読み終えられました。
2021/12/29 23:44
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投稿者:Kanye - この投稿者のレビュー一覧を見る
コロナ禍で世の中が止まってしまっている時期に読みました。読みながら,その場面ごとに考えさせられましたし,物語を印象深く読みましたが,全体としてそれを整理し,消化しているかと言われると自信がありません。ひとまず,読了できたことで満足したいと思います。できれば,再読したいです。
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やっぱり愛とか恋とか幸せとかってなると冷めちゃうなぁ。好きなキャラクターが次々いなくなってしまった。2008/6/10
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最後の最後まで、完璧。
トルストイの中でもっとも感銘を受けた作品となった。
こんな作品に出会える事が、あと何回あるだろう?
そう思って寂しくなるほど。
でもエピローグは読む必要がないと思う。
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終わり方はよかったけど、エピローグを読むのに手間取った。この部分がトルストイの言いたいところなのだろうが、難しかった。
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作者は作品の中で、歴史を動かすのはナポレオンやアレクサンドルといった1人の英雄や君主ではなく、民族の総意であるとしつこいまでに繰り返しています。またそれは偶然の産物ではなく1人1人の行動や時間の流れに作用されて必然的に起こったものであるとも。当時のロシアの歴史を作ったのは、皇帝から一市民まで、老人から赤ん坊にいたるまでのロシア民族全てであり、それを伝えるためにこそこの壮大な物語が存在するのです。
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ナポレオンの大軍は、ロシアの大地を潰走してゆく。全編を通してトルストイは、歴史を作るものは一人の英雄ではなく、幾百万の民衆の生活に他ならないという歴史観を明らかにしてゆく。
今回初めて最初から最後まで通読してみて感じたのは、トルストイの作品は本当に難しいということだ。
特に本作は登場人物も多く、それぞれの人物の相関関係を覚えるだけでも大変だったが、彼らが織りなす人間模様や、トルストイの圧倒的な構成力、文章力に舌を巻かざるを得なかった。
紛れもなく、本作は「世界最高峰の文学」という名を冠するに等しい作品であると思う。
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第4編は主にトルストイの思想が吐露されている件である。歴史をつくるのはひとりの英雄ではなく、幾百万の民衆の生活に他ならないという歴史観を顕わにしてゆく。
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長い、とにかく長い。
別に登場人物のかけあいや心理描写は長くてくどくて結構なのですが
エピローグの二部の所が死ぬほど長く感じました。っていうかくどい・・・
回りくどい説明口調で更に読みにくい。トルストイ自身の考えを述べているのでしょうけど、殆ど頭に入りませんでした。
要約すると10ページくらいでまとまるのでは?
読後感がそこで全てそぎ落とされた感じです・・・ちょっと切ない。
それでもこの作品はすごかった。最初から最後も良い意味でも悪い意味でも。
今は同じ作者のアンナカレーニナを読んでいますが、そっちの方が断然読みやすいです。私自身が歴史にあまり興味が無いというのもありますが・・・
こんなに登場人物が多い小説もそうそうないと思います。とにかく名前と関係を覚えるのに苦労しました。
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ロシア帝国の華やかな社交界における様々な人間模様、人間関係、ひとりひとりの感情の微細な変化をこと細かく描かれているトルストイのその文才には感嘆した。
なによりも、国家とはまさしく幻想の共同体にすぎないことを思い知らされた。一個体としての人間の集合体で支えられている組織は、時としては皇帝の一声でダイアモンドよりも強固になることもあれば、逆に泡のように脆くなることさえある。国家は結局は人間によって支えられている。
個人的にはアンドレイ・ボルコンスキイの心情の変化は興味深かった。
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幸福というものは、幸福それ自体の中に。自然な人間的欲求を満足させることの中にあるのだ。そして全ての不幸は、不足ではなく過剰から生じるのだ、、、
