いずこより(新潮文庫)
著者 瀬戸内寂聴
「出家遁世と放浪は、いまや私のもっとも深い憧れとなって、心をそそのかしてくる」(本文より) 明るくのびやかな少女期から、短い結婚生活を経て、家も子供も捨てて奔った激しい恋...
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商品説明
「出家遁世と放浪は、いまや私のもっとも深い憧れとなって、心をそそのかしてくる」(本文より) 明るくのびやかな少女期から、短い結婚生活を経て、家も子供も捨てて奔った激しい恋。やがて自立の道を求めて一途に文学に志し、いつしか出離の想いに促されるまで。自立する女の新しい生き方を自ら切り拓いてきた著者が、その波乱の半生を鋭い自己凝視で綴る自伝小説の傑作。
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惚れる男の程度が低い
2019/01/28 18:11
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投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
瀬戸内寂聴氏の自伝的小説。徳島の少女時代から小説家として独り立ちするまでの長い期間を描いている。「女は恋人の上に自分の憧れ描く理想の男の仮面をかぶせ、それを本当の恋人と思い込んで恋に身をやいてゆく。その仮面がはがされた時は、自分の捨てた夫と大差ない男、あるいは、かつての夫よりはるかに価値のないくだらない男の正体をそこに身出す」と自分の過去に手厳しい。しかしそれは女に限った話ではなく、いまとなってはあんな女性にどうしてあそこまで真剣になれたのだろうかと私も思ったことがある。それはさておき、どうしてこんな才女が音彦のような男にひかれてしまうのだろうか。本当に恋というものはおそろしいものなのだ