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  • カテゴリ:一般
  • 販売開始日: 2016/10/07
  • 出版社: 文藝春秋
  • レーベル: 文春文庫
  • ISBN:978-4-16-790707-5
一般書

電子書籍

傷だらけのカミーユ

著者 ピエール・ルメートル , 橘明美・訳

週刊文春ミステリーベスト10 2016 海外部門1位!カミーユ警部の恋人が強盗に襲われ、瀕死の重傷を負った。一命をとりとめた彼女を執拗に狙う犯人。もう二度と愛する者を失い...

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傷だらけのカミーユ

税込 897 8pt

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傷だらけのカミーユ (文春文庫)

税込 924 8pt

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商品説明

週刊文春ミステリーベスト10 2016 海外部門1位!

カミーユ警部の恋人が強盗に襲われ、瀕死の重傷を負った。一命をとりとめた彼女を執拗に狙う犯人。もう二度と愛する者を失いたくない。カミーユは彼女との関係を隠し、残忍な強盗の正体を追う。『悲しみのイレーヌ』『その女アレックス』の三部作完結編。イギリス推理作家協会賞受賞、痛みと悲しみの傑作ミステリ。解説・池上冬樹

掲載中の特集

ミステリー 小説をテーマに10作品以上をラインナップしています。
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みんなのレビュー187件

みんなの評価4.0

評価内訳

紙の本

壮大な伏線回収

2016/10/15 11:44

4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:オオバロニア - この投稿者のレビュー一覧を見る

部下に裏切られ、妻を殺されたカミーユ警部事件簿最終巻です。

今作では強盗犯を目撃した恋人が命をしつこく狙われます。「その女アレックス」に比べると展開にキレがないですが、それでもどんでん返しと細かなカミーユの心理描写は健在でした。事件当日を含めてわずか3日間しか描かれませんが、警察の動き・常に裏をかいた犯人の行動・カミーユの焦りと苛立ちが入れ代わり立ち代わり描写され、息つく暇がありません。そして何より主人公と女性の絡め方が巧くて、伏線回収もかなり大規模。今年読んだミステリ小説の中では一番良かったです。

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電子書籍

なぜカミーユばっかりこんな目に!?

2017/01/25 05:04

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:プロビデンス - この投稿者のレビュー一覧を見る

とてもよかったけど、感想を書いたらネタバレになりそうで難しい。強いていえば、なぜカミーユばかりこんな辛い目に合わなければいけないのか、と腹立たしくなってしまった。作者はかなりサディスティックだとおもった。相変わらずよくできている。

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紙の本

凄い本を手にしてしまった...

2016/11/14 01:17

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:栞理 - この投稿者のレビュー一覧を見る

『その女アレックス』は,読後すぐに,また1ページ目から読み返した。
『悲しみのイレーヌ』は,「途中」で1ページ目から読み返したくなった。
そして本作を読了後には,3部作を初めから順に読み返したくなった。
それぞれが,人生初と言ってよい,強烈な読書体験。
3冊とも未読の方には,まず『アレックス』か『イレーヌ』を先に手にすることを薦めます。

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電子書籍

一度読み出したら止まらない牽引力をもつ名作

2018/12/07 02:28

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る

『悲しみのイレーヌ』のすぐ後に、シリーズ3作目で最終巻の『傷だらけのカミーユ』を読んでも殆ど違和感はありません。イレーヌの事件から5年後という設定で、彼の現在の?付の恋人アンヌが武装強盗事件に巻き込まれるところから始まります。

『悲しみのイレーヌ』はもっぱらヴェルーヴェン警部視点で語られていましたが、『傷だらけのカミーユ』では視点がヴェルーヴェン警部と誰だかわからない「おれ」、そして時としてアンヌに交代しながら話が進行していきます。

強盗は本来ヴェルーヴェン警部の管轄ではないはずなのですが、大事に思っている女性が巻き込まれたことを放置しておけず、捜査権を無理やり自分に引き寄せ、規則違反を重ね、捜査1日目、2日目、3日目と、どんどん窮地に追い込まれていきます。

前2作にあったようなまさかの衝撃的大転換はなく、意外性は普通のミステリーの範疇に収まるように思いますが、それでも話の行き着く先はなかなか見えず、大けがを負わされたアンヌがなぜか強盗犯にその命を狙われていることで、いやおうなしに緊張感が高まっていきます。

