会社はいつ道を踏み外すのか―経済事件10の深層―(新潮新書)
著者 田中周紀
東芝、オリンパス、NHK、第一勧業銀行、山一證券……なぜ彼らは道を踏み外したのか。いかにして法の網の目をくぐろうとしたのか。長年、社会部の経済事件担当記者として企業の不正...
会社はいつ道を踏み外すのか―経済事件10の深層―(新潮新書)
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商品説明
東芝、オリンパス、NHK、第一勧業銀行、山一證券……なぜ彼らは道を踏み外したのか。いかにして法の網の目をくぐろうとしたのか。長年、社会部の経済事件担当記者として企業の不正を追及してきた著者が、独自取材をふんだんに盛り込み、事件の裏の裏まですべて明かす。バイセル取引、のれん代、にぎり、飛ばし等々、複雑な経済用語も徹底解説。あなたの会社は大丈夫? 全ての組織人必読の経済事件講座、開講!
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没落する名門企業
2017/01/04 15:41
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:うらわぼーい - この投稿者のレビュー一覧を見る
東芝やオリンパス、山一証券などの名だたる名門企業が、たった一つの不祥事によりその名を地へ堕とす。いずれのケースにも共通して言えるが、我が国の独自の文化とも言うべき「サラリーマン取締役」に問題の本質があると思われる。「外様」の取締役や専門家を締め出し、責任逃がれと保身に走る「サラリーマン取締役」たち。アメリカなどでは取締役と従業員ではそもそも全く別の労働市場であると言う。我が国の企業経営、企業統治のあるべき姿が今一度問われているのではないだろうか。
チャレンジ
2017/02/10 21:44
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
1997年以降の世間を賑わせた10の経済事件(東芝・山一・オリンパス・許永中・ライブドア等)の顛末を簡潔にまとめた本です。ただし、新聞記事を少し詳しくした程度ですので、経済事件に明るい方は拍子抜けするでしょう。
読後、経済事件が起きる要因は、会社の場合は社長の「面子」、個人の場合は「金銭欲」に集約されると思いました。時間の経過とともに、個人も会社も深みに嵌まっていきますので、世間の目に晒される時には、とんでもない状態に陥っています。結局、捕まるまでエスカレートするというのは、人間の「業」なのでしょうか。
ところで、3年ほど前ですが、「T社の知人と飲みに行ったところ、高級スナックでの私的な飲食代(数万円)をT社の経費で奢ってもらった」という話を友人から聞き、T社の社員の規律があまりにも緩んでいることに驚きました。帰宅後、妻に「T社はやばいかもしれない」と呟いた記憶があります。したがって、その後、T社の粉飾が発覚した時には驚きはありませんでした。
社長が「チャレンジ」という言葉で、率先して粉飾を強要していたT社。その社風は社員にも蔓延していたのではないでしょうか。就職活動で落とされた私としては複雑な気持ちです。