アンデルセン童話集 2
著者 大畑末吉訳
献身的な愛をささげる美しい「人魚姫」,高慢でおしゃれな「パンをふんだ娘」,寒さにふるえる貧しい「マッチ売りの少女」など,人間への深い愛情にあふれたアンデルセンのお話12編...
アンデルセン童話集 2
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商品説明
献身的な愛をささげる美しい「人魚姫」,高慢でおしゃれな「パンをふんだ娘」,寒さにふるえる貧しい「マッチ売りの少女」など,人間への深い愛情にあふれたアンデルセンのお話12編.
目次
- 目 次
- コウノトリ
- ブタ飼い王子
- パンをふんだ娘
- 青銅のイノシシ
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バタ臭さは気に食わんが…
2006/08/01 06:58
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ニッキ - この投稿者のレビュー一覧を見る
インドネシアの話。「貧しい家から出て行って大出世した男が貧相な母を嘲笑う。母は『謝らなければおまえは石になる』と呪う。男は石になる」。
アンデルセンの「パンを踏んだ娘」に似ている。「世界名作全集」は所詮「欧米名作全集」なのですね。
…と言いたい所だがやっぱアンデルセンはただものではない。ちゃんと続きがある。
「パンを踏んで地獄に堕ちました。終わり。」という話を聞かされた子供が「女の子がかわいそう!」と泣き出す。そして子供はやがて老女になり死の間際に「わたくしも娘のようなことをいたしませんでしたか?高慢ではありませんでしたか?どうかお見捨て下さいませんように」とお祈りをして息を引き取る。そこで初めて娘は改心し…と。
インドネシアだけでなく世界中にその類の教訓話はあるのでしょう。多分著者も子供の頃それを聞いて…「それだけでいいの?」と。
パンを踏んだ娘には「インゲル」という名前があるがその心を動かした人の名前はどこにも記されていない。
名もなき者がテロリストや哲学者や宗教者より人の心を動かしてしまうという素晴らしさ。
でもこれ原題は「海つばめ」じゃなかったかな?「パンを踏んだ娘」の方が分かりやすくて営業向きだけど著者はがっかりでしょう。ポエジーがないから。
「神様〜」とか「人間中心〜」とかそういう所が苦手なんですが、やっぱすごいな、と。