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投稿者:mino - この投稿者のレビュー一覧を見る
栗原類さんはADD(注意欠陥多動障害)と診断を受けています。 本書では栗原類さん本人、母の泉さん、主治医の高橋先生が寄稿し、主に周囲の人たちのサポートについて語られています。 母・泉さんが行った教育は定型発達児、健康なこどもたちにも有効な内容で、途中からこれは教育書であると思いながら読んでいました。 類さん本人もとても努力をしています。短期記憶が弱く長期記憶への転送ともなれば更に難しいにも関わらず、彼は今も努力を続け、今日も少しずつできることを増やしています。今日も努力を続けている栗原類さんを応援します。
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投稿者:ささのはさらさら - この投稿者のレビュー一覧を見る
栗原類は母子家庭一人っ子で育ったので、たまに父親に会いたいとか、兄弟欲しいというときあったのかなと思い、読んでたら意外と自分の家庭環境に対しては前向きな意見だったのでびっくりした。外の人間関係がうまく行かないときもあったから余計かもしれない。母親が翻訳家だったので、ny在留できたりモデル活動しやすかった。彼はモデルといってもバラエティ番組出てた人だったから、「僕は ではありません」というネガティブ発言は単なるキャラ設定かと思っていたけど、遠慮していただけだということに本を読んで気づいた。nyは発達障害の支援が進んでいる地域と書いてあったが、発達障害の私は治安の面考えると住む自信ないと思う。それに私は栗原類見たいに芸はないし、美形でもないから芸能人になった彼はうらやましい。これからもモデル兼俳優としてがんばってほしい。
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小さい頃に、聴覚過敏、触覚過敏、こだわりあり、
字を書くのが苦手、短期記憶も長期記憶も苦手、という
たくさんの困り感を抱えて生きてこられたことが
よく分かります
忘れやすいため、ずっと勉強も苦手で、今も料理の手順が覚えられず、
遅刻しがちで、人への興味関心が薄い、など色々と特性があるものの
ご本人の努力と周囲の人の支えでここまでお仕事ができるという
ことが書かれています。特に母親の息子への対応というのは
子育てに苦労されている母親にとって貴重な資料かと思います。
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発達障害かどうかわからない頃からとても個性的で気になる存在でした
表情がそれ程ある訳では無いのに伝わるものがあるというか
ただ、この本は類君のお母さんの泉さんの子育て姿勢がとても参考になりました
発達障害がある無しに関わらず子供への接し方は全てに当てはまると感じます
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最近TVで発達障害であることを公表された著者。
なかなか文章としては練れていないというか
読みづらいところはありますが、内容としては
発達障害のこと、どういうことが大変なのか、
どうやって進めてきたのかについては非常に
わかりやすい内容だったと思います。
母、主治医のインタビューも興味深い内容だったと
思います。
発達障害の人たち、子供たちを含めて、人と違う人たち
(全く違わない人がどれだけいるのでしょうか・・)
が生きやすく、それだけで機会を奪われない世の中に
なるようになってほしいと思います。
そのためのサポートや、そういう思いをしている人達に
寄り添えるような活動が大事だと思います。
教育の現場に対して、お母さんが言われている、
『結果の平等ではなく機会の平等を』
近眼の子には眼鏡がゆるされいるのだから、
発達障害の子にデジタル機器の使用がゆるされても
いいのでは。。というのは、非常に共感します。
うちの息子も、親からすると今のところ100点満点
だと思っています。
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栗原類くんが出てきた時、とっても個性的ででも言葉が丁寧で、一瞬で応援したくなる存在になりました。
発達障害だと知って納得できた事と、小さい頃からその為にいろいろ努力をしてきたんだなと知って、ますますファンになりました。
お母さまがとにかく凄いですね。将来を見据えての子育て。
こんなにまともな素晴らしい内容が書けるんだもん。私よりよっぽどしっかりした大人だなと感じました。
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発達障害。
職業柄、付き合っていくことが多い。
わかってるつもりではあったけど。そうかそうか、そういうことか。って思うこと多々あり。
栗原類、ありがとう。
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自分の子どもが、はっきり判定されないながらも、随分と発達障害よりだなあと感じて、ゆっくり育ってきた感じがあるので、読んでみました。
お母さんの言われる、成功体験が異常に少ない、不器用すぎる、集中力がなさすぎる、逆に何か一つのことを異常に言い回しもそのままに覚えたりする、など、分かることが多かったです。
これまた、お母さんの言われるように、普通のサラリーマンとして生活していくことも大変そうなので、子どもの個性にあった、適職はないものかと、思っています。
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*****
