読割 50
電子書籍
伊藤くんA to E
著者 柚木麻子
美形でボンボンで博識だが、自意識過剰で幼稚で無神経。人生の決定的な局面から逃げ続ける喰えない男、伊藤誠二郎。彼の周りには恋の話題が尽きない。こんな男のどこがいいのか。尽く...
伊藤くんA to E
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
伊藤くんA to E (幻冬舎文庫)
商品説明
美形でボンボンで博識だが、自意識過剰で幼稚で無神経。人生の決定的な局面から逃げ続ける喰えない男、伊藤誠二郎。彼の周りには恋の話題が尽きない。こんな男のどこがいいのか。尽くす美女は粗末にされ、フリーターはストーカーされ、落ち目の脚本家は逆襲を受け……。傷ついてもなんとか立ち上がる女性たちの姿が共感を呼んだ、連作短編集。
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
電子書籍
ストーリー構成が凝っている
2020/12/13 10:53
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
ストーリー構成に相当な工夫が凝らされた作品である。連作短編集の形をとっていて語り手は常に女性。語られるのは「伊藤君」。読み始めはダメ男に振り回される単なる恋愛ものかと思っていたが、話が進むにつれてどんどん心をえぐるようなストーリーになってきた。
最も力が入っているのは最終章。5人目の女性に創作者としての悩みを語らせているが、この作品の作者本人の悩みを語っているのだろうなと感じた。私小説的な臭いもする。
電子書籍
伊藤くんA
2017/12/27 22:55
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:チョラ - この投稿者のレビュー一覧を見る
柚木さんの作品を初めて読みました。
読みやすく、登場人物一人ひとり自分なりに想像しながら入り込むようにサクッと読み終えてしまいました。
他の本も読んでみたくなりました^^
電子書籍
ドラマでは
2019/01/26 17:39
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:おどおどさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
まるで「ゴドーを待ちながら」のように伊藤君が登場しないまま終わり、映画で、ついに伊藤君登場(岡田将生)映画では伊藤がなぜあんな感じなのか、確信を突かれて崩壊しそうになってましたが、原作の伊藤は、また違っているのかな?
読むのが楽しみ!
電子書籍
伊藤くんだけではない
2017/09/23 17:57
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:うみしま - この投稿者のレビュー一覧を見る
軽い題名につられて、読み始めましたが、やはり女の子の心理描写にドンドン引き込まれました。そして、女の子のみならず、誰にでもある負のベクトルに斬り込んだ本作は、近作のBUTTERにも繋がる布石のような気がしました。
紙の本
旅立つ女性たちと動けない伊藤
2020/02/22 06:56
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
「誰かが見つけてくれるその日まで、僕は動きません。」という伊藤くんのセリフが印象的でした。立ち止まったままの彼を尻目に、それぞれの道を歩いていく5人の女性の後ろ姿がすがすがしいです。
電子書籍
映画の方も見てみたくなりました
2018/05/08 10:31
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:コンチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
伊藤くんに振り回される女性たちを視点にした連作短編集です。伊藤くんのだらしない感じは伝わってくるのに、彼のどのような部分に魅力を感じてしまうのかが良く分からなかったなあ。まあ、それが恋愛感情って気もしますが。文章はとても読みやすかったです。
電子書籍
おもしろい
2022/07/19 03:10
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ひろ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ドラマと映画が好きだったので、原作も読んでみました。伊藤くんの自己中なところとか、女の子達のそれぞれの葛藤や問題と、話の進み方がおもしろいです。
電子書籍
引き込まれる作品
2021/05/06 03:00
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みっきー - この投稿者のレビュー一覧を見る
伊藤くんという男性について、周りの女性視点で話が進みます。読んでいてだんだんイライラしてくるけれど、こういう人を振り回す人に惹かれる女性の心理がわかってくるのが面白いです。
電子書籍
それぞれに傷つき、もがき、見栄を張り、そして立ち直ろうと次の一歩を踏み出す
2019/03/04 02:44
