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人工知能の最先端についてプログラマで有り社長でも有る清水亮さんが書いた本。この本を一読すると、今後の人工知能の方向性や、何が実現しそうで、何が実現しそうもないのか、がよく分かる。現状のAIの流れは、農耕の発明に匹敵する発明になり得るな、というのが体感できる。これから人工知能に触れずに生きていくのは不可能だと思うので、全ては分からなくても良いけど、人工知能の世界で今、何が行われようとしているのか、を理解したいのなら読んでみる価値はある本だと思う。作者が言うとおり、難しいところは飛ばしても問題ないと思うし。
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ついついタイムラインの中で「うんうん」と思いながら読んでいた記事に出てきたこの本を、勢いで買ってしまった僕。でも、読めるのか?読んでわかるのか?
これと一緒に紹介されていたオライリーの本は、いちいち(?)Pythonのコードがついてくるという…Rubyをほんのちょっとかじったというか舐めたというか、その程度の僕にPythonは未体験ゾーン…
こうして僕の一見無駄な図書購入は、明らかに無駄の一点に修練するかのように僕の手元にやってきたのだった。
もしもちゃんと理解できたら…ホッ(*´ω`*) です。
読み始めが10月23日、今読み終わったので、僕としては比較的早めに読み終わったのかもしれません。はっきり言ってわけがわからない言葉が多かったんだけど、それでも僕の少ない知識の中でも、人工知能ってこういうものなんだ、という漠然としたイメージが描けたような気がします。自動車の自動運転のための技術としての解説はよくわかった気がしましたし、そのためのGPU(Graphic Processing Unit)の開発の現状やこれから進もうとしている方向、そして何より圧倒されちゃったのはPEZY computingの斎藤社長さんとの対談。具体的なことがわからないのでイメージとして感じているだけなんだけど、すごい強烈なお話のような気がしたのだった。
人工知能というものがこれからどのように進んでいくのか、その発展ぶりを見届けるまで行きていられるのかどうかはわからないけれど、ムーアの法則に倣うなら、とっても近い将来に人を凌ぐ人工知能ができるのかもしれないなぁ、とワクワクしています。
僕はこの先は人工知能を支えるキーテクノロジーであるDeep Learningに興味をもって少し物読みをしようと思います(=^_^=)
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日本の人工知能界の第一線で活躍する様々な企業のエンジニアや研究者そして大学の先生との対談を通して、今現在の人工知能の動きを紹介する好著です。
松尾豊先生とのディープラーニングを中心とした対談からディープラーニングを支えるGPUなどのハードウェア、そして最新の人工知能で可能なこと繋げて、汎用人工知能と受動意識説からシンギュラリティが巻き起こす未来まで大きく創造を広げての展開は圧巻です。
それぞれに凄い人ばかりの登場ですが、ペジーコンピューティング創業者の斎藤元章氏が頭二つほど抜けている感じ、やっていることも凄いけど、創造力が半端なく素晴らしい!
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久しぶりに読んでて面白いなと思った。
中間の脳科学の話が一番微妙だったな。
ソフトだけでなくハードの話もあって、人口知能業界の全体が見えた。
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清水亮氏による解説と、8名との対談。対談が幅広くて面白かった。研究の話もあって内容を概観することができるとともに、ビジネスへの適用の話は「なるほど、そう考えるのか」というのは参考になりました。研究に限らず、人工知能のことを広く知りたい人向け(特に企業人?学生も、かな)の本ですかね。
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対談形式ってやっぱ読みやすいし特に先端の技術とかでまだ理論じゃなくって思いが重要みたいなところではすごく使い勝手のよい形式ですねえ。PEZY Computingの人とかすげえ。Rockだ。カーツワイルレベルやんないと仕方ないでしょうって!最初の松尾さんのところで、ああ、知性ってときに高次の次元があるってのがすごく重要で、人間の場合多分その認識レベルが目というデバイスに適したFWまでしかないのでそれより高次にはなかなか行きづらいということを感じました。それで、ディープラーニングというか機械学習全般で、この目というデバイスに付随するFWに頼っていた知性というものが、次元の制約を超えるってのがでかいんだろうね。これがビッグデータとか言われるものの本質なんだろう。あとドワンゴのLISやばい。慶応の満倉さんのホルモンが必要ってのもなかなか示唆に富む。ネットワークのモードをいろいろと変化させてってのは絶対あるよね。まあ睡眠とかねえ。
