イン・ザ・ヘブン(新潮文庫)
著者 新井素子
「ねえ、史子ちゃん、天国って、あると思う?」八十過ぎ、余命数週間の今日子さんは、あたしより三十も年上のお友達。天国では「病気をしていても元気になって、なりたい年齢に若返る...
イン・ザ・ヘブン(新潮文庫)
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商品説明
「ねえ、史子ちゃん、天国って、あると思う?」八十過ぎ、余命数週間の今日子さんは、あたしより三十も年上のお友達。天国では「病気をしていても元気になって、なりたい年齢に若返る」というあたしに対し、「でも、小さい頃死んじゃった子供は大きくなりたいんじゃないかしら」と妙に理屈っぽい。話すたびに、天国はどんどん複雑な状況になっていって……。短編10編とエッセイを収録。
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痛い末世文学
2016/05/25 00:18
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投稿者:papakuro - この投稿者のレビュー一覧を見る
新井素子氏の本は、ついあとがきから読んでしまうのですが(たぶんこういう人は結構いると思う),この本は決まり文句の「これは,私の,○○冊目の本にあたりまして…」というくだりがない!
高校生でデビューして40年近く,さすがに冊数が数えられなくなったかな?
ほぼ同世代で,デビュー当時から憧れの作家なのですが,60近くなってこの文体は痛いかな?10代の子が何も知らずに読めばすんなりと入っていけるでしょうが,一緒に齢を重ねてきた身には,さすがに少し抵抗が出てきた。デビュー当時から変わらないというのはそれはそれですごいこのなのかも知れませんが。
作家本人が書いているように,珍しい短編集。デビューがショートショートの名手,星新一氏に見いだされてなので,ある意味原点回帰。
それにしても滅び行く話が多い。「チグリスとユーフラティス」とか昔からこういうテーマの話は書いているけれど,最近こじらせている感じ。自分の境遇を重ねてしまうのか?