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電子書籍
雪-SNOW- 硝子の街にて(2)
著者 著:柏枝真郷 , イラストレーション:茶屋町勝呂
「ゴミに埋もれても、人間は死なない」殺人課の刑事シドニーが口にすると含蓄(がんちく)があるように聞こえるから、ノブも黙ってしまった。乱雑なシドニーの部屋を後にして、大雪に...
雪-SNOW- 硝子の街にて(2)
雪−Snow− (講談社X文庫 White heart 硝子の街にて)
商品説明
「ゴミに埋もれても、人間は死なない」殺人課の刑事シドニーが口にすると含蓄(がんちく)があるように聞こえるから、ノブも黙ってしまった。乱雑なシドニーの部屋を後にして、大雪に凍えるNYの街路で死にかかった男がノブに言ったのは「近寄るな、ユキオンナ」!? ファッション業界の醜聞(スキャンダル)!? トップデザイナーの死。大雪の日、少年が見たものは!? ノブとシドニーの“友情”と“純愛”のNYストーリー。
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紙の本
雪に幻を見る
2002/06/06 23:57
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:空屋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
雪が見せた幻があった。心に染みついた影のような幻が。
大雪の日、バイト先である「スカイ・トラベル」社に向う途中に伸行が見つけたのは、真っ赤に染まった男の身体。「ユキオンナ」と呟く男の死から、伸行とシドニーは『センダース』のトップデザイナーの謎に迫っていく。
伸行とシドニーの幼いころの記憶がところどころに現れ、二人にとっての思い出の美しさを意識させられる。彼らには当然でも、思い出を楽しく思えるのは、素敵で特別なことだ。
同著者による他社のシリーズ「DESPERADO」から、ダニエルがゲスト出演していることもファンには必見。
紙の本
才能の残酷さ。
2001/12/02 14:02
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:亀豆 - この投稿者のレビュー一覧を見る
降りしきる雪の中、アルバイト先である旅行代理店へ向かう途中で、ノブは血まみれで雪に埋もれるように倒れている男を見つける。トップデザイナーだったその男は死亡し、ノブは事件へと巻き込まれていく。そして明らかになっていく、才能の有無の残酷さ、虚栄と欺瞞。
題名にもなっている雪の描写が効果的で、凍てつくような寒さが身近に感じられ、面白い。現在の中に散りばめられている過去のシーンも、微笑ましく、読みやすい。