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人工知能とは何かという話を、様々な角度から人工知能にアプローチしている専門家との対談を通じてわかりやすく説明している一冊。
専門用語も多々出ては来るが、読み飛ばしても読み切った時には十二分に理解が深められた印象。
微妙に著者の主観が入りすぎちゃうかと思うところあったけど、最後の章でうまくまとまってたなあ。
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iPhoneのSiriさんとか、マイクロソフトのコルタナさんとか、人工知能の本(ちょっと違うけど)。
「最近の人工知能」は自分で学ぶ。
疲れることもなく、飽きることもなく、マシンパワーの許す限り、ひたすらWebを介して自身に情報を蓄積していく。
そんな、「最近の人工知能」の開発関係者との対談を通して、人工知能の可能性と、それがどんどん賢くなっていくとても近い未来を紐解く本。
もう、私たちはSFを生きてるんだなぁと思った一冊。
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清水氏と8人の対談本。かなり豪華な内容。あと甘利教授が加われば凄かったのに。
ダグラス・アダムスの銀河ヒッチハイク・ガイドは読んどいたほうがいいらしい。6冊のシリーズ。
イエスセット、ローボールテクニックあたりは心理学の話。
ホルモン重要かもしれない。
コネクトームは脳だけにとどめていくのはもったいないというPEZYの社長は壮大だけど、ある程度は実現するんでしょう。AGI/ASIができるころは社会問題もそれらが解決するようになるんでしょうね。ドラえもんのアニマル惑星にならないといいけど。
事例的には老化は止められるかもしれない。若返りはまだ事例が観測されていない。ただし、老化が止められたとしても、それによる弊害もあるかも。
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天才プログラマー清水亮が、人工知能分野で先端を行く人々との対談を記録したもの。
対談相手は、東京大学教授 松尾豊、トヨタ研究所エグゼクティブ・リエゾン・オフィサー岡島博司、NVIDIAディープラーニングアーキテクト兼CUDAエンジニア 村上真奈、ヤフージャパン研究所所長 田島玲、慶応大学教授 前野隆司、慶応大学准教授 満倉靖惠、ドワンゴ人工知能研究所所長 山川宏、PEZY Computing社長 齊藤元章の8人である。
松尾氏はAIの機能を、認識・運動・言語として、認識はすでにやることがないところまで行っているという。認識の機能は、農業、建設、食品といったジャンルにどんどんこれから広がる余地があるともいう。
AIベンチャーのPreferred Networkが注目の企業とされているが、先日トヨタから増資を受け、日本ベンチャーとして期待を集めている。トヨタのAIへの取組みは、資金力もあるし、グローバルな知名度もあり興味があるところ。岡島氏からも決意のほどがうかがえる。
NVIDIAの村上さんと話をしている清水さんはとても楽しそうだ。
前野さんとの対談では、リベットの実験や運動準備電位といった意識の話が当然出てくる。深層学習の果てに人間の意識の解明につながる何かが出てくるのかということはとても興味があるところ。
ドワンゴの山川さんとの対談でも脳内の神経ネットワークの話が出てくる。コネクトームというワードも出てくる。自分の興味がつながってくるようでとても楽しい。
AGI (Artificial General Intelligence)だけでなく将来にはASI (Artificial Super Intelligence)が出てくるというとSF感たっぷりなんだけれども、全く非現実な感じもしない。今のディープラーニングの使われ方は、まだ入り口の入り口でしかない、という齊藤氏の言葉は多くの人が共有するところでもある。
対談本というのは、面白くないものになることも多いのだが、この本は清水さんの人選とともに、清水さんの深く広い見識と、その清水さんが一歩下がって相手を引き出しつつ全体としてまとめるという工夫がされているので大変読みやすく、内容も興味深い。人工知能自体が今とても面白いことになっているというのもある。
結構、お勧め。
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『人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの』のレビュー
http://booklog.jp/users/sawataku/archives/1/4040800206
『マインド・タイム 脳と意識の時間』ベンジャミン・リベットのレビュー
http://booklog.jp/users/sawataku/archives/1/400002163X
『脳はなぜ「心」を作ったのか「私」の謎を解く受動意識仮説』のレビュー
http://booklog.jp/users/sawataku/archives/1/4480427767
『コネクトーム:脳の配線はどのように「わたし」をつくり出すのか』のレビュー
http://booklog.jp/users/sawataku/archives/1/4794221657
