紙の本
新しい食のシリーズ?
2016/10/01 17:48
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投稿者:とめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
料理をするとは元の味を生かして超えること、食の工夫も国の豊かさあってのこと、弱さは恨みを生み時に強気に襲いかかる、食材を基にして無限の変化を見せるのが料理。冒険を通して食の原理を探求している気にさせる書。
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成長途中
2019/02/23 02:47
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投稿者:papakuro - この投稿者のレビュー一覧を見る
『僕僕先生』シリーズは好きなのですが・・・
炎帝によって料理をする神仙として創られたばかりの僕僕が対となる拠比達とともに一のかけらを探すという話の第2弾。
黄帝が自分の姿を写して人を創り、炎帝はそれに似せて僕僕を創ったというなんともまどろっこしい設定になっています。
化け物じみた炎帝側から話が書かれているので、人に血界黄帝側の方が悪役になっている。
前半は星が造られている世界の果てまで行っているのに、後半はごちゃごちゃした人間界が舞台になっていてスケール感がめちゃくちゃ。
僕僕は最初から偉そうだけれど、さすがに『僕僕先生』シリーズのような老成した感じはまだない。
中扉のイラストは、ストーリーがわかってないとなんだかわからない。左後ろの謎の生き物は力をそぎ落とすために首を切られた天馬、真ん中の僕僕が手にしているのは蚯蚓のつくねです。オエ。
白仁子が昔花にささやいたり伏線を張っているのにそれが生かされていない。(張ったの忘れてる?)
僕僕たちが王の厨師に料理勝負を挑むのだけれど、神仙が人に負けるわけがないよねという落ちです。
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食の怖さ
2017/04/29 20:24
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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
王のように食に追い詰められる生き方は恐怖でしかないだろうな。縺れきった人々の関わりを僕僕一行が解決して一安心。今回は桃稔がお気に入りでした。
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僕僕先生零のシリーズ2。文庫書き下ろしかと思ったら、yom yom に3回に分けて連載してらしい~拠比・戎宣・僕僕は導尤鏡が美豊・望森・百樹に奪われたことを炎帝神農に報告に行くが、壁が厚くて越えられず、西王母の側近・計見に蟠桃を調理して鍵を開けさせた。耕父と燭陰が出迎えに来て炎帝の工房に入ったが、道のりが遠く、僕僕は途中で迷い、追いかけていた蟠桃と共に、壁の間の人の世界に迷い込む。そこは人を飢えさせないのを目標とする王・辺火がいて、それを満足させる厨師の剪吾が居る。昔花の村も襲われて人が攫われたが、巫女は昔花を術で飛ばして、炎帝の許に駆けつけた。拠比と戎宣は再び計見に頼み込んで壁の中に入り込み、人さらい役人に扮して都へ入り、厨房で美豊・望森・百樹から導尤鏡を取り戻すと、王宮に一の欠片はあるようだ。近付くために、自分より腕の良い厨師が現れたら身を引くという剪吾に料理対決で挑む。参謀は僕僕。剪吾は、神仙の囁きで禁忌を破って料理を提供するが、それは王の子で自分が育てた雪俎の肉を調理することだった…囁いた神仙は黄帝の側近で氷を操る白仁子だった。辺火と剪吾は最後の喁から一の欠片を授けられたのだ~僕僕先生は次第に強くなっていき、逆に拠比は弱くなる。更に昔花は拠比を慕っていて…。この表意の僕僕先生は調理道具を袋に入れて担いで彩雲に乗り、拠比は馬に乗り氷の剣を手にしている。この世界に馴染みが出て来て多少読みやすくなった
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若かりし頃の僕僕先生物語第二弾。
今回は、より大きく人のことが語られている。
若いころの僕僕先生がなんとも明るい前向きな性格でなんだかとても嬉しい。
このあとの神仙たちの争いの帰趨を知っている身としては、本編での僕僕先生がやっぱり影を背負っていることにちょっと悲しい気分になってしまうのだ。
でも、僕僕先生が次第に力を得て成長していく姿はとてもいい。
物語的には前半は話に繋がりが乏しくてちょっと戸惑ったけど、後半、王の厨房での料理対決へと向かう展開になってからは俄然面白くなった。
料理対決の盛り上がり、
さらに黒幕との神仙対決のスペクタル、
そして明るい終章。
ああ物語を読んだなあという気持ちにさせられて満足。
やっぱり終わり良ければ全て良しだよね!
このまましばらく「一」探しが続くのかな?