音楽の時間は,みんなで歌う曲の歌詞はなかなか覚えられませんでしたが,楽しく飛び跳ねて一緒に歌を楽しんでいました。恐らくアメリカの保育園で自分の衝動性を抑えられたのは,アメリカの子ども達が,正しい発声だったからだと思います。そして,何よりよかったのは,「集団でやる意義」や,「無理強い」を感じることなく,上手く歌えなかったら正しく歌う指導をしてもらえ,歌えなくても,冷たい目や嫌な顔をされることなく,やさしく接してもらえることが多かった体と思います。(p.35)
もうひとつ,[日本の学校でクラスメイトに嫌われた]決定的な要素もありました。友達に言われたことを,先生に報告する事です。
…
しかし,アメリカの学校では,生徒同士でケンカなどの問題があったら,自分たちで解決するのではなく先生達が監督するのが普通でした。彼らはどんなに忙しくても,人手が少なくても何があっても,ちゃんとその問題をみなければいけないという「義務」があり,生徒達も先生に報告する方針でした。だからいつも問題を見てくれる先生達の「熱意」を感じていました。
日本の学校では,僕はほかの子から暴言を浴びるたびに先生に助けを求めても,「わかった」というだけで,何もしてくれませんでした。そして,その子からは「チクるんじゃねーよ」と言われる繰り返しでした。そんな日々が3,4年続き,地獄のような日々を送っていました。(pp.47-48)
僕の意志が弱かった,理性が足りなかったと思いますが,あの時にきちんと努力ができていたら,今こんなに出来ないことだらけで苦労していなかったかもしれません。(p.59)
何か問題が起こった時に,とりあえず誰かが「申し訳ありません」と言わないと収まりがつかない,日本の状況と大きく違うのはそこです。どんな問題が起こっても,誰も謝る必要はないし,誰が悪いのかなんて考える無駄な時間は必要ないのです。(p.105, 栗原泉)
普通校と特別支援学校,どちらを選ぶかは親子での判断を尊重されるべきであるという考え方は,親子の生活の選択肢を広げてくれます。
「親のエゴで無理に普通校に入れるなんて子どもがかわいそう」と暗に子どもの見方をするようなふりをして,親に負い目を負わせて支援校に追いやるような事を言う権利など,誰にもないのです。本当に子どもの見方になってあげるなら,子どもの事を考えてあげるなら,普通校の中で定型発達児と一緒に過ごして行ける環境を作ってあげた方がよいと思うのです。
社会に出たら,定型発達児と発達障害児が混在しているのが世の常です。だから普通校に通わせたいと思うのです。もちろん,別の考え方で支援校を選ぶという方もいらっしゃるでしょう。そのどちらも理解され,教師からも保護者からも心ない言葉や,プレッシャーをかけられない環境を学校がリードして形成していく。それがなによりの支援だと感じました。(pp.105-106)
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発達障害だと告白し、話題になったモデル栗原類さんの本です。8歳で発達障害と診断された僕が、なぜ自分の才能を生かす場所をみつけて輝けるようになったのか。発達障害のことがよくわかる内容になっているので読んでみてください。
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発達障害の理解が深まるだけでなく、真剣に子供の個性特性に向き合いながら親として何ができるかというお母様の真摯な姿勢は、障害の有無に関わらず強く響く内容でした。
お母様(泉さん)の視点でのページが半分近くをしめますが、周囲の不理解や日本の教育現場の「歪んだ平等主義」に抗いながら辛抱強く、類さんにとって最善の選択、可能性を常に模索して工夫して日米を往き来しながら類さんを育てられた泉さんは本当に素晴らしく、文章からもその強さは滲み出ています。
「私は信念をもって子育てをしている。他のみんながこうしているから、普通はこうだからという尺度ではなく、自分の頭で考えて、自分の子供にとって必要なものはなんなのかを選択している。」
周囲に流されず、常に自分の中の整合性を自分の中で保つのは簡単なことではありません。働きながら女手一つで子供を育てるのであれば尚更。
親がブレれば(発達障害の)子供は混乱してしまうから、子供に安心感を与え信頼関係を強固にしていくために、類さんの幸せを願って常にロジカルにフィジカルに応援して来られた泉さん。
「一般的な子供と親」向けに書かれた育児書よりも読みがいがある、広く読んで貰いたい、知られてほしい、お勧めの一冊です。
栗原類さんのことも好きになりました(笑)
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▼福岡県立大学附属図書館の所蔵はこちらです
https://library.fukuoka-pu.ac.jp/opac/volume/287355
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栗原類の本。
彼が自分の抱える発達障害とどういうふうに付き合ってきたか書いてある。 今の世の中ではすごく生きづらいのだろうと思う。
お母さまの頑張り本人の頑張りが今の彼を作っているのだと感じた。
頑張って欲しい人です。
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どうやって生きるかは、障害の有無に関係ない気がする。類くんだけが特別に考えなきゃいけないわけじゎないなと思いました。
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発達障害とは千差万別である。
その一例が著者である。
真摯に書かれた想いは感じた。
発達特性のある人たちに、適応できる社会になることを願う。