『人類総プログラマー化計画~誰でもプログラミングできる世界を目指して~』のレビュー
http://booklog.jp/users/sawataku/archives/1/B012N158RS
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日本の人工知能研究者たちとの対談をまとめた本。一口に人工知能研究者といっても、それぞれスタンスが異なっていて面白かったのだけど、それ以上の発見はなかった。それはこの本の内容云々というよりも、もう自分で触らないと新しい発見はない状況に来ているんだと思う
あとは満倉先生(脳波ネコミミ開発者)の「今の人工知能研究には、ホルモンの要素が欠けている」というコメントが面白かった
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人工知能、とくにディープラーニング方面の最先端の研究者へのインタビュー集。最先端の研究者がどのような未来を見ているのかがよくわかる。その研究がなされている背景については筆者(インタビュワー)の解説が補われている。
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著者が人工知能業界で有名な人と対談をしてまとめたもの。
著者自身が人工知能の知識にも、その他の知識にも長けていることから、
対談ではうまく話をまとめ、引き出されているなと感じました。
強いて言えば、人工知能がよくわかるようになったり、
最先端の人だけが知っている秘密が書かれているわけではないかなとは感じました。
ただ、いろんなところに、いろんな可能性は感じられる話があり、
興味深く読むことはできるかなと思いました。
(以下抜粋。○:完全抜粋、●:簡略抜粋)
○運動路線、つまりカメラによって画像認識するとか、物を動かすとか、こういう分野は日本企業が強い。もともとモノづくりが強いですし、モノづくりが強いのは、日本のさまざまな文化的な要因が関係していると思っています。そちらで戦ったほうが勝ち目があるのではないか。つまりディープラーニングとモノづくりを組み合わせた”目を持った機械”で市場を取るということです。(P.50)
○病気になって臓器をだんだん人工のものにしていくじゃないですか、そうすると半分ぐらいはロボットの人が出てきて、9割ロボットの人が出てきて、100パーセントロボットの人が出てきてみたいになったときに、「俺、元人間だったんだから権利あるよね」というところから、ロボットも人として認めましょうみたいな、そういうシナリオはあり得るかもしれない。(P.60)
○日本の農業って、非常に質が高いんです。たとえばりんごとかも日本のものが一番赤いんですよ。なぜかというと、実はりんごは太陽が当たった面だけが赤くなるんですね。日本のりんごは、玉回しと言って、途中で木になったりんごを回すんですよ。逆側も赤にするんです。大変なんですよ。(P.63)
○つまり、実はオートエンコーダは可能性あるんだけど、割とすぐに性能が出ちゃうCNNにいってしまったと。(P.69)
○18ヵ月までは普通に成長していたんです。それがある日突然成長を止めてしまったのは、これは後天的な理由によるものでしかあり得ない。(P.314)
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人工知能と深層学習、深層学習はビジネスをどう変えるか?、最新のAIはどこまでできるのか、人工知能は意識を持つのか?、ディープラーニングの先にあるもの、と言ったテーマで、各界の識者と対談が進められていきます。
対談は以下の面々。
人工知能、深層学習で著名な、松尾豊氏
元トヨタの岡島博司氏 自動運転やロボット
グラフィックチップのNVIDIA社の村上真奈氏
元IBMでヤフージャパン研究所所長の田島玲氏
受動意識説の慶應大学教授の前野隆司氏
慶應大学准教授の満倉靖恵氏は、ホルモンの要素を人工知能にという取組みをしている。
ドワンゴ人工知能研究所所長の山川宏氏 は、汎用人工知能への取組み。
清水亮氏と人工知能領域で活躍している学術、ビジネスの識者との対談。
最後の対談では、Pezy computing の齋藤元章氏。
個人的に興味深かったのは、受動意識説を提唱している慶應大学の前野隆司氏。
「意識」と機械学習の関係性と人類を考えると、非常に深いところに入っていきながら、哲学的要素との融合も導けそう。計算機、コンピュータの研究が哲学まで昇華するとは…
国産スパコンベンチャーPEZY Computing 社長の齋藤元章氏 この人、かなりぶっ飛んでて世界で戦えるバイタリティー感じる人なのですが、国費を流用したと2017年に訴えられちゃって社長辞任。国費流用?作業費用の不正な手続きがあったそうだが、この破天荒な人に、この罪はちと不釣り合いというか、捕まえる側は捕まえる理由があるのだろうが、この件で一線を引いてしまいそうで、残念。
読み物として、読みやすいし、どの領域が人工知能で熱いのかを分かる点で、思った以上に良かった。
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人工知能の現在(2016年時点)だけでなく、これからの姿、課題、展望にについて各分野での実践者にインタビューする形式で紹介。