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電子書籍
愛を振り込む
著者 蛭田亜紗子
他人のものばかりほしくなる不倫女、スーパーの「お客さまの声」に夢中な主婦、旬がすぎ実家に帰ったタレント、人との距離が測れず、恋に人生に臆病になった女。愛に飢え、自分をもて...
愛を振り込む
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愛を振り込む (幻冬舎文庫)
商品説明
他人のものばかりほしくなる不倫女、スーパーの「お客さまの声」に夢中な主婦、旬がすぎ実家に帰ったタレント、人との距離が測れず、恋に人生に臆病になった女。愛に飢え、自分をもてあまし、将来に悩みながらも、このまま足踏みはしていられない――。現状に焦りやもどかしさを抱える6人の女性の生々しい性愛の呪縛と一瞬の煌めきを描いた恋愛小説。
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紙の本
窪美澄さんの推薦通りの良作でした
2017/03/08 00:20
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:koji - この投稿者のレビュー一覧を見る
初見の作家さんです。
大好きな作家の窪美澄さんがTwitterでこの本を紹介されていたので、これは読まなくてはと購入。
6編とエピローグからなる連作短編集といってよいのかな。各話の登場人物たちが直接的にも間接的にもほとんど関わってはこないのですが、一つの物語としても読めます。
それにしても作家に限らず女性が女性を見る目って厳しいです。この作品でもかなり厳しいというか冷酷なまでに冷めた眼で観察して登場人物に投影しています。
女性が読めばきっと男の私以上に共感するでしょうが、もしかしたら嫌なものを見せられたような気分になって嫌悪感を抱く人もいるのではと思いました。
それでも、どの女性も逞しさをどこか感じさせてくれて、思わず応援したくなるのはこの作家の上手さでしょう。
各話とも最後に微かな未来へと続く道が拓けているようにも感じられて、全体としていい話を読んだという気になっています。