紙の本
日本列島はどうやってできたのか
2020/07/15 07:27
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投稿者:福原京だるま - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本列島はなぜ弧状列島なのか三陸のリアス式海岸や関東平野、京阪神の地形はどのようにできたのかなどなど日本の地形の成り立ちがわかりやすく説明されている。一つだけ不満を述べるなら東日本に比べて西日本の記述が薄いことでしょうか。それを差し引いてもとても面白い本です
紙の本
謎に満ちた日本列島史が学べます!
2020/02/03 13:09
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、広い分野の知識をとっても分かり易く解説してくれると大好評の「ブルーバックス」シリーズの一冊で、同巻は、日本列島の創生について書かれた科学書です!私たちが住む日本列島は、1500万年前にユーラシア大陸の東の端から分かれて生まれたとされています。でも、なぜ、日本列島は弓形になっているのでしょうか。また、日本列島の東岸にはなぜ、世界で最も深い海溝が横たわっているのでしょうか。こうした疑問を同書はわかりやすく解き明かしてくれます。謎に満ちた日本列島史をこの機会にじっくりと学んでみませんか。
電子書籍
「自然の営力」の凄さと面白さ
2020/04/30 11:27
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投稿者:アルファ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「地学」や「自然地理」と言った分野も、特に高校以上の教育課程になるとなかなか触れなくなります。
中でも、恐らくこのレビューを見ていらっしゃる大半の方々が足をつけているであろうと思われるにもかかわらず、深く学ぶ機会が少ない「日本列島」について、さまざまな視点から説明した一冊です。
日本人は、(もちろん他国との交流や戦乱もありますが、それ以上に)「自然との共存と戦い」を経験した民族に違いないですが、数千年の人の活動、文明を築き上げてきた土台に「100万年」というスパンでできた自然の営力の大きさとその挙動の面白さを感じられます。
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地球は宇宙における奇跡。日本は地球における奇跡。
よくもまあこんな場所があったものだ。複数のプレートがせめぎあい、ほどよい深さと大きさの縁海(日本海)がある。山、平野、おびただしい数の火山、活断層。
それが自然の豊かさを生む。
…災害も生む。そして自然を畏れ敬い、あらゆるところに神を見る日本の風土が出来上がった。
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地理は学生時代から好きだったが、最新はブラタモリなどで地形の面白さが広く認知されてきているように感じる。
この本書最初に日本列島はなぜ弓型をしているのか?と言う話があり、ピンポン玉を潰した際にできる凹みを例に説明しており、ただの偶然だろうと思っていた自分の認識の低さを恥じた。
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私達が歩いているずっと下には何があるのか解き明かしてくれます。
でも住んでる地域のことより富士山の所がよかった。二宮金次郎も富士山噴火の影響をもろ受けたとか。
噴火と地震、日本は切っても切れないですね。
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たまに無性に読みたくなるブルーバックスシリーズ。
今回は日本列島の成り立ちについて。
東北日本が反時計回りに、西南日本が時計回りにフォッサマグナを中心にぶつかり、更に南から北上してきた伊豆半島がぶつかってできたのが日本列島だ。
北海道、東北、関東とそれぞれの地方において顕著な地形の成り立ちを説明する。
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今から2万年前の氷河期には,海面が今より120mも低かったと考えられており,瀬戸内海は陸地で対馬海峡もほぼ塞がれていた由.(p181, 図5.2.2) 色々なことが想像できて,楽しめた.昔のことがかなりよく分かっているようで,驚いた.昨年四国を横断したが,山の具合が中国地方とは全く違って急峻だった.本書の説明である程度理由が理解でした.
