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電子書籍
古代研究I 民俗学篇1
著者 著者:折口 信夫
「本論を読み解く上で、これ以上に優れたシリーズは他に存在しない」(安藤礼二)折口にとって「古代」とは単に歴史の時代区分を示すものではなかった。熊野への旅で光輝く大王崎を眼...
古代研究I 民俗学篇1
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古代研究 改版 1 民俗学篇 1 (角川ソフィア文庫)
商品説明
「本論を読み解く上で、これ以上に優れたシリーズは他に存在しない」(安藤礼二)
折口にとって「古代」とは単に歴史の時代区分を示すものではなかった。熊野への旅で光輝く大王崎を眼前にし、その波路の果てに「わが魂のふるさと」を感じたことを「かつては祖々の胸を煽り立てた懐郷心(のすたるじい)の、間歇遺伝(あたいずむ)として、現れたものではなかろうか」と記す。「古代研究」はまさに彼が実感を通して捉えた、古代的要素の探求なのである。全論文を完全収録する決定版!
解説・池田弥三郎/安藤礼二
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紙の本
詩人にして学者である折口の主著を新規に解説を加えて刊行したもの。
2022/03/24 08:47
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:L療法 - この投稿者のレビュー一覧を見る
今では珍しい「文庫」としての役割を強く意識した、全集的な本です。
詩歌から始めた人らしく、文章のリズムが印象的。
解説によれば、口述に近いものも含まれるそうですが、言葉の流れのようなものを意識してたと思われる。
「史外」そう言った言葉も折口は検討してたそうですが、このサイコダイヴ的な、あるいは『賢者の石』で用いられた、精神的な時間旅行で、書物や、儀礼などから、神の問題に向かっていく行為は、詩的直感も相まって、学術的には微妙かもしれない。
(けど吉野裕子の方が大胆ですね)
「理会」竹中労の用いるこの言葉を、折口も使う。
理解よりも宗教的というか精神的な言葉、ロマンティックな意識だ。
ところで、依代って、折口が作った言葉なの?
歴史浅すぎる。
日本ありきというか、右翼的な思考が見え隠れするものの、(教派神道に関わり、國學院の人です)国家神道的なものには対立する考えで、いくつかの研究は、時代の圧力に屈した面があり。
宮武外骨に気に入られてた模様。
右翼となんとなく避けていたが、
虚弱で夢見がちなロマンティストのあり方として、大層魅力的なようです。