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ナターシャとアンドレイ公爵がどうなるのかと思って、公爵の死で悲しいまま終わると見せて最後にピエールとの結婚が待っていたなんて。ナターシャは恋多き女性であったということなのでしょうか。
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「これはトルストイの壮大な実験だ。 」
ナポレオン軍がモスクワから西を目指して敗走して行く中、戦時を生き抜いた本編の登場人物たちの新たな生活が始まった。ある者はこの世を去り、またある者は伴侶を得て…。
トルストイ先生が精魂込めて書き上げた大作もいよいよクライマックスーと読み始めたものの、ロシアの対ナポレオン戦記に乗せて描かれる、物語の中心人物と思っていた人々の人生がこの最終巻に来て何やら一気に早送りされたように感じられたのはなぜだろう。
思えば同じトルストイの「復活」「アンナ・カレーニナ」はもっとどっぷりと人が描かれていたように思う。「戦争と平和」の人物たちに同じようなドラマを期待して読んでいくとこの長さにしては物足りなさを感じるのだ。
しかし、エピローグで滔々と語られるトルストイの歴史観と格闘し、この大作の訳者の解説まで読み終えて、それこそがトルストイの試みだったのではないかと思う。即ち歴史とは一人の英雄など特定の人間によって作られるものではない。表には出て来ずともそこに無数の人々の存在がありそれらの人々の意志がなんらかに作用して動いていくはずだと。
一兵卒から皇帝まで総勢559人もの人間を描き分けることによって、トルストイはここに自身の考える歴史というものを実証して見せたのではないか。
そう考えると、自分がドラマを期待して読んだナターシャやアンドレイ、ピエール、そしてニコライ、彼らとてそうした一時代の歴史の中で作用しあるいは作用された無数の人々の一人に過ぎない。物語の主役などではないのだ。
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幸福な読書だったなぁ、と思う。
3巻から作者トルストイの「語り」が多くなり、うーん?と思う部分もしばしばあり、もっと正直に言えば辟易する部分もなきにしもあらずだった。しかし、それでも、私はもうこの物語を読み終えてしまった。
『戦争と平和』というタイトルの通り、トルストイが描きたかったのは、おそらく「人間の意思」だったのではないかと思う(個人としても、「われわれ」としても)。しかし、この最終巻である4巻を読んで特に感じたのは、トルストイは人間の「仕組み」や「歴史」を描くよりも断然、人間の「魂」を、感情と性格を描く方がまばゆいばかりの光を放つということだ。
彼の人間を描く筆、それもたくさんの、実にさまざまな人間を描き分け、しかもその一人一人を生き生きと立ち上げ思考し活動する筆は、本当に圧巻というほかない。
そして「人間の魂」という点でもう一つ思ったのは、トルストイにとって結婚とは、そして家庭の幸福とは、相当に大きなテーマだったのだな、ということだ。
アンナ・カレーニナの有名な冒頭(「幸せな家族はどれもみな同じようにみえるが、不幸な家族にはそれぞれの不幸の形がある」 望月哲男・訳)からして、彼がいかにこの問題にずっと取り組み続け、また生涯においてこれに悩み続けたかがうかがわれる。
彼はその晩年、妻との不和に苦しみ、そして家出をする。そして、世界的に名を知られる文豪であり、「あと100年生きてください」と言われるような作家であったにも関わらず、家出の末に寒村の小駅で死去する。
これは馬鹿げたことだけれど、もし、私がトルストイと友人だったとしたら、私は彼に、あなたは素晴らしい、あなたは素晴らしいものを書く、けれど、あなたは考えすぎだ、と言うかもしれない。
本当に馬鹿げた、滑稽な話だけれど。……
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ナポレオンのロシア遠征、モスクワの破棄、ボロジノ会戦など歴史の出来事が分かりやすく書かれてる。しかし、それよりも当時のロシアの文化、生活が興味深い。個人的に血のかよった文化、生活はあまり想像ができなかったけど(寒いからという偏見、馴染みがないというのもあるかな)、豊かで人間味あふれる登場人物からガラッと当時のロシアのイメージが変わりました
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長かった…。全登場人物が収まるところに収まった、という感じ。
個人的には主人公たちよりナポレオンの記述部分が
面白かったです。
最後はエピローグという名前の論文。しっかり読めてないので
またじっくり読みたいです。しかし、こういう本を現代の作家が
出したらクレームの嵐だろうなーと想像しました。小説の最後数十ページが論文ですから。