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◯まずはプレートテクトニクスを説明して、後の章では各地域における特色を説明している。
◯各地域の説明は大変興味深いが、いかんせん、初学者で読むとなるとら各地の地名や地勢は全く不明であるため、何度か地図を眺めたくなった。そういう意味では、地理的な知識がないと、各地域という点では理解しにくい。
◯しかし、地学の魅力という点においては、充分満たしてくれる。
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日本列島の地形が語る地球の物語。タモリ倶楽部の地形の回の巨大版。著者たちと一緒に山歩きして地形を目の当たりにしながら話を聞きたいな。せめて地図を見ながら。あっ、それは出来るね。
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「日本列島はどのようにして形作られたか」という第1章に続く各章で、地域ごとに特徴的な地形を紹介していく。出身地やいま住んでいる地域などは特になじみ深いので興味深く読める。所々に歴史などのエピソードが挟まれているのも楽しい。
地学の基礎知識についても述べている第1章については、他の本を併せて読むと良いかも知れない。たとえば鎌田浩毅『地球の歴史』(中公新書)の上巻2, 3章や下巻11章など。
本書を読むにあたって地学の基本が分かっていないせいで、内容を理解できない図がちらほら。
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おもしろい。どうやって日本列島ができあがったのかという地学的な事や、列島の歴史を知ることでその土地の震災のリスクも知ることができた。
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日本列島の成り立ちの概要と地域ごとの特徴的な地形を紹介してくれている良書。
日本列島の特徴である山ができる経緯をプレートテクトニクスをベースにわかりやすく説明されている。
小さい頃からプレートテクトニクスを当たり前の様に受け入れていたが、この学説が1960年頃から急速に発展したことを知り驚いた。1900万年前に遡る日本列島誕生のメカニズムを最近の50年というわずかな時間で、紐解いたことになる。計測技術、分析技術の発展と補完しあいながらであると推定するが、この学説がいかにエポックメイングであったかは、想像に難くない。
山に囲まれている日本列島が奇跡の連続で誕生し、まだ今現在も変化し続けていると考えると、普段訪れている、富士山、箱根、伊豆半島を見るめが確実に変わり、新幹線の車窓から見る山々やトンネルさえも愛おしく思えるよになった。
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ずいぶん時間がかかってしまったけれど、ようやく最後までたどり着いた。
100万年前から現在までを、自然地理学?の用語で「第4紀後半」というらしい。
その間に各地で起こった変動を説明していく。
第一章は総論。
日本列島が現在の弧状列島になったのが約1500万年前。
それを引き起こす地殻内部の動き(プレートの移動やずれ、火山のでき方など)、気温の変動による海面水位の変化が語られる。
ここ、CGで見たい!と思う。
一番ドラマチックなところ。
なおかつ、言葉ではイメージしづらいところもある。
第2章以降は、北海道から九州までの各地の地形についての解説。
富士山はどうやって形成されたのか、とか、古代王朝が近畿地方で遷都を繰り返すことができた(あるいは繰り返さねばならなかった)条件は何か、など、個別的な話として面白く読んだ。
東日本の記述に厚い。
そして、沖縄の記述は…ない。
ここら辺は、できれば改善していただきたい。
読みながら考えたのは、どういう編集方針にすると、予備知識がほとんどない私のような読者にもすっきり収まる感覚を与えられるかということだ。
地理学なのか地学なのかわからないが、その時代区分がわからなく、困ることもある。
変換表かなにかつけてほしい。
さらに言えば、地域別の編集もどうだったのか。
いや、確かに、地域別の方が、各地の特徴的な地形を説明するのに向いている。
だったら、巻末に年表をつけたらどうかと思う。
それから、用語の解説が初出の部分でなく、あとで出てくるのも困る。
「トラフ」という言葉は、いまや新聞にも散見される。
けれども、正確な意味を知る人ばかりではないだろう。
本書でも、第1章からでてくるのに、説明が出てくるのは何と216ページ。
良い本だと思うからこそ、いろいろ注文を付けてしまった。
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日本列島100万年史 山崎晴雄 久保純子
地理学という地球表面の生い立ち
プレートの成り立ち
変化し続けている陸と海の歴史
極東列島が生まれた経緯