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雨天炎天―ギリシャ・トルコ辺境紀行―(新潮文庫)(新潮文庫)

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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2016/12/23
  • 販売開始日:2016/12/23
  • 出版社: 新潮社
  • レーベル: 新潮文庫
  • ISBN:978-4-10-100139-5

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雨天炎天―ギリシャ・トルコ辺境紀行―(新潮文庫)

著者 村上春樹

「女」と名のつくものはたとえ動物であろうと入れない、ギリシャ正教の聖地アトス。険しい山道にも、厳しい天候にも、粗食にも負けず、アトスの山中を修道院から修道院へひたすら歩く...

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雨天炎天―ギリシャ・トルコ辺境紀行―(新潮文庫)

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商品説明

「女」と名のつくものはたとえ動物であろうと入れない、ギリシャ正教の聖地アトス。険しい山道にも、厳しい天候にも、粗食にも負けず、アトスの山中を修道院から修道院へひたすら歩くギリシャ編。一転、若葉マークの四駆を駆って、ボスフォラス海峡を抜け、兵隊と羊と埃がいっぱいのトルコ一周の旅へ――。雨に降られ太陽に焙られ埃にまみれつつ、タフでハードな冒険の旅は続く!

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みんなのレビュー73件

みんなの評価3.7

評価内訳

紙の本

すべての村上春樹中毒に捧ぐ

2002/04/16 04:24

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:カレン - この投稿者のレビュー一覧を見る

みんな、村上春樹のどんなところが好き?
メタファーのセンスの良さ?
物語に常に現れるもうひとつの世界、地下の国の持つ不気味な魅力?
ジョギングとドーナツ、モンキーズと猫を愛する日常を覗き見できるエッセイ?
好きな理由をあげたら、10や20では足りない。
その中でなんといっても、そのシンプルながら実はとても鋭いユーモアがいい。

この本は、村上春樹の著作の中でも特に好きなもののひとつだが、それは内容とはそんなに関係がない。
聖地アトスの描写は秀逸だし、トルコ編でも村上春樹の筆はさえまくっている。
ただ、この本が素晴らしく、ページをめくる手が止まらずいっきに読み終わってしまうほどおもしろいことは、今さら言うまでもないので、ここでは違うことについて触れたい。

この本の中でひとつ、声に出して笑ってしまうくらいおかしい一文があったので、ここに紹介したい。

アトスの修道院で、数々の聖人受難の図を見せられた感想が、
釜ゆでにされている聖者は「この人はちょっと弱ったな、という顔をしているが、特に熱そうではない」、手足を斧でちょん切られている聖者には、「この人はかなり痛そう」、おなかに焼けた石炭を乗せられた人は、「もうどうでもいいやという顔」、わきの下を火で焼かれている人は「なんとなくとぼけた顔でしのいでいる」と、えんえん村上春樹から見た聖人の描写が続く。
この部分を読んでいたのが電車の中じゃなくて良かった。

こうやって私たちは村上春樹中毒になっていく。
だって、他のいったい誰が私たちをこれほど楽しませてくれるというんだ。

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紙の本

晴天

2014/08/05 08:28

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:きいろ - この投稿者のレビュー一覧を見る

元の版も好きな作品なので、どこか変更になった部分があるかと、読んでみました。元の版で私が一番印象に残った一文が見当たらず、記憶違いでなかったら、作者の宗教観が変わったかも知れないと思いました。それは、ギリシャの旅の方。宗教に対してより冷静になってる。
トルコの旅の方は、こんなに大変だったっけ?と思いました。私なら、ギブアップしてる。

実を言えば、私は村上さんの作品は、小説よりエッセイや紀行文の方が好きで(小説は重く感じるときがあるから)、こういうのはあると嬉しいです。

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紙の本

自分にはできないハードな旅!

