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電子書籍
ビル・クリントン 停滞するアメリカをいかに建て直したか
著者 著:西川賢
1993年、46歳の若さで、戦後生まれ初の米国大統領に就任したビル・クリントン。2期8年の任期中、民主党政権ながら福祉削減を厭わず中道主義を追求。財政と貿易の「双子の赤字...
ビル・クリントン 停滞するアメリカをいかに建て直したか
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ビル・クリントン 停滞するアメリカをいかに建て直したか (中公新書)
商品説明
1993年、46歳の若さで、戦後生まれ初の米国大統領に就任したビル・クリントン。2期8年の任期中、民主党政権ながら福祉削減を厭わず中道主義を追求。財政と貿易の「双子の赤字」を解決し好況に導く。また国際紛争解決に積極的に関与し、冷戦後の新たな国家関係を模索。米国を繁栄に導いた。本書は、次々とカネとセックスのスキャンダルにまみれ、弾劾裁判を受けながらも、多くの実績を残し、今なお絶大な人気を誇る彼の半生を追う。
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紙の本
ポスト冷戦時代の大統領
2018/05/23 13:30
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雄ヤギ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書では、クリントンの生い立ちと経歴、そしてスキャンダルに、かなり紙面が割かれているものの、クリントンを冷戦と9・11とを繋ぐキーマンとして捉えており、とても面白い内容だった。
紙の本
ビル・クリントンを客観的に評価しようと試みた良書
2016/12/31 13:51
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:miyajima - この投稿者のレビュー一覧を見る
ヒラリー・クリントンの旦那さんで合衆国代42代大統領。セックススキャンダルだけでなく数々のスキャンダルにまみれ、アンドリュー・ジョンソン大統領以来130年ぶりに上院で弾劾にかけられた不名誉な人、親中がすぎて日本の政治家からの受けはとても悪いというのもありますかね。
ですが、それはあくまでも彼の一面で、政治家としては内政・外交両面で冷戦後に停滞していたアメリカの立て直しに成功した優れた指導者という面もあるのです。本書は光と影の両方を描いておりますが、その多くを政治家としての実績について割いています。
クリントンが就任した93年はアメリカは巨額の累積債務と貿易赤字を抱えていました。これを在任中に立て直したわけです。さらに外交面では旧ユーゴスラビア、北アイルランド、パレスチナなどの紛争調停を積極的に引き受けたし、気候変動の重要性に対応した点も評価されるべき点でしょう。
80年代後半にはすでに民主党を代表するリーダーになるだろうと言われていたクリントンですが、当の民主党も大きく変わる転換期でした。民主党とは「マイノリティの党」「増税容認の党」「犯罪者に甘い党」「福祉受給者や貧困者の党」といったレッテルが貼られていましたが、共和党の主張を部分的に取り入れて民主党を中道化することで党を刷新しようという動きが活発になるのです。中間層、白人男性、浮動票に狙いを定めるわけです。
そしてそういった運動を展開した人々は旧来のリベラルとは異なる存在だとして「ニューデモクラット」と名乗ったのです。その主張は「個人の責任」「機会の平等」「共同体重視」でした。
大統領当選後は財政削減と増税によって財政の黒字化を実現します。これは今でも大きく評価されている彼の功績です(ただし、貿易赤字については日本を徹底的に敵視し高級自動車などには100%の報復関税をかけて日本がWTOに提訴するなど緊張が高まりますが)。
ということでクリントンの業績は今でも功績とされていますし、今なおその評価は上昇傾向にすらあるとのこと。本書はクリントンの幼少時からはじまりアーカンソー州司法長官、州知事、大統領時代、さらにはスキャンダルにも1章を費やしてクリントンの全貌を明らかにしようとしています。それが「90年代のアメリカ政治の全体像を描く作業であるとともに、現在のアメリカ政治を歴史的文脈に位置付けて考える作業」である著者は述べています。
確かに彼の政治家としての軌跡をたどると、公民権、マイノリティのインクルージョン、リベラルの政策の変遷、国際情勢への認識とコミットなど現代の諸問題をトレースする感があります。この本は何度か読み直したい本ですし、著者の西川賢の本をほかにも読んでみることにしました。
紙の本
今取り上げたことが面白い
2016/10/17 22:31
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Freiheit - この投稿者のレビュー一覧を見る
大統領選挙を控え、左右のイデオロギーが対立しているアメリカで、もし、ヒラリーが政権を取ったならば、どうなるのか、アメリカは中道政治に向かうのだろうか。
紙の本
功罪を考えるうえでも
2023/09/25 23:04
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ichikawan - この投稿者のレビュー一覧を見る
ビル・クリントン政権は良くも悪くもその後のアメリカの政治経済に大きな影響を与え続けた政権であった。クリントン政権の功罪を考えるうえで目を通しておくべきものである。