紙の本
この子は誰?
2022/12/06 21:03
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投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
マンションの住人の前に現れる子ども、鍵っ子か放置子のようだけど、自出会った住人の居室に出入りして自然に居座るようになる。その子の存在を受け入れる者と忌避する者がいて、悲劇が起きる。
何故?誰?そんな問いが無意味に感じられるほど、そろりと内側に入り込む謎の子ども「葵」。
物語は無限に続きそう。
紙の本
このマンションはやばい
2021/03/28 12:09
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投稿者:yura - この投稿者のレビュー一覧を見る
各室に起こるできごとは、人間自体の悪意やよくない感情等が原因ではあるが、必ず関わってくる、顔立ちのきれいな少年(タイトルにある、「知らない子供」ですね)が、ストーリーを薄気味悪い方向へもっていく。怖いもの見たさで各部屋をのぞき見しているうちに、全体がつながっていく。
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今回はミステリーというよりもホラーに近い気がする。
最初の作品が一番、怖かった。。。
知らない子どもに息子も夫もめろめろになり、苛立ちがピークに差し掛かった頃、ベランダに締め出され凍死。
あと怖かったのは嫁姑のやつ。あんな姑、少女のような姑、絶対いやだ。怖い。怖すぎたのは嫁のパジャマを着、単身赴任から一時帰国した夫(姑にとっては実の息子)と暗がりの中、性行為をさせ身篭ろうと目論み実行にうつしているところ。やだ。ほんとやだ。。。
葵くん、あーちゃん、たくさんのあーちゃん。ほんといやな話ばかりだった。よくもまぁこんな怖い話思い浮かぶな
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連作短編集。
リバーサイドに建つ瀟洒なマンション、209号室に住む不思議な美少年「葵」が現れてから、住民たちは歪み、崩れ始める。
ブラックホラーというのか、ぼんやりしてて、結局なんだったのか。後味がよくない、腹ただしい話が多かった。
(図書館)
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図書館本。
櫛木理宇にしてはいつもの胸くそ悪さが少ない。
なんだか普通のホラーである。
ちょっと期待とは違ったなあ。
まあ面白いから一気に読んでしまったけどね。
でもやっぱり櫛木理宇にはいつもの胸くそ悪さを期待してしまう。
読むに堪えないのに読んじゃうあの感じ。
読み終わったあとに腹立たしいあの感じ。
ああいうのを求めちゃうんだよなあ。
欲しいのは普通のホラーじゃないんだよなあ。
なので非常に面白かったのでおしいです。
次は胸くそ悪いのを読みたい。
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一人目から五人目までの登場人物がすべて女性ということもあり、本作は男性読者より女性読者の方が嫌な気持ちで読めるかも。うんうんわかると思うか、おめーだけだよと思うか。私は嫌な気持ちで一話目から読めました。オチは途中で見えてしまって、少し残念でした。
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櫛木さんはじめて読みました。文章は読みやすく会話もわざとらしいような大袈裟さがなく良かったと思います。
紹介文に「ミステリ・嫌ミス」となっていたので、人為的な災い・悪意が降りかかる系として読んでいたのですが、途中から「おや?」っという雰囲気になってきて、読み進めていくと徐々にホラーテイストが混ざってきて最終的には昔々の怨念が…な結末で。生身の人間同士の関わり合いでのドロドロした悪意と憎悪による悲劇を期待していた私にしてみたら結構肩透かし食らった感じのラストでしたが、「ミステリ・ホラー」と認識して読むのなら楽しめる作品だと思います。
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怖いよう気持ち悪いよう嫌だよう(T0T)
やだやだやだやだーと思いながら、一気に読みました。なんか途中で止めると、あの子が来そうで怖いし。さっさと読んで、はやく手元からどけたくて。
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ホラーっぽいホラーで良いです。でもあくまで楽しんで読める程度の怖さ。
小野不由美の「残穢」があくまでリアルに沿ったルポタージュ調で、個人的にこれじゃない感が強かったのですが、ぐっとホラーエンターテインメント色を強くするとこんな感じに仕上がりそうな雰囲気。
触穢という概念から、ある意味規則性をもって整然と穢れが拡散されてゆく「残穢」が好きな人にとっては子どもだましな軽さがあるでしょうが、コワイお話を楽しみたいなーという緩い願いなら応えてくれるでしょう。
でも、表紙がダメですよね。いくら軽めのホラーといえども、そんなはっきり見せてしまっては。文字で読む怖さっていうのは、それぞれの頭のなかで可能な限りの「自分にとっての恐怖」を創造してゆくものなのに………。
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なかなか深いお話でした。日本の暗部をもとにした
素晴らしい出来栄え。
参考文献をみてなるほどと。
もっとはっきり言っちゃってもいいのでは?笑
その土地やばいよ。災害が起きるに決まってんじゃん、
昔の名前知ってる?とか。笑
ホラーではない、真実。
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地縛霊系・・・怖いっす( ̄ω ̄;)
リバーサイドの瀟洒なマンション「サンクレール」
209号室の少年・葵が現れた日から、「ちゃんとした」住人たちは崩れ始める・・・。
最初のうち、ブラックなんだか?ホラーなんだか?って感じでしたが、葵くんは霊でしたねー、ひぇ~~!!!