期待している。
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これは僕僕先生シリーズの前日譚のはずですが、まだ能力が低い僕僕先生は料理人への道を邁進中。
この後どのように本編に登場するような彼女に成長してゆくのか、神仙と人間の関係がどうなっていくのか、いろいろと興味があります。
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世界の調和を取り戻すため「一」の欠片を求める僕僕たち(^^)本編の僕僕先生もこんな頃があったのね(*^^*)と思ったり、いやパラレル僕僕なのか?( ゜o゜)と思ったりと楽しいシリーズ♪最後の料理対決では「かちかち山」がふと脳裏をよぎったけれど、違ってホッとした(´∇`)「一」の欠片を探す旅はまだまだ続きそう!(^^;)
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僕僕先生 零 第2作
生きるためにとる食事と食事を楽しむこと、違うことのようで、合わさったものだ。食事そのものが楽しい行為だからこそ、食事によってエネルギーを補給する気になる。しかし、楽しいものだからこそ、手段が目的化し、そこに間違いが起こる。
神々の対立、神の意向と人の進化、僕僕の成長、「食」とは何かの追求、未だ先は長そう。
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僕僕先生シリーズの本と同時購入。こちらは黄帝、炎帝、西王母が天地を創造した太古を舞台にしたファンタジー。2作目だがファンタジー度が高い分、前作の記憶があいまいな部分がある。
そこそこ面白かったけれど、やはりイメージが掴みづらいのと、本編はテンポが鈍い感じがする。高位の神仙がそんな悪だくみするのかね、と一寸すっきりしない。
料理の公開対決の厨房が一段高く、舞台になっているとあり、料理の鉄人を連想してしまった。
少し文句を書いたが、僕僕先生シリーズとからまって、謎が解明されていくんだろうから、ゆっくり付き合うつもり。
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仕事の区切りがつき、ちょっと軽い本を。
神仙の世界、宝具「一」とか、炎帝・黄帝の争いとか、見慣れない世界観になじめるかどうか。
それが受け入れられれば、文章は読みやすい。
料理仙人の卵、僕僕は、「対」である水の神仙拠比とともに、「一」を求める旅をする。
黄帝が作り出した「人」と交流し、料理の世界、味わうとは何かを学んでいく僕僕の初々しさが神仙、いや新鮮だ。
蓬莱の桃の神仙、蟠桃(ピンクの鎧を着た老人の姿で出てくる!!)も面白い。
桃が逃げ回ったり、青くなったり、プルプルするのだ。
喁(アギ)という獣に仲立ちされた不思議な石との契約をした、族長辺土、彼を満足させることを自分に課した料理人剪吾のことは、この先どれくらい関わってくるのか?
次の巻を読む頃には忘れてしまっているかも…。
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料理対決、勃発! 宝具「一」を手に入れろ。調和が崩れ始めた世界を救うため、炎帝から宝具「一」の探索を命じられた拠比と僕僕。そうした中、炎帝と世界を二分する神仙の王・黄帝は、異変を解消する手段として「人」を創り出し、彼らの国の整備に力を注いでいた。「一」の欠片が人間の国・栄陽にあると突き止めた拠比たちは、王都へと潜入。人の王に近づくため、側近の厨師と料理対決に臨む……! グルメ冒険ファンタジー、第二弾。
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僕僕先生のエピソード・ゼロのその2(ややこしい?)
前作よりも少し成長した僕僕の一生懸命さが楽しい。
だけど、作られたばかりの人の王と厨師の話が、本当のテーマかも。
狩猟から農作に移り変わった頃、持つ者と持たざる物、階級が生まれたという話はほんとうだろうか。
中国史には、子どもの肉を王に食べさせた厨師がいたっけな。
どこか、昔話のような味わいのある作品。
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人を人となしている因子、欲望。
それが力となり、人は成長し、国を作り上げていく。
しかし欲望は、ときに崩壊ももたらす。
注意すべきは、その欲望に付け込まれること。
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料理対決、勃発! 宝具「一」を手に入れろ。
調和が崩れ始めた世界を救うため、炎帝から宝具「一」の探索を命じられた拠比と僕僕。他方、炎帝と世界を二分する最高位の神仙・黄帝は、異変を解消する手段として「人」を創り出し、彼らの国の整備に力を注いでいた。「一」の欠片が人間の国・栄陽にあると突き止めた拠比たちは、王都へ潜入。人の王に近づくため、側近の厨師と料理対決に臨む……! グルメ冒険ファンタジー、第二弾。
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神仙の世界から人の世界へ。
仙人の目線から人の風俗を見つめる目線が新鮮です。
僕僕先生のサイドストーリーの二冊目。既にメインを読み終えているので、物語を補完するつもりで読みました。
僕僕さん、キャラクター違いすぎでは?と思うときもあり。場を茶化すかのような立ち振る舞いは、本編の見所である王弁とのやりとりは同じかなとも思う。
深刻ではなく、その場に臨む真剣さ、楽しむ心は数千年前から変わっていないのかもしれません。
さて、今回の話は主に人の世。蓬莱から離れ、王(辺火)が住まう都市で繰り広げられる料理対決です。
拠批、僕僕は、人の中に交わりながら、少しずつ人の本質、不安定ながら神仙をも脅かす力を持つ人間を学び、同化していきます。
力の強い神仙が、常に人を圧倒するわけではない。
百獣の王と呼ばれるライオンが、現代にあって動物園の檻で見せ物になっている。姿は舞台となる人の世界の理に繋がるものを感じます。
こんな経験をした僕僕であれば、仙縁しかもたない王弁との道行きを愛するようになるのもわかります。
最後に。巻末の終わり方がとても気になります。次の一冊でるのではないでしょうか、、、期待して待っております。