰を描き出す、米澤穂信の新境地。精緻きわまる大人の本格ミステリ。

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みんなのレビュー320件

みんなの評価3.8

評価内訳

紙の本

ミステリーファン必見!

2019/02/01 22:23

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ドン・キホーテ - この投稿者のレビュー一覧を見る

米澤穂信のミステリー小説である。ミステリーというと、殺人事件と相場が立ちそうであるが、米澤の小説では必ずしも殺人とは限らない。神山高校古典部のシリーズでは、内容は所謂青春モノであるが、至る所に探偵風味の味付けが為されている。これはミステリーである。

 本書の主題は、古書店で伯父の手伝いをする主人公のストーリーだが、来店客からの依頼があった。特定の作家の古い書を探して欲しいというものであった。それを報酬が良かったので、店主の伯父に内緒で引き受けてしまった。

 古い時代の作家で、しかもそれほど作品を世に出していない作家なので、作業は困難を極めた。当時の知人や出版社を探し、尋ね歩く。米澤の作品にはこの種の探偵業に類似した作業が多い。普通であれば、書を探す過程での諸事を描くことでストーリーが進んでいくのだが、米澤の場合はそうではない。

 古書店での店番などはそれほど多忙であることはないし、想像もつく。そこで古書探しの依頼が来ることも、そろそろミステリーのスタートかと思わせる。そして調査作業は難航する。ここまでは通常の小説である。ここからの展開がその場の設定を打ち破る。松本清張もその種の展開の意外性に特徴のある作家であったと思う。

 ミステリーファンには是非お読みいただきたい。探偵でもなく、刑事でも主人公がどんな経験をするのか。ゆっくりと味わっていただきたい一冊である。

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紙の本

青春ものではない米澤先生

2014/06/23 08:41

4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:papanpa - この投稿者のレビュー一覧を見る

米澤先生のお得意の「青春もの」ではないので、レビューでは否定的な感想や後味悪いと書かれていることも多く、購入をためらっていたのですが、大変面白かったです。個人的には「儚い羊たち~」より良かった(あれは短編集だから比較はできないでしょうけど)。感想は人それぞれ、本は自分で読んでみないとわからないと痛感。後味悪くなど決してありません、お勧めです。星4.5。

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紙の本

小説を探す話

2018/05/31 19:26

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:たあまる - この投稿者のレビュー一覧を見る

米澤穂信『追想五断章』を読みました。
小説を探す話なので、作中に小説が出てきます。
それが、昔のミステリー風読み物みたいで、独特の雰囲気がありました。
依頼されて小説を探すのは、古書店のアルバイト店員。
『ビブリア古書堂』シリーズを思わせる舞台設定です。
作品とは関係ないけど、信州松本が出てきて、ああまた松本に行きたいなあと思ってしまいました。

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紙の本

重めの読後感

2021/06/15 02:32

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ゆかの - この投稿者のレビュー一覧を見る

ページ数はそんなに多くないのに、ずっしりしていてどっと疲れた、でもそれが心地よい。
叶黒白の書いた物語は、誰かを不幸にしたのかもしれないし彼自身を救ったのかもしれない。
作中のリドルストーリーには一応の結末がありましたが、本編自体には明確な未来は記されていない、どうか彼ら彼女らが少しでも希望のある日々を過ごせていますように。

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紙の本

後味の悪さがたまらない推理小説

2015/10/11 14:08

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:さんしろう - この投稿者のレビュー一覧を見る

米澤作品特有の微妙な暗さが漂う中、米澤推理小説には珍しく、展開が緻密で、終末が予想できない面白さがあった。ひとつの小説の中に結末のない5編もの小説が出てきて、それぞれが過去の事件の謎解きにつながるという造りは、斬新であり読み応えがあった。それにしても、米澤作品は学園ものを除き、独特のほの暗い感じが何ともいえず好きである。

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電子書籍

静かで緻密なつくり

2020/04/26 16:48

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:うみしま - この投稿者のレビュー一覧を見る

新聞の書評欄の文書を読んで、どんな作品を書かれているのか気になって読み始めました。他の作品はわかりませんが、本作はとても緻密なつくりのミステリでした。
大きな事件を扱うわけではないのですが、作中小説もとてもうまく、主人公と共に謎解きをしていくような高揚感を持って読み進めることができました。
1点主人公の身の上の話は必要だったのか?とは思いましたが、それ以外は文章もうまく、惹き込まれる作品でした。他の作品も読んでみたいと思います。

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紙の本

なぜかはまる

2020/04/21 12:09

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ねむこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

けして読後感が心地よい訳ではないのですが、一読後、何枚もしおりを手元に置いてすぐに読み返してしまいました。
とにかくよく練られた構想に敬服。

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紙の本

リドルストーリー

2019/07/31 17:50

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る

あえて結末が描かれていないというスタイルの物語をリドルストーリーというらしいです。
本書はその構成を取りながら、最後は結末があるという。
流石です。

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電子書籍

暗い

2018/09/12 07:26

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:プロビデンス - この投稿者のレビュー一覧を見る

暗い、どれもこれも暗い。古本屋のカビ臭さが鼻につくかのよう。登場人物がほとんどにおいて影があり、唯一暗くないのが大学教授だが、これはこれで嫌味な人間ときてる。痛々しい小説だった。

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電子書籍

物語を締めくくる

2018/05/30 08:35

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る

結末のない物語を追い求めていく主人公の姿が良かったです。モラトリアム気味な青年が、成長していく様子も伝わってきました。

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紙の本

追い求める5編

2017/10/23 08:17

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る

大学を休学して古書店に転がり込む主人公の日常が笑いを誘います。5つの結末のない物語を探すうちに、20年前の未解決事件に繋がっているところが面白かったです。

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紙の本

名探偵がいなくても

2016/05/26 16:36

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:koji - この投稿者のレビュー一覧を見る

よくできたミステリーでした。

謎がありそれを解いたと思うと新しい謎が現れ

さらに真実を求めていくと以前に正解に

たどり着いたと思えた答えがもしかしたら

間違っていたのかもしれないと。

あんまり書くとこれから読む人の興を削ぐのでこれくらいに。

明智小五郎や金田一耕助や中禅寺秋彦のような

見事な推理を披露する名探偵役の登場人物は

出てきませんが、ある意味そこがいいとも思えた作品でした。

これから米澤穂信氏の他の作品を手に入れに出かけることにしよう。

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紙の本

消化するには重過ぎる

2021/07/21 19:16

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る

胃にずんとくる重苦しさ。
亡き父親が書いた小説を探す可南子、依頼を受けた芳光、商売をする気を喪失した伯父。彼らに希望はない。
みんなどうにもならない。詰んでいる。
明るさの見えない作品。
読んでいてちょっと疲れた。

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紙の本

編集者さんは如何なものか

2012/06/14 05:08

2人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:たぬき - この投稿者のレビュー一覧を見る

米澤先生の「氷菓」をはじめとしたシリーズ(青春推理小説が好きな方は必読、小峰元を読んだ頃を思い出しました)、「○期限定」シリーズは大変面白く、大好きですが、これは普通です。集英社の編集者が「渋い作品をお願いします」とあったと、解説にありますが、この編集者は残念ながら外れです。

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2012/04/26 00:53

投稿元:ブクログ

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