2002/10/14 05:14

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ローズヒップ - この投稿者のレビュー一覧を見る

ギリシャもトルコも、「こんな旅、自分では絶対できない!」と思ったからなお面白かった。
ギリシャ聖教の聖地アトス半島の修道院巡りの旅。女人禁制だから私なんて足を踏み入れることさえできない。修道院で出されたこの世のものとは思えない青黴パンを齧りながら、村上春樹もよく頑張った!
トルコでも、三菱パジェロに体当たりしてくる野犬をかわしながら、走り続けた。一口にトルコと言っても広い国。筆者は、5つの部分に分かれていると感じたそう。そういう感覚は車の旅だからこそ得られるんだろうな…うーん、うらやましい!

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紙の本

リアル・ワールド

2001/06/24 22:58

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:katu - この投稿者のレビュー一覧を見る

 ギリシャ篇とトルコ篇に分かれており、それぞれ「アトス—神様のリアル・ワールド」、「チャイと兵隊と羊—21日間トルコ一周」というタイトルが付いている。

 どちらか一方を選べと言われたら、私ならギリシャ篇を選ぶ。
 アトス半島というギリシャ正教の聖地にある修道院を巡る旅である。世の中にこんな場所が存在するのか、というくらい世俗からは切り離された世界である。そんなアトス半島の修道院から修道院を基本的には徒歩で渡り歩く。修道院は異教徒の巡礼を認めているので、巡礼に訪れた人たちは食事も出してもらえるし、泊めてももらえる。修道院によって料理やベッドにずいぶん差はあるわけだが。

 すべてを終えて著書はこのように書いている。
 「たぶんそれは宗教云々というよりは、人の生き方の確信の問題なんだろうと思う。確信ということで言うなら、世界中探してもアトスくらい濃密な確信に満ちた地はちょっと他にないのではないかという気がする。彼らにとっては、それは疑いのない確信に満ちたリアル・ワールドなのだ。」

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紙の本

雨天炎天

2001/10/15 13:04

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:あんぱん - この投稿者のレビュー一覧を見る

 村上春樹の紀行エッセイです。ギリシャとトルコのことについて書かれています。どっちかというとトルコの旅のほうが面白かったです。
 この本を読んだほうが実際旅をするより面白いかもしれません。

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2004/10/30 06:17

投稿元:ブクログ

村上春樹のギリシャ、トルコ旅行記。トルコが地域ごとにヨーロッパ的なものからアラビア的なものまで文化的な幅があるなんてこれを読むまで知りませんでした。

2005/10/26 21:44

投稿元:ブクログ

けっこうな冒険紀行文です。私にはできそうにない旅の内容てんこ盛りです。前半はギリシャでの模様が記されています。
 旅行に行った気分になれること、うけあい。
 小説とはまた違った春樹節も素敵。小説家だよなぁ…と思わせる目線を通して旅をすることができますよ。

2010/05/20 22:32

投稿元:ブクログ

ギリシャに行った際に、「辺境・近境」を持っていって、帰国してからきがついたが、村上春樹もギリシャに行っている本があるではないか。

この本は、ギリシャ「アトス」と、トルコの旅行記である。どちらもハードな旅で、改めて優雅と思っていた村上氏の冒険に驚かされる。

「アトス」は女人禁制のギリシャ正教の聖地で、特別ビザが必要な修行の地である。ガイドブックの最後にも確かに載っている。厳しい山間の移動に、修行僧の生活に、粗末なパンやチーズの食事に、疲れを癒すウゾー(酒)・・・。
トルコは、車でぐるっと一周。今もさほど安全ではない国なのに、当時はもっと危険だっただろう。そんな一触即発な地域にまで足を踏み入れ、汚いホテルや交通事情をぼろくそにいいながらもトルコは嫌いでないという。
隣どおしの地中海に面した国でもまったく事情がちがうから面白い。

2005/08/28 22:10

投稿元:ブクログ

村上さんのギリシャとトルコの旅行記。でも、いわゆるそんな感じはしなくて、ヒリヒリと読んでいるほうにも緊張感が伝わってきます。旅先で優しくしてくれる人間っていいですね。

