電子書籍
ブッダのことば-スッタニパータ
著者 中村元訳
数多い仏教書のうちで最も古い聖典.後世の仏典に見られる煩瑣な教理は少しもなく,人間としての生きる道が,ブッダとの対話のなかで具体的に語られる.初訳より二六年,訳文はいっそ...
ブッダのことば-スッタニパータ
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
ブッダのことば スッタニパータ (岩波文庫)
商品説明
数多い仏教書のうちで最も古い聖典.後世の仏典に見られる煩瑣な教理は少しもなく,人間としての生きる道が,ブッダとの対話のなかで具体的に語られる.初訳より二六年,訳文はいっそう読み易くなり,積年の研究成果が訳注に盛られ,読解の助けとなると共に,他仏典との関連,さらには比較文化論にも及び,興味はつきない.
目次
- 目 次
- 第一 蛇の章
- 一、蛇
- 二、ダニヤ
- 三、犀の角
- 四、田を耕すバーラドヴァージャ
- 五、チュンダ
- 六、破滅
- 七、賤しい人
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
ブッダ(釈尊)はこのような単純ですなおな形で、人として歩むべき道を説いたのである。
2011/02/04 13:43
18人中、15人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みどりのひかり - この投稿者のレビュー一覧を見る
中村元先生の「ブッダのことば(スッタニパータ)」を漸く読み終えました。決して厚い本ではないのですが註記を見ながらの読書でしたのでゆっくり読むという結果になりました。
これは最も古い経典ということでお釈迦様の言葉に直に触れられるところもあり、また煩瑣な教理もなく、最初期の仏教というものがこういうものだったのかということがわかります。
この経典は「シナ・日本の仏教にはほとんど知られなかったが、学問的には極めて重要である。」 また、「ブッダ(釈尊)はこのような単純ですなおな形で、人として歩むべき道を説いたのである。」と中村先生は解説の中で述べられています。
この本は註記の部分と本文の分量がほぼ同じくらいです。それだけ当時のインドの状況を伝えておかなくては誤解されてしまうことも沢山あることを考慮しているとも言えましょう。
この本も「般若心経・金剛般若経_岩波文庫」と同じく、翻訳者の主観が入らないような配慮がされていて、自分で読み解くための素材を提供してくれています。著者の余計なしゃらくさい自説は入っていません。ありがたいです。
なお「般若心経・金剛般若経_岩波文庫」は中村先生と紀野一義先生の共訳です。(お二人は東大のインド哲学科で師弟の関係で、非常に信頼関係がありました。)
で、この「ブッダのことば(スッタニパータ)」には、のちの般若心経の「色(しき)」と「空(くう)」のことは出てきませんが、最後のほうに一度だけ{空(くう)という言葉が出てきます。しかしまた、般若心経に出てくる「無色聲香味觸法」の「色聲香味觸」に相当する言葉などが出て来ていて、「へー、この頃から考えられていたんだと」お思ったりもしました。
仏教はその後発展し「般若心経」や「法華経(妙法蓮華経)」などが出てきます。仏教に興味を持たれた方は、やはりこれらの本は読んだほうがいいでしょう。
般若心経につきましては、私”みどりのひかり”が書きました「般若心経物語」をまず読むことをお薦め致します。この本は「色しき)」と「空(くう)」の関係がまず、情報物理の原理であることを明らかにしています。それとそれを背景に築きあげられた思想が述べられています。数ある般若心経解説本の中で、「色(しき)}と「空(くう)」の関係を最も解りやすく、かつ明確な論理で説明していると思っております。数学の写像を使って説明しています。(写像は中学、高校で習う関数と同じものです。)この本を読んだ後で中村先生とその弟子の紀野一義先生共訳の「般若心経・金剛般若経 岩波文庫」を読まれるといいでしょう。この岩波文庫本が最も正しく般若心経を現代語訳しているからです。
紙の本
仏教の「ゲンテン」
2018/06/30 22:06
6人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:病身の孤独な読者 - この投稿者のレビュー一覧を見る
最初に述べるべきことは、一時流行った「○○のことば」シリーズの書籍ではないととである。タイトルは「ブッダのことば」であるが、本来は「スッタニパータ」の翻訳書である。解説にもある通りに、「スッタニパータ」は仏教の書物の中で最古のものであり、ブッダの発言と真理と真意が不足なく頭に直接入ってくるような感じを受ける。最低でも大学一般教養くらいの知識があれば、本書の内容を理解するのに不足することはあまりない。しかし、全く仏教の知識のない方にも本書は読めるように、とてもわかりやすく訳されている。役者がいかに優れているのかを本書から伺うことができる。
仏教であるが、本書は最古の仏教の書籍であり、ブッダの発言・言葉ができるだけ歪曲されずに伝えている。現在様々な宗派はあるが、本書の内容は仏教の中心でありエッセンスでもある。仏教に興味を抱く方には本書は最良の書籍となると思われる。
紙の本
ブッダが語ったとされる言葉が集められた『スッタニパーダ』の翻訳版です!
2020/05/03 10:26
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、仏教を開いたとされるゴータマ・ブッダ(釈尊)が語ったとされる言葉が集められた仏教聖典『スッタニパーダ』の翻訳版であり、ブッダの生き生きとした思想が味わえる作品です。実は、『スッタニパーダ』という聖典は、日本をはじめ、中国ではほとんど知られていないのですが、インドでは非常に重視されているものです。同書は、初版から何度も改訂を重ね、非常に読みやすい現代語邦訳となっています。ぜひ、仏教に興味をお持ちの方、また比較文化論に興味をお持ちの方には、たまらない一冊ではないでしょうか。
紙の本
ブッダの教えを知りたくて
2016/10/24 20:06
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゆうこりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
これまでスマサナーラさんの本を何冊も読みましたが、直接ブッダの言われた本を読んだ事がなかったので、他の方のクチコミを参考にこれに決めました。どれもとても短い文章ですが、インパクトのある言葉ばかりでした。何度も何度も読み返してみようと思ってます。