電子書籍
のほほんボンの成長物語
2017/04/22 21:01
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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
家族や周囲の人々をとても大切にしている青年が主人公のハートウォーミング系のお話し。
母親や姉達、妹、幼馴染。女性がとにかく強いです。
男性はみんな優しい柔らかい人々。主人公の望、単身赴任中の父親、長姉の夫、バイト仲間の林太郎。
中山家の女の好みのタイプなんだろうな、って感じです。
割と何も考えずに生きて来た望が女性達が新しい人生を進んで行く姿を見て成長をして行こうとし始めます。
紙の本
女系一家の長男
2017/04/22 20:46
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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
祖母、母、姉二人、妹の女系一家の長男目線の波乱の一年。ちなみに父親は海外単身赴任中。
就職に失敗しアルバイトをしながら実家暮らし。女性たちの勢いに押されつつも姪を可愛がったり、二番目の姉のお出かけに付き合ったり、真面目な好青年。
家業の跡取りとしてのんびり育ったボンって感じですが、家族の騒動や幼馴染の問題を通して少しずつ成長していきます。
紙の本
四季折々、人間いろいろ
2017/03/24 22:20
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投稿者:真太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
一年間を通して、中山家長男の望の視点で物語は進むが、至極日常的なこと、今を象徴する人間関係や個々の価値観が盛り込まれて共感しやすい。はじめはにぎやかな家が、一人二人と居なくなるのが切なかったです。
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生まれも育ちも東京のわたしからしてみたらやたら親近感わく話だった。抜け出せなくなるってわかる。抜け出せなくても生きていける環境、生きやすい環境の中であえて抜けたいと言った弥生は強いなと思ったし、女に囲まれて生活する望はきっと優しいだろうなとか、本当に近い家族の話で面白かった
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大学出て働いて、ハッと気が付いたら30歳超えてて、人生なんだろ、やりたいことが見付かったころは40代とか。
居場所があって、見つめる時間と余裕があれば、人生焦らずじっくり向き合うことができるんだよね。
ぬるま湯でもがかれてもって思うけど、さほど嫌味にならない。むしろ応援してるし。
ちょっぴりうらやましいのかも。
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実家が下北沢なんて、そりゃ抜け出せないわなあ。
畑野さんは素敵なダメ人間を書くのが上手い。
ドラマ「おかしの家」の前日譚的な感じ…いい!
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久しぶりの畑野さんの作品。
下北沢を舞台にした家族の物語。
下北沢に住んだことはないけれど、良くも悪くも下北沢から出て行けなくなるっていうのは何となく分かる気がしました。
安心感でもあり閉塞的でもあり。
あらすじにもありますが、上の姉が実家に帰って来るところから物語が始まります。
その理由を明かすのをだいぶ引っ張った割りにはたいしたことなくてちょっと拍子抜け。
全体的に少し物足りなさが残りました。
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下北沢が舞台という事で読んでみました。
本当に、まんま下北の中の話。父親は海外に単身赴任中。
母と3姉妹&幼稚園の姪っ子と暮らす主人公、望。
幼馴染やバイト先のオーナー、バイト仲間(弟分的な)、憧れの英語の先生、よく行くバーのマスター。
登場人物も様々で、中心はもちろん望の家で、家の中を四方からいろんな風が通り過ぎていく感じ。
最後はみ~~んな良い方向へ旅立ってしまい望だけ家に残る。
いつでも誰かが戻ってきてもいいように、彼が家主となって守っていく家。
なんか面白かったな~
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親が下北沢に大きな家と2つのアパートを持ち、大学を卒業後も漫画喫茶のアルバイトを続けているフリーター青年が主人公で、畑野作品の中では、「国道沿いのファミレス」に近い気がする。個性豊かな姉2人、妹、幼馴染の女性といった女性陣、漫画喫茶のオーナー、バイトの後輩、義兄、姉の婚約者といった男性陣が出てきて、人間関係が賑やかなのだが、どことなく共感しにくい。もしかすると、下北沢へのこだわりの強さが原因なのかもしれない。とにかく、下北沢のディテールが細かい。どこまでが事実なのか確かめようもないが、過去の様子まで詳しく描かれている。同じような「街」へのこだわりにしても、「感情8号線」のように、街のイメージを活かした物語ならば、その地に縁のない人でも楽しめるだろうが、一つの街に徹底的にこだわると、部外者には共感できない部分が出てくるように思う。
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伝えたいことを伝えるタイミングって大事なんだな。
家族とはかなりのズレも許容されるかもしれないけど、好きな人には致命的になるのかな。
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下北の実家暮らしのフリーター長男。父親は単身赴任で母親と三姉妹と共に暮らしている。居心地よすぎて抜け出せない。逆にそれが怖くて早く抜け出そうとする。家族でもいろいろ。同じ下北のフリーターでも、役者や芸人を目指してる若者と違って、後々家が自分のものになる長男ってとこでのんびりしてる感じ。
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なんか贅沢な話だと思った。
下北沢の大きな家もそうだけど、家族が贅沢。
母や姉妹やあまねにはやられっぱなし感満載の望が、林太郎にはやたら強気なのが可笑しい。
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1979年生まれ、畑野智美さん、初読み作家さんです。「家と庭」(2017.2)を読みました。下北沢に住んでる中山家、葉子29、文乃25、望24、弥生17の4人姉弟妹を中心とした(主役は望・のぞむ)物語。女性に囲まれ、ほんわかした環境の中で暮らす男性の内面を描いた物語。不思議な魅力を備えた作品だと思います。他の作品も読んでみたくなりました。
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家族の微笑ましくも、
なんだか懐かしい匂いのする一冊。
おばあちゃんや母親の描写が
自分の親と重なってウルウル。
あぁ、こうやって人生は続くんだな。
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下北沢に住む一家の話。
家と庭? つまりは、家庭ですね。
下北沢と言えば、駅前には小劇場や古着屋など、若者文化の世界があるところ。
にぎやかな街を抜ければ閑静な住宅街。
そういう羨ましい環境に家がある中山望は、24歳のフリーター。
学生時代から続けているバイトをしているだけで、これでいいのか、迷いつつも行動には出ません。
父は単身赴任、祖母は入院中、母が一家を支える存在。
次姉の文乃はおとなしく、わけあって一人で電車やバスに乗れないのです。
やや気ままな妹は、もうすぐ受験。
そんなところへ、勝ち気な長姉の葉子が突然、娘を連れて戻ってきます。
女ばかりに囲まれる長男・望は、さて?
家族の仲は良く、出ていくのが難しい環境かも‥
一人一人にじつは悩みもありますが、さほど深刻ではないかな。
バイト先の店長や後輩、長姉の夫、姪の先生、幼馴染‥
互いに少しずつ関わりながら、ゆるやかにゆるやかに変わっていく‥
大したことが起こらない、でもある日ふっと物事が動くリアリティ。
望くんも、じっとしてはいられませんよ?(笑)
すべてが理想通りというわけじゃなくても‥
これでいいのかもね。
という穏やかな気分になりました。