2005/08/20 17:24

投稿元:ブクログ

東トルコ旅行のお供に持っていた本。時代が違うのであまり旅本としては参考にならなかったけど、東トルコという辺境の地を書いた貴重な本。作者ならではの鋭い視点がおもしろい。

2007/11/21 21:58

投稿元:ブクログ

いつもと少し違う文章の雰囲気に一瞬春樹じゃないかと思ったけどやっぱり村上春樹でした。p50?〜この音の響き方ばかりは、テープに録音して聞かせてもたぶん伝えられないだろうと思う。それはあらゆる状況を含んだ音だからだ。状況を響かせる音だからだ。アトスの夜の深い闇、沈黙、我々とは違う時間性、満天の星。?p70?僕には宗教のことはよくわからないけれど、親切のことならよくわかる。愛は消えても親切は残る、と言ったのはカート・ヴォネガットだっけ。?p75?かくのごとく、旅においては物事は予定どおりに順調には運ばない。何故なら我々は異郷にいるからである。我々のためではない場所ーそれが異郷である。だからそこにあっては、物事は我々の思惑どおりには展開しない。逆に言えば、物事がとんとんと上手く運ばないのが旅である。上手く運ばないからこそ、我々はいろんな面白いもの、不思議なもの、唖然とするようなものに巡りあえるのである。そして、だからこそ我々は旅をするのである。?p180?〜どちらを選ぶかは、個人の自由である。あまり楽しくない自由だけれど。?p184?〜旅行について何かを書くときには、とにかくなんでもいいから細かいことをすぐにメモすることが肝要なのだ。?p185?〜こんな餓鬼に負けてたまるかと思う。そんなもの存在しないと思えば、存在しないのだ。存在というものは認識を基盤としているのだ。?ね。やっぱり春樹でしょ。でも珍しく影響されなかったな…影響されなかったというのは、ギリシャにもトルコにも行きたくならなかったということ。内容自体はおもしろかったんだけどさ。

2005/11/28 02:40

投稿元:ブクログ

村上春樹の旅行記。ギリシャの寺院、そしてトルコの村々を周った記録。辺境といっても差し支えないだろう場所で生きる人々が何をしているのかが、生き生きと伝わってきていいです。ちょっとおかしくて、所々考えさせられる、そんな旅行記っぽくない旅行記。

2008/09/21 23:10

投稿元:ブクログ

-存在というものは認識を基盤としているのだ。

ギリシャ正教の聖地アトスとトルコを巡る旅。

✂ฺ------------------------------------------------ฺ+

おもしろい!!!!!!!!!!!!!

修道院で出される料理をミシュラン風に評価したり、
トルコ人の人懐っこさを必ずしも肯定的に受け入れる
わけではなかったり。

とにかく村上春樹の表現は、やっぱり素敵です。
カフソカリヴィアの猫のところが特に好きです。

比較的古い本だけど、その当時の国際情勢を頭に
入れながら読むと中東のピリピリ感がリアルに
想像できて、より一層楽しめると思います◎

もし自分が男だったらアトスに行きたいと思うだろうなー

2006/01/26 22:58

投稿元:ブクログ

村上春樹の文才は小説以外でも発揮されます。旅先での目の付け所、感じ方を絶妙な文章で記述するので行ってみたくなります。ギリシャに行く予定のある方、是非一読を。

2011/10/31 22:38

投稿元:ブクログ

ギリシャ、トルコを旅したエッセイ。
ご本人もおしゃっているように「ハードな旅」で、
読み物としては面白いのだけど、積極的に自分でここを旅してみたいとは思わない。でもなぜか興味は湧く、という紀行文。
こういう埃っぽい旅に憧れなくもないんだけれど、これは村上さんだから成り立っているのであって、そして村上さんの文章だから、ちょっといいかも、と思わせられるのかも。
村上さんの食べ物の描写が好きなのだけれど、ここの食べ物はおいしくなさそうだったり、空腹だったり、なかなかつらい。

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