商品説明
二十五歳の花簪職人・忠吉(ちゅうきち)は、親代わりの杉修(さんしゅう)和尚、幼馴染みの住職・以風(いふう)、少女さきと麻布の大中寺(だいちゅうじ)で暮らしている。辛い体験に心を塞がれているらしく、さきは耳が聞こえず、言葉を発しない。和尚たちの食事作りと、寺を訪れる人々の悩み相談を担う忠吉は、さきが薬草の匂いに怯えることに気づく。片想いに悩む男に贈った小菊の花簪が「恋が叶う」と評判になり、殺到する注文をこなしながら、さきの心を開く方法を思案する忠吉だったが……。
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紙の本
美しい花かんざしと美味しそうな食べ物
2018/11/30 13:16
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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
田牧作品特有の美味しそうな食べ物描写が秀逸。かんざし作りの描写も素敵。
ちょっと主人公が田牧作品によくあるタイプな事、おりょうの動機が少々弱い事が物足りなく思った。