紙の本
天文学者、生物学者など各界の専門家により地球外生命の存在について考察した興味深い書です!
2020/02/06 12:39
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、理数科の難度の高い知識を一般の人々にも分かり易く教示してくれると大好評の講談社「ブルーバックス」シリーズの一冊で、同巻は、地球外生命について書かれた一冊です。私たちは、昔から「月にはうさぎがいる」と信じていましたが、アポロ月面調査以来、それは単に想像あったことが証明されました。この後、「地球外に生命は存在するのか?」というのは、科学界では論外とみなされてきたのですが、21世紀に入ってから再びこの問いが再び注目を集めています。そこで同書では、天文学者や生物学者、それに加え、各分野の専門家によって、地球外生命の存在の可能性について徹底的に議論した一冊となっています。
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どこにいるのか「兄弟」よ
2012/09/15 22:41
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投稿者:Tucker - この投稿者のレビュー一覧を見る
ドレイクの方程式。
フランク・ドレイク博士が提唱した、銀河系の中に、地球外知的生命体による文明がどれだけあるかを概算する公式。
N = R × fp × ne × fl × fi × fc × L
Nは銀河系内にあると推定される、電波による通信技術を持つ文明の数
R :銀河系内において恒星が誕生する速さ(1年間に恒星が誕生する数)
fp:恒星が惑星系を持つ確率
ne:一つの恒星が持つ生命に適した惑星の数
fl:生命に適した惑星から実際に生命が発生する確率
fi:発生した生命が知的生命に進化する確率
fc:知的生命が電波通信が可能な文明を持つ確率
L :高度な文明が存続する時間の長さ
ざっくりと言ってしまえば、何種類かの確率の掛け算となっている。
ちなみにこの式は、地球外知的生命体に関しての議論のたたき台として挙げたものだが、いつの間にか、この式だけが一人歩きしてしまったらしい。
この式の中で客観的なデータが取れるのは、R、fp、neのみ。
それでも、fpに関しては、最近になってようやく惑星が観測できるようになってきたので、データの蓄積が必要な項目だ。
本書は、このドレイクの方程式のne、fl、fiに関係するテーマを9人の学者が論じたもの。(確率を計算するわけではない)
生物学のテーマ5つと天文学のテーマ4つから成る。
一般的に生物学者は、地球外生命体には否定的で、物理学者は楽観的な予測をするらしい。
本書の生物学に関するテーマでも触れられるが、光合成のしくみや共生の絶妙さ等を知ると他の惑星でも同じような事が起きるのだろうか、という疑問を持ってしまいがちになる。
が、全体としては(「知的」な地球外生命体に限っていない、ということもあり)かなり高い確率で存在するだろう、という論調になっている。
自分も極限環境生物という類の生き物が存在する以上、同じような環境があれば、姿形はともかく、同じような能力を持つ生き物がいても不思議ではない、と思っている。
本書でも触れられているが、ドレイクの方程式を眺めた時、気になるのは最後の「L」
つまり、「高度な文明が存続する時間の長さ」
地球外知的生命体の発見に一番重要な点は「人類自身の文明が長く続くこと」
お互いを殺しあう道具ばかり作っている場合ではない。
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まあ、こんなもんかな?
あんまりは期待していなかったけど、そのとおりであった。
共生とコモノートは比較的良かった。
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天文学者や物理学者は、宇宙のあまりのスケールに存在を疑う特別な理由を見出さず、一方生物学者は生命の神秘さに魅了されるあまり存在を疑う。
かつては口にだすのも躊躇うようなアヤシイものだったのが、現在では地球外生命を科学的な対象として扱うのにタブーとはされなくなった。
私自身は、実感すら持てない途方も無い宇宙のスケール的に、敢えて否定的になる理由を持てないので、多分いるだろうと思っているが、やはりちゃんとしたデータと推論で議論できるようになってきたのが面白い。まぁプリミティブなカタチでの生命はどこかにはまずいるんじゃなかろうか。
問題は、知的な生命がいたとして、わざわざ膨大な労力(エネルギー)を使ってまで我々に会いに来るかというところか。地球の価値観で考えるのは間違っているのかもしれないが、それにしても経済的じゃないのかなと。
本書では概ね肯定的な考えばかりだったが、それもデータの裏付けが少しづつとれるようになったからかな。内容的にはそれほど目新しいものが無かったのが残念。
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地球外生命体の存在につき生物学者は否定的に天文学者は積極的に確率を計算。ドレイク方程式がこんなに使われる式だとは。。
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地球外生命に関する最新の情報と可能性をコンパクトにした本。一般向けの公開シンポジウムが元になっている。共生と星間アミノ酸以外、個人的には新たに得るものが少なかった。まだまだ各分野で研究が始まって、点にはなっているが、それそれがつながって、面はおろか、線にもなっていないことが分かった。
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9つの論点(観点)から地球外生命はいるのか、そもそも生命が誕生するとはどういうことか、地球上での不思議な生物や進化について書かれた本。個人的に、宇宙人はあまり信用ならないが、微生物や、原生生物のようなものなら宇宙に広くいるような気がする。
自分の専門の生物系の話以外では、星間分子の話が一番好きやった。
「酢酸」が見つかっているってなかなかすごい。スペクトル見ながら、「お!酢酸やん」ってなってる様子がわくわくする。
この本で唯一気になったのは、地下生命圏に微生物はいるが、動植物は0という表現。植物は0かもしれんが、センチュウは動物やし、地下深くにもいるはず。
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ドレイクの方程式。
