知識がなくとも楽しめる科学の書
2023/05/29 07:03
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投稿者:マーブル - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書の中心はビッグバン論を巡る反対理論との攻防ではあるが、その前段として描かれる科学、ことに宇宙に関わる天文学、物理学、等々も詳しく、そして分かりやすく書かれている。しばらくすれば忘れてしまうのかもしれないが、核融合と核分裂の違いなども非常に理解しやすく書かれている。興味さえあれば知識がなくとも楽しめる科学の書として多くの人に読んでもらいたい。それは作者の優れた手腕のなせる業なのだろうが、単なる理論の解説ではなく人間ドラマとして書かれていることもその理由だろう。やはり人が興味を持つのは人なのだ。
宇宙論を題材とした科学論
2022/09/17 17:52
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投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
筆者にとって宇宙論というのは題材の一つであり、真に述べたかったことは「科学とは」といこと、科学に対する心構え 考え方だと感じた。時代が進み 研究が進み 知見が蓄積されていっても、科学に対する考えたかは普遍であり不変のものであると感じた。
宇宙の謎がどのように解き明かされていったのか?
2017/04/29 22:15
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投稿者:コスモス - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本は宇宙に関する解説書ではありません。長い年月をかけて、人類が宇宙の謎を解き明かしていったその歴史を説明しています。非常に面白い内容になっており、宇宙に関する専門知識がなくとも読むことができます。
(上巻とレビュー内容は同じ)
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下巻は、科学史のうち人物に焦点を当てて行っている。理科系の内容というよりは人間ドラマ的な面が強い読み物です。
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2009年43冊目。文系でも読めるビックバンについての本です。これを読めば、素粒子論などが宇宙の始まりについて関連しているかが理解できます。
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ビッグバンという言葉は聞きなれた言葉だが、ここまで分かりやすく且つ、引き込まれる物語を書けるのはこの人しかいないのでは?
「フェルマーの最終定理」とともに超オススメ♪
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宇宙創成の下巻は量子力学からビッグバンまで。最新の仮説には意外なほど立ち入らないが、それも全て著者と訳者のあとがきを読んで合点が行った。本書のメインテーマはあくまで「科学的手法とは何か?」であり、宇宙論は一つの題材に過ぎない。おそらくサイ・モンシンは、最新の宇宙論を、まだ科学的に正当性が検証される段階にはないと、見做したのだろう。それと、もう一点。科学者の営みが非常に生き生きと描かれているのが、個人的には非常に好ましく思えた。
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この文庫本には、内容の面白さや著者の筆致とは別のところでも面白さといつまでも側に置いておきたいと思わせる要素があります。1つは、各章の扉の次ページに書かれた宇宙論や天文学に関わった人々が残した名言集です。下巻の本編後にもまとめられて掲載されていますが、その言葉が宇宙研究や理論の発展と深く関わりながらも、深い頷きを呼び起こしてくれる絶妙なチョイスなのです。
2つ目は、各章で細かく述べられていた本編のストーリーが、歴史の系譜をたどるように数ページに要約されているのです。もう一度見直すときにはしっかり文章を噛み締めながら読むのも良いかもしれませんが、ふと忘れてしまって思う出せなくて悔しい思いをしたときにさっと知識を補給するような感覚で要約を読み通してしまえば、これまでの人類の宇宙観や、火花を散らした理論の激戦、技術開発と大金によって成し遂げられた正確かつ詳細な研究を可能にした執念を感じ取ることができるのです。