そして、ただのホラーにあらず、ホラーミステリーというのにもうなずける展開。
暗黒の歴史が染みついた場所には、知らずに安易に近寄らないようにしたいものです。。。
参考文献にあった「あぶない地名」とか興味あるので、読んでみたいなー。
新地名が一つ誕生すると、少なくとも数個の旧地名が抹消され、その土地に根付く伝承、災害の歴史も人々から忘れ去られてしまう。
今の日本には『聞こえの悪い地名は変えてしまえ』という風潮が蔓延し、不自然に明るい印象を受ける地名が付けられる背景には、行政や企業が災害を示す旧地名、いわゆる『あぶない地名』を隠そうとする意図が見られる場合もあるとのこと。くわばら、くわばら。。。
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言うことを聞かない我が子に、躾の手伝いもせず甘やかすだけの夫。そんな毎日にいい加減うんざりしていた頃、あの子がやってきた。白いシャツに青いベストの小さな少年。それから我が家の生活は一変した。
ホラー!まごうことなきホラー!あー怖い怖い。最初は放置子と駄目夫の後味悪い系の話かと思いきやどんどんホラーに。ある程度因果のあるホラーだったからなんとか日常に持ち込まずにすんだけど、こわいわ……
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地縛霊の男の子によって、人生を翻弄される女たちを描いたオカルトホラー作品。読み進むうちに嫌な気分になって行くが、ついつい最後まで読まされてしまう。
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折原一か秋吉理香子の作品に似たようなのがあったかなぁ。ホラーなの?櫛木理宇ってこんな普通だったっけ?
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初めましての作家さん。イヤミス系ホラーの連作短編集。全5編。
●コドモの王国 ・・・専業主婦と子どもを甘やかしてばかりの夫と未就学児の男の子と3人家族。
●スープが冷める・・・キャリアウーマンと乙女チックな姑の二人暮らし家族。妻の夫は海外勤務中。
●父帰る・・・夫と後妻と高校生の先妻の男の子の3人家族。
●あまくてにがい・・・一人暮らしの会社員。生意気でなんでも姉に張り合おうと憎たらしい妹がいる。
●忌み箱・・・亡き父の所有するマンションで暮らす女性。209号室のオーナーでもある。
「サンクレール」というマンションが舞台。
表題のとおり、209号室に住む美少年・葵くん(あーちゃん)が各マンションの住人たちの心の隙間に入り込んで壊していくストーリー。
イヤミス系ホラー?うーん、特にイヤミスが好きというわけじゃなくホラーが好きだから読んだのだけど、ホラーって結構ラスト報われないパターンあるので別にそこまで…という感じでした。確かに1話目の夫にはイライラしましたけどね!
葵くんの目の付け所が鋭いわ…。最初のうちは厄介な子と思われても、徐々に自分じゃなくて家族に不満がいくように洗脳していってるんだもの。こわ~!
1~3話までがサスペンスっぽくて、4話目から葵くんの謎に触れて、5話目は正体に迫っていくホラー。
各話読んでいるときは面白かったけど、蓋を開けてみればまあよくあるオチで衝撃もそこまでなく恐怖さも薄い読後感でした。
1~3で葵くんに取り込まれた人たちって結局どうなったの?
驚かそうとするパターンのホラーではないので、そういわれてみれば、イヤミス寄りなのかなぁ…。
なんか「イヤミス」って銘打っておきゃいいみたいな気もしますが(笑)
作家さんに非があるわけじゃなくて、売り方がね…という話です。