そして最後の方になって、「おれ」の正体がようやく明らかにされます。

決してハッピーエンドではなく、まさに「傷だらけ」のカミーユ・ヴェルーヴェンだけがあとに残される、というような悲哀漂う物語です。あまり家庭運に恵まれていないようですね。

一度読み出したら止まらない牽引力をもつ名作です。

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紙の本

カミーユシリーズ第3作

2016/11/19 20:24

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:マー君 - この投稿者のレビュー一覧を見る

最近人気のピエール・ルメトール作のカミーユシリーズ第3作
前作で結果としての友の裏切りにより裏切りにより最愛の妻を無くしたカミーユ。やっと立ち直った彼の前に現れたアンヌ。しかしそのアンヌががで強盗事件に巻き込まれ、又しても大きな怪我を負ってしまう。
犯人を捕らえようと奮闘するカミーユ。しかしそれは巧妙に仕組まれた罠だった。
結局カミーユとアンヌはどうなったのだろう。

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紙の本

狙われたのは……

2017/12/14 22:11

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:J・P・フリーマン - この投稿者のレビュー一覧を見る

カミーユの彼女が強盗と鉢合わせして重傷を負わされる。カミーユは怒りのあまり警察の規定を無視して強引な捜査へと走るのだが……。割と早めの段階から何かがおかしくてモヤモヤとする。そのモヤモヤがページをめくる原動力になってくれる。三日目の早い段階でそのモヤモヤが解消され、新しく表れた謎にカミーユが取り掛かってからスピード感もサスペンス性も増していきます。

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紙の本

一気読みでした

2016/12/05 17:37

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:川越ながちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

これでシリーズ3作目ですが、すべての作品が高評価なのもわかります。とにかく面白く読めました。

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紙の本

またまたしてやられた

2016/11/24 10:47

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:camecame - この投稿者のレビュー一覧を見る

さすがのピエール・ルメートル。アレックス、イレーヌに続いて読み進めていくうちに裏切られる。しかも気持ちよいほどに。

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紙の本

窮地に追い込まれていく警部。こちらも面白い!

2016/11/01 04:36

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る

『悲しみのイレーヌ』のすぐ後に、シリーズ3作目で最終巻の『傷だらけのカミーユ』を読んでも殆ど違和感はありません。イレーヌの事件から5年後という設定で、彼の現在の?付の恋人アンヌが武装強盗事件に巻き込まれるところから始まります。

『悲しみのイレーヌ』はもっぱらヴェルーヴェン警部視点で語られていましたが、『傷だらけのカミーユ』では視点がヴェルーヴェン警部と誰だかわからない「おれ」、そして時としてアンヌに交代しながら話が進行していきます。

強盗は本来ヴェルーヴェン警部の管轄ではないはずなのですが、大事に思っている女性が巻き込まれたことを放置しておけず、捜査権を無理やり自分に引き寄せ、規則違反を重ね、捜査1日目、2日目、3日目と、どんどん窮地に追い込まれていきます。

前2作にあったようなまさかの衝撃的大転換はなく、意外性は普通のミステリーの範疇に収まるように思いますが、それでも話の行き着く先はなかなか見えず、大けがを負わされたアンヌがなぜか強盗犯にその命を狙われていることで、いやおうなしに緊張感が高まっていきます。

そして最後の方になって、「おれ」の正体がようやく明らかにされます。

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紙の本

できれば順番に読まれることを

2016/10/31 18:44

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:koji - この投稿者のレビュー一覧を見る

この作品を全部余すところなく楽しんで欲しいので、一切内容の紹介はしません。
解説はもちろん裏扉の紹介も目にせずに本文から読まれることをお勧めします。
そしてできるなら「悲しみのイレーヌ」「その女アレックス」本書の順番で読まれると120%増しで堪能できると思います。
もちろんこれだけ読んでも最高の一冊ですよ。

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紙の本

カミーユ・ヴェルーヴェン警部、大丈夫か?