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
『伊藤くんA to E』は伊藤誠二郎という千葉の地主の息子でイケメン・博識だけど30近くなってもシナリオライターを目指してバイト生活を続けている自意識過剰で幼稚で無神経、人生の決定的な局面から逃げ続ける喰えない男と不幸にも(?)関わり合いになってしまった女たち5人の心の動きを追う連作短編集です。曖昧な関係が何年も続き、伊藤君をしっかりと自分のものにしようと躍起になる女。フリーターで伊藤君と職場がたまたま一緒になり、なぜか気に入られてストーカーされる女。大学のドラマ研究会の後輩で、ずっと伊藤先輩に憧れ、ついにお付き合いするみたいな感じになって浮かれる女。その恋する彼女を羨ましく思う一方、男を切らさないとはいえ大切にされたこともないと悩み、恋に浮かれる親友を疎ましく思い、伊藤君を誘惑して奪い取る女。そしてシナリオライターとして若くして一世を風靡し、今は落ちぶれ、弟子の伊藤君に逆襲される女。彼女たちはそれぞれに傷つき、もがき、見栄を張り、そして立ち直ろうと次の一歩を踏み出していきます。ただ、伊藤君だけが何もせずにただひたすら自分が傷つかないことをモットーに待ちの姿勢を維持することを高らかに宣言するのが対照的です。それはいっそすがすがしいくらいの反面教師ですね。
Eのシナリオライターの彼女が精神的に一番泥沼にはまってて、メッシーのごとき生活と、1年も仕事がないにもかかわらず事務所とライター志望の後輩・弟子たちとの勉強会を維持して見栄を張り続けるアンバランスさが何とも強烈でした。彼女にとって伊藤君はスポイルし続けてダメにした彼女の「作品」だったと言ってますが、お互いに「逃げ」の姿勢であることを確認し合うような特殊な精神的依存関係が見え隠れします。この関係(恋人のような関係ではない)が破綻を迎えることで彼女がゴミ部屋と化している事務所兼住居を片づけようと封鎖してあったバスタブを開けるきっかけになるのがまた興味深いですね。掃除しようにも掃除して居心地を良くしてしまった後のことを考えると怖くて結局ゴミ出し一つできないという心理は、個人的には理解できませんが、実に真に迫った描写でした。作者自身の経験が入っているのではないかと思ったくらいです。
紙の本
おもしろい
2017/12/11 05:12
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:TAICHI - この投稿者のレビュー一覧を見る
伊藤くんのまわりの五人の女性がみんな個性的でおもしろかったです。ドラマと映画もとても楽しみにしています。
紙の本
伊藤くん
2024/01/14 12:28
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みみりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ルックスはいいけれど、ふわふわして安定しない男、伊藤くん。
彼の周りの5人の女性を描くお話。
伊藤くんばかりか、5人の女性たちも自意識過剰で傲慢で頼りなくて滑稽で・・・
でも誰も彼女らをバカにすることはできない。
だって彼女らは私たちの中にもいるのだから。
電子書籍
1人のダメ男と5人のダメ女
2019/04/01 21:06
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:黒豆 - この投稿者のレビュー一覧を見る
映画化され話題になっていたので読んでみましたが…
最初はダメ男に振り回される美女の話で軽い気持ちで読めるのですが、どんどん女性のドロドロとした部分が出てきて何とも言えない不快な気持ちになります。あまり救いもないし。
紙の本
良かったのは最初の2章
2021/04/30 16:39
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る
この作者さんの他の作品でも見受けられるけど、
進むにつれてテイストが変わっていく、
ブラックな方向に変わっていくんだよね。
最終章なんてひどいよ。
ここが一番書きたかったところなのかもしれないけど。
電子書籍
最悪
2022/02/04 10:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みやび - この投稿者のレビュー一覧を見る
伊藤くんという一見魅力的な人物が複数の女の視点で描かれています。
醜く肥大したエゴを、ことさら醜く描いた作品。とあるイベントで登壇された柚木さんに興味を持って読んでみたが、最初に読んだのがこれというのは失敗したなあ。この人の作品はもう読まないかと思うくらい、気持ち悪い作品でした。
紙の本
不快の波にのまれながら・・・
2016/12/15 10:29
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:zuzuzoo - この投稿者のレビュー一覧を見る
ナンとも言えない不快感・・・
柚木作品か?と作者名を確認した。
不快極まりないのに不思議と読み進んでしまった。
止められなかった。
天罰が下れ!と念じつつ読み進んだ。
読んでしまった。『読んだ』ではなく『読んでしまった』
不思議な伊藤くん、不快な魅力の伊藤くん・・・
柚木作品、次は何を読もうかな?