紙の本
侵略者の“成り替わり”手法が不気味で、途轍もなく怖い
2017/01/31 17:47
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投稿者:タンポポ旦那 - この投稿者のレビュー一覧を見る
双亡亭の核心に迫る展開となってきた。ハインラインの「人形つかい」やフィニイの「盗まれた街」といった侵略テーマの傑作を思い出させる。
しかし、本作の侵略者の憑依というか、“成り替わり”の手段は、藤田氏の描き方と相まって、実に不気味で途轍もなく怖い。これをやられたら、普通の人間は太刀打ち出来ないでしょうな。
紙の本
タコハさん最弱だけど最強
2017/01/31 01:17
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投稿者:オタッケン伯爵 - この投稿者のレビュー一覧を見る
単なるヘタレの絵描きだった主人公はなんら特別な力をふるうわけでもなく、双亡亭の中を進んでいく。それらとそれらの攻撃の本質を理解したがゆえに。
内からタコハと紅が、外から青一と緑朗が、双亡亭の謎に近づいていく。
紙の本
肖像画の中で
2017/05/07 19:34
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投稿者:ぽんぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
肖像画の中に取り込まれたら終わり!?
タコハさん、かっこいいなー。
あきらめずにがんばれ!
おもしろかった。
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投稿者:マリコ - この投稿者のレビュー一覧を見る
うしおととらやからくりサーカスみたく、世界中を飛び回るのではない珍しいパターン。これが吉と出るか凶と出るか。
電子書籍
ちょっとだけ展開
2019/06/19 20:08
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投稿者:とりのひよこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
進まないストーリー展開の2巻。
3巻は...
少し進展。と言うか、若干ご都合展開!?
個人的には、飛ばし読みでも理解できる内容と思いますね。
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うしおととらの作者さん。
おどろおどろしいです。どうして存在しているのか、そもそも一体なんなのか、謎。
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いや、面白い。
1・2巻の導入部の「え?家一軒が舞台?何かスケールが...」という不安が一掃されるかのような3巻でした。
....入り口が狭いからこそ内部は無限の可能性を秘めている?
...鏡の中の世界ように絵の額縁の世界が繋がっていたら...そして憑依して表に現れるものの目的は...
...あの「戻ったらまた会おう」といった絵描きの人物は...
うーん、今後を想像するのが楽しすぎます。
本作は映画好きな藤田先生の色々な作品へのオマージュが表現されているのでホラー映画好きにはにたにたが止まりませんねw
(「パラダイム」「ランゴリアーズ」...今後「ゼイリブ」とか「ゴーストハンターズ」とか出てきたら身もだえしそうですw)
そして藤田先生の漫画にしては珍しく凧葉は「自分の弱さを認める強さを持つが戦力としてはからっきしw」という体力面で劣る主人公(の一人?)なのでちょっと新鮮で今後が楽しみです。
....さすが藤田先生....ハズレないなぁ。
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私の好きなものが詰め込まれてる、大好きな作品です
先が全然読めません
最大の魅力は、主人公のタコハが何も特別な人間じゃないという事だと思います
泥臭くて、実直で、愛すべき人物像
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絵にひきずりこまれた凧葉たち。
絵の中で起きているのは、ひきずりこんだ人間の過去のトラウマを利用し、心の中に入り込んで、体を乗っ取るという作業。
乗っ取ろうとしているものは何?目的もだけど、あのヒルのようなものは。
青一がその答えを知っているような感じ。青一自身の存在も謎ではあるけども。
人の心の弱みをえぐり、その隙間を利用して己の意のままにしようとするやりくちは最低最悪なもの。ただ、大小はあるにしろ誰でも心の中に抱えている部分ではある。
それを乗り越えたと思っていても、思い込んでいても、忘れるために見ていないだけだったり、隠しているだけだったりする部分。
本人にとって、一番触れたくない忘れたい、そういう部分を狙ってくるのだろうなぁ。
そこに向き合い乗り越えていた凧葉の強さ。
「泥なんてなんだい」じゃない、違う形の強さの持ち主なのか凧葉は。
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ここに来て一気に面白くなってきました。
久しぶりに藤田ワールドに引き込まれた感じです。
ツライ「過去」に…負けんな…
ツラくて弱かった「自分」に負けんな…
ゼンブ引き受けて…
そいで…
自分をゆるしてやんな…
大きな声で…
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タコハは特に戦闘能力は持っていないけど、その心の強さが一番の武器なんだな。それが双亡亭を打ち破る鍵かも。ホラーシーンかなり怖い。
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絵に囚われた人たちは、忘れたかった自分と対峙する。後ろめたい過去、忘れたい罪、逃れたいトラウマ。
それらに挫けてはいけない。それの侵入を許してはいけない。凧葉を中心として、残った人たちがこの屋敷の思惑を知る為に進んでいく。
一方で、緑朗と青一が見た日本の歴代総理が隠していた絵とは。
凧葉の自然体な強さがいいンだろうなぁ。
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屋敷の魔の手が異能者たちを襲う三巻である。
この巻ですべてが説明されているわけではないが、事実上の壊滅だろう。先の巻での引きがそのまま絶望的な展開を導いている。
この巻の肝は、絵の中で見せられる絶望と、それに対抗するための手段だろう。
異能者たちや自衛隊員が取り込まれる中で、同じく絵に取り込まれた凧葉は不思議な青年と会い、そしてその後の絵の襲撃を撃退している。
心強くあらねば、いかなる異能を持っていようとも何の役にも立たない。双亡亭の恐ろしさをまざまざと描いた巻だろう。
その悪辣さも特徴的だ。トラウマに直面させることで、催眠術で言う驚愕法のような手法で精神に空白を生じさせ、そこに逃れようのない悪意を刷り込む。
そうして生まれた隙を見逃さずとり憑く。実に凶悪である。
白眉はやはり紅の救出に向かった凧葉の力強さと、その言葉に背中を押されて自分を許すことができた紅。
彼女の言葉、弟と話すことを宣った彼女の姿は、腹の据わった力強さがあった。
こうしたシーン描写の力強さは、この物語を一段とエモーショナルにしてくれている。お見事だった。
今回も変わらず星五つで評価したい。
壊滅的状況と、それが相手の戦力を増す行為だと気づいた凧葉。
一方で、同様の敵を相手に制圧した青一は、緑朗と共に歴代総理と面会し、頭を下げられている。双亡亭と戦うためのすべを教えてほしいと。
こうした「日本のトップだった人たちが頼んでくる」というのもまた、子供への訴求力が高い物語展開じゃないかなと思う。
ただ、このホラーテイスト全開の作品を子供が読んで楽しめるのかは未知数ではあるが。(笑)
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タコハのキャラクターがようやく本領を発揮しはじめ、
紅との関係にも発展が見え始めてきた感じ。
双亡亭の攻撃パターンや、その性質も徐々に解き明かされ、
いよいよ物語は本格的にスタートという雰囲気ですね。
まだ見ぬ未来の不安に対して、取り返しのつかない過去の恐ろしさ。
精神攻撃としてはポピュラーながら、やはり効果的です。
屈してしまった破壊者たちは、これからどう出てくるのか!?
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双亡亭に突入した霊能者達は自らの肖像画に取り込まれてしまう(『双亡亭壊すべし 3』)。取り込まれた人々はトラウマに抉られていく。ここで凧葉務が主人公らしい活躍をしている。
作者の男性主人公は力押しタイプのイメージが強いが、そうではないタイプのキャラクターである。凧葉務は特別な能力を持っておらず、ストーリーテラーと思っていた。『からくりサーカス』でも守られるばかりの少年が後に活躍した。