2017/04/30 07:40

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:まんだかず - この投稿者のレビュー一覧を見る

カミーユ・ヴェルーヴェン警部シリーズ第3弾。
カミーユ警部に恋人が?
でも謎の強盗に襲われちゃいます。

犯人を捕らえようと孤軍奮闘しますが
それにしても、また上役とけんか。
短気すぎるぞカミーユ警部。

もっとうまくできるのでは?
本当に優秀なのか?カミーユ・ヴェルーヴェン警部。

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紙の本

ネタバレせずには語りづらい。

2016/12/31 00:01

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:M77 - この投稿者のレビュー一覧を見る

なんだか毎回が最後の事件みたいなシリーズだと思ったら、本当に三部作の最後だった。

初登場の人物にハラハラさせられている間に、馴染みの思い入れのある人物の死が、ついでのようにぞんざいに告げられたりするし、もうヴェルーヴェン班もバラバラだ。手駒の少ないカミーユは、敢えて混沌を作り出し流れをコントロールしようとする。数々の事件を解決してきたチームの過去を回想する場面には、もう戻らないという寂しさを感じた。
あれだけ酷い目にあっても結局女は脇役で、男同士の愛憎のお話か。弟くんは今頃どこかでラリってるのか?

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紙の本

完結

2016/12/06 15:59

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:よし - この投稿者のレビュー一覧を見る

期待通り予想外の展開、悲しみのイレーヌからの伏線が意外なカタチで現れ事件の真相が明らかになるまでの展開が良かったと思います。強盗事件が犯人の主人公に対して私的な動機に収束していくなど。

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紙の本

三部作を通して読んで、意味がある。

2016/11/11 03:16

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:かしこん - この投稿者のレビュー一覧を見る

『悲しみのイレーヌ』の痛みもさめやらないうちにこれを読むのもどうかと思ったが・・・人に貸す約束をしていたので(その人は『悲しみのイレーヌ』を読んでいるところ)、いざというときのために(私にしては)早めに読んでおくことにする。

『悲しみのイレーヌ』・『その女アレックス』に続く、カミーユ・ヴェールヴェン警部シリーズ三部作の最終章(日本での翻訳の順番は、アレックス・イレーヌですが)。
ほぼ<狩猟画>のような表紙に、イヤな予感は増すばかり。

早朝に宝石店を襲う強盗事件が発生。 それに巻き込まれてしまった通行人のアンヌは大怪我を負い病院に搬送される。 実はアンヌはカミーユ警部の恋人で、その関係を周囲に伏せていたため言い出せず、けれど自分が事件の指揮をとると宣言してしまう。
勿論、事件関係者が近しい人の場合は捜査に参加できないのはどの国でもお約束。
カミーユは事件を追いかけながらアンヌの心配もし、なおかつ上層部にアンヌとの関係がばれないように気をつけねばならず・・・三重苦を背負いながらの捜査は当然思ったようには進まない。 やがて真犯人(主犯格)の思惑も見えてきて・・・という話。

シリーズ物には前作を読まなくても全然問題のないタイプと、順番を間違えるとネタバレするタイプとがありますが、この三部作は完全にネタバレ対象。 特に本作は『悲しみのイレーヌ』と密接した関係にあるので、そっちを読む前にこっちを読んではいけません!

前2作はかなりアクロバットな構成だけれど、本作は比較的順当(?)なつくり。 時間軸もいじっていなければ大どんでん返しがあるわけでもない。 けれど、「あぁ、やっぱり主役はカミーユ警部だったんだな」ということをしみじみ納得させてくれる(いやいや、それなりに<意外な展開>はあるのだけれど、もはやそれくらいでは驚かなくなっている自分がいる)。
作品単体の衝撃度としては『その女アレックス』が確かに抜きん出ているのだが、それが三部作においては中継ぎに過ぎないという恐ろしい事実!
視点を変えるとそうなっちゃうのか・・・というのも非常に驚きです。
原題の意味は<サクリファイス/犠牲>ですが・・・カミーユ警部は立ち直れるのだろうか、と、とても気がかり。
あぁ、ほんとにフレンチミステリは後味が悪い。

ちなみに本作はCWA(英国推理作家協会)インターナショナルダガー賞を受賞(数年前に『その女アレックス』も)していますが、今年も『天国でまた会おう』で二年連続受賞してしまっております。
イギリス人もはまっているのか、ピエール・ルメートルに。

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紙の本

「救い」プリーズ

2016/10/28 21:34

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ヨンデリーヌ - この投稿者のレビュー一覧を見る

前作『悲しみのイレーヌ』が、タイトルまんまの悲しみのイレーヌな内容だったので、既に読む前からカミーユ警部が傷だらけ(たぶん、精神的に)なっちゃうんだろうとわかります。
前作で、既にして傷だらけなのにー!

新潮145cmのハンデを個性に変えて魅力を発するカミーユ警部。

こんな「救い」のない状態で完結編だなんて、やめてくれ~

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