フランク・ドレイク博士が提唱した、銀河系の中に、地球外知的生命体による文明がどれだけあるかを概算する公式。
N = R × fp × ne × fl × fi × fc × L
Nは銀河系内にあると推定される、電波による通信技術を持つ文明の数
R :銀河系内において恒星が誕生する速さ(1年間に恒星が誕生する数)
fp:恒星が惑星系を持つ確率
ne:一つの恒星が持つ生命に適した惑星の数
fl:生命に適した惑星から実際に生命が発生する確率
fi:発生した生命が知的生命に進化する確率
fc:知的生命が電波通信が可能な文明を持つ確率
L :高度な文明が存続する時間の長さ
ざっくりと言ってしまえば、何種類かの確率の掛け算となっている。
ちなみにこの式は、地球外知的生命体に関しての議論のたたき台として挙げたものだが、いつの間にか、この式だけが一人歩きしてしまったらしい。
この式の中で客観的なデータが取れるのは、R、fp、neのみ。
それでも、fpに関しては、最近になってようやく惑星が観測できるようになってきたので、データの蓄積が必要な項目だ。
本書は、このドレイクの方程式のne、fl、fiに関係するテーマを9人の学者が論じたもの。(確率を計算するわけではない)
生物学のテーマ5つと天文学のテーマ4つから成る。
一般的に生物学者は、地球外生命体には否定的で、物理学者は楽観的な予測をするらしい。
本書の生物学に関するテーマでも触れられるが、光合成のしくみや共生の絶妙さ等を知ると他の惑星でも同じような事が起きるのだろうか、という疑問を持ってしまいがちになる。
が、全体としては(「知的」な地球外生命体に限っていない、ということもあり)かなり高い確率で存在するだろう、という論調になっている。
自分も極限環境生物という類の生き物が存在する以上、同じような環境があれば、姿形はともかく、同じような能力を持つ生き物がいても不思議ではない、と思っている。
本書でも触れられているが、ドレイクの方程式を眺めた時、気になるのは最後の「L」
つまり、「高度な文明が存続する時間の長さ」
地球外知的生命体の発見に一番重要な点は「人類自身の文明が長く続くこと」
お互いを殺しあう道具ばかり作っている場合ではない。
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この宇宙には生命が充満しているのだろうか。それとも、生命は地球という奇跡の上にしか存在しないのだろうか。
水が液体で存在するためには、太陽に近すぎても遠すぎてもいけない。地球はこの絶妙な位置にある。そして、生物の進化を知れば知るほど、人類のような知的生命が育まれる確率は低いという。それゆえ、生物学者の多くは、地球外生命の存在に否定的である。
しかし、物理学者の視点は異なる。コペルニクスが地動説で、地球が特異な存在ではないことを主張したように、地球がこの宇宙で唯一の生命を育む得意な惑星とは考えない。地球に生命が存在する以上、地球外生命が存在するはずだと説く。
全ての生命のルーツはどこから来たのだろうか。地球で誕生したという説と、宇宙からやってきたという説がある。後者はとっぴなアイデアのように思われがちだが、そうではない。ホイルやウィクラマシンゲらが唱える「パンスペルミア説」がそれだ。
地球外生命の可能性を探究するには、生物学、物理学、地球科学、惑星科学など、様々な分野の知を統合する必要がある。各分野の研究が進み、最近、ようやくこの議論ができるようになったが、結論はまだまだ見えない。
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地球外生命の存在を9の視点からまじめに論じられたもの。もうSFではないという序文が印象深い。地球での生命誕生は偶然ではなく必然なのか?通信技術の違いなのか?もしくは、他に興味がないのか?知性のある生命体には出会えないかも・・・
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色んな分野で活躍する科学者が、それぞれの視点から地球外生命を語る。ちょっと生物学の知識がいるところもあるけど、それでもワクワクさせてくれる。この手の本が読み飽きた人も楽しめると思う。
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研究の最先端をいく研究者が分野を越えて集まった本です。
往往にしてこの手の本は、
章ごとに著者がバラバラなため、
全体の結びつきが弱くなってしまいがちですが、
この本はシンポジウムの講演を元に書かれているためか、
そのようなきらいはありませんでした。
ただ、生命科学、生物学の分野はちょっととっつきにくかったです。
なんか妙に専門性が高いというか…。
アストロバイオロジーの最新のトピックを知りつつ、
全体をある程度見渡せる本としては、
適していると思います。
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既に天体観測技術の進歩によって、推定まで含めて約3000の太陽系外惑星の存在が確認されているらしい。
地球外生命というと、下手をすると地球外文明≒宇宙人≒チャネリング≒スピリチュアルなんとかみたいな胡散臭い筋に突入してしまうものも少なくはないのだが、この本で論じられていることはあくまで地球外「生命」であって、地球外「文明」ではない。
主要な論点として極限生物、RNAワールド説、星間物質の検出、太陽系外惑星の観測など、現状の研究から飛躍の無い範囲で考えていく、非常に興味深い本である。
地球外生命はSFとして非常に興味深くて面白くなるテーマであるのだが、SFじゃない現実の可能性としてもマトモな議論の対象になりえる時代になったということなのだろう。
とはいえ、現状での研究は地球外生命の存在可能性である。残念ながら地球外文明の存在可能性については、残念ながらまだまだ時期尚早の話題なのだろう…。セーガンの「コンタクト」みたいな話などは面白いとは思うのだが…。
まあ、そういうオレはUFOとか大好きだけどなーwww
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地球の外にも生命は存在するのか? 天文学者や生物学者など、各分野のトップランナーが最新成果をもとに地球外生命を考える「論点」を呈示。
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いきなりチューブワームが来て、極限生物の話がありながら、その次の話が「光合成ができなきゃ」みたいな意見を持ってくるってどうなの?と思った。
まあ全体的に興味深い話ばかり。地球外生命の話は実に夢があってよろしい。