古代エジプト時代に生きた人々が、月と己の指の爪先をかさねながら方を軸に体の軸線との間にできた角度の違いから月への距離を測ろうとしてから数千年。その間に、技術革新がすすんで天文学だけでなく物理学や電波に関する研究、量子力学の発展もあって、人類は大気圏外に人と観測衛星を送り出すまでに成長してきました。ビッグバンの前には何があったのかについてはまだ分からないことが多いようですが、遠くにありそうで身近な存在であり、時に酸素のそれと同じようにあることを忘れてしまいがちな天空の向こう側の世界。これをここまで分かりやすくしることのできる時代に生まれた自分もラッキーだなって思う訳です。
上を見上がれば誰もが視界に入る宇宙。地球に住まう人間に取っては一番物理的に遠くて、そしていつでも目にすることの出来る一番身近な存在だった宇宙を人々が、時に神を見出し、時に探究心の的となったことから生まれた様々な思いがつづられていると感じることの出来る良書です。夏の間、じっくり時間をかけてよんでみたのでこの作品のおかげで下を向きがちが自分の心が違った、感慨にも似た感覚で上を向けるようになったのは思わぬ救いだったのかもしれないと思える最近です。
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下巻はミクロな視点で宇宙を見るところから始まっています。
やっぱりサイモン・シンの構成は秀逸、と思うけど、
いかんせん内容が難しすぎて少しつらかったです。
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サイモンシンの三作目、ずっと買い忘れておりました。
相変わらずぐいぐい引き込まれる内容に一気読み
しかし内容が深いため、結構速読な私でも上下で3時間くらいは掛かりました。
地動説vs天動説のあたりからビックバンまでを取り上げている内容なので、素人の私でも既知の事柄ももちろん多いのですが
単なる知識ではなく物語として秀逸。
高校生ぐらいの時に読みたかったなぁ。
そうしたらとっとと理系に見切りを付けるか、若しくは真の理系として知的な大学生活が送れたかもしれません。
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【内容】
人は宇宙を知るため、数限りない挑戦を続けてきた。太陽中心モデルを作り上げたアリスタルコスから、相対性理論のアインシュタイン、宇宙誕生の瞬間を発見したNASAに到るまで。決闘で鼻を失った天文学者がいた。世界トップクラスの天体画像分析チームを率いた「メイド」がいた。数々のドラマの果てに、ついに科学者たちは…。人類の叡智の到達点を、感動的に描く圧巻の書。
【感想】
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上巻の続き。
望遠鏡の精度が高いものを求めることは理解できるが、
電波望遠鏡なんて、目にも見えないのに何が楽しいんだ?
と素人なので思っていたが、それが無いと、
現在の天文学の発展がなかったと言うことが良く分かった。
サイモンシンの最新作が待ち遠しい。
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人は宇宙を知るため、数限りない挑戦を続けてきた。太陽中心モデルを作り上げたアリスタルコスから、相対性理論のアインシュタイン、宇宙誕生の瞬間を発見したNASAに到るまで、詳細な研究と史実に基づいた業績が描かれている。数々のドラマの果てに、科学者たちがついに辿り着いた「答え」とは──。
「宇宙」という存在は、私たちにとって遠いものであるかのように思うが、この本を読んで、宇宙とわたしたちとの密接なつながりを知ることができて、改めて宇宙という存在の不思議さ、奥深さを感じた。
誕生してから130億年以上にもなるという宇宙には、底知れない感動がまだまだたくさん秘められているように思う。
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「ビックバン」という名前ぐらいを知っている人に読んでもらいたいとあとがきに書いてあるが、まさに文科系の私にも理解できるように、説明してくれる。星を眺めて宇宙の誕生まで考え、調べ、検証する。そんな事知らなくても生きていけるのに、科学者は疑問と好奇心から一生を賭けて、少しづつ解明していく。人生をたった一つの事に賭けた人々がその成果のバトンをつないで今日の「ビッグバン」理論があるという事がよくわかった。
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フェルマーの定理が証明されるに至る経過を非常にうまくストーリーに乗せた著作をよみ、サイモン・シンと科学本のファンになった。
それゆえに、この本を読むことになるのは必然ではあったが、フェルマーの定理ほどの感動はなかった。
やはりゴールが明確でないからか。