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電子書籍
水無月の墓(新潮文庫)
著者 小池真理子
偶然通りかかった、阿久津との思い出の場所。そこで私たちは出会い、恋に落ちたのだ――。18年前に事故死した男との愛の日々を記憶によみがえらせたその日の晩、突然かかってきた電...
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商品説明
偶然通りかかった、阿久津との思い出の場所。そこで私たちは出会い、恋に落ちたのだ――。18年前に事故死した男との愛の日々を記憶によみがえらせたその日の晩、突然かかってきた電話の主は……。不思議で怖く、どこか懐かしい「異界」への扉を開く幻想小説8編。夢と現実、現在と過去、そして生と死があやなす小池真理子の妖しくも美しき世界へ、これからあなたをご案内いたします。
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紙の本
何気なくリアルに迫る異世界
2004/10/09 15:00
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タール - この投稿者のレビュー一覧を見る
ようするに、「そこたら中に死者が在る。」みたいなお話、
とでも表現してしまうとすればそれは不適切だろうか、どうだろうか。
夢幻のようでもある異界を現世に見事溶け込ませ、何気なくもリアルな
掌編の数々に、いったい作者の中にどういう発想の根本が存在するものか、
と思っていたら、文庫で読んだこの本の最後、ホラー評論家・東 雅夫氏の
解説に答えのヒントをみることができた。
著者小池真理子さんのお母様が、『異形のもの、この世ならざるものと、
何度も遭遇してしまう人』であり、作者は『いたって日常的な茶の間の話題の
一環として、ナマの怪奇壇の数々を聞かされて育った』というのである。
そこに「何気なくもリアル」そんな感想の裏付けを見た、そんな気がした。
フィクションとしてどれほどに恐ろしいホラー話にも出来得る素材を、敢えて
作者の美意識の範疇にとどめて描き留められた作品たちは、それだからこそ
死んでもなおもの哀しい生き物である人間たちをリアルに描ききっているのだ。
紙の本
ぼんやり。
2002/04/28 00:11
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:凛珠 - この投稿者のレビュー一覧を見る
初めて読んだ小池真理子作品。「怖くない怪談」だが、あまりにもオーソドックスな内容だったので、とまどってしまい、初めてでありながら暫くの間、小池氏の作品から離れてしまった記憶がある。分かっていて読むのなら良いのだが、現実的な話だと思って読み進めて、そうでないと分かった時は、少々拍子抜けしてしまうものだ。ある程度作者の本を読み慣れた人ならば、作者の個性を発見し、楽しむことが出来るかもしれないが。
紙の本
こわくはない。なんとも不思議な感じ。映画で言うと黒沢の「夢」か。
2001/12/28 11:01
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:つる - この投稿者のレビュー一覧を見る
ゆったりした文体でこわい話のはずなのだが、へんにおどろおどろしい暗さがなくていい。怖がらせると言うよりは、ふと日常の中にぽっかりと空いた落とし穴というか、異空間への入り口をみせてくれる。味わいのある一冊だと思う。