直木賞物語
著者 川口則弘
直木賞を愛してやまぬ著者が贈る“直木賞のすべて”選考委員がふたりしか来ない選考会?選考基準どころか賞の対象範囲も定かではない!?あなたの知らない直木賞の真実がここに。芥川...
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商品説明
直木賞を愛してやまぬ著者が贈る“直木賞のすべて”
選考委員がふたりしか来ない選考会?
選考基準どころか賞の対象範囲も定かではない!?
あなたの知らない直木賞の真実がここに。
芥川賞と並び称されるも、大衆文学・エンタメ小説が対象の直木賞はいつもオマケ扱い、
その時々の選考会でブレまくる選考基準、山本周五郎賞や
「このミステリーがすごい!」、本屋大賞など次々とライバルが出現!
波乱万丈の直木賞の歴史を、人気サイト「直木賞のすべて」を運営する
著者が描く、人間臭さ全開のドキュメント。
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川口則弘さんは直木賞が大好き
2017/04/15 08:10
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この文庫本のもととなるバジリコ版の単行本が出版されたのは2014年の1月で、書かれているのが日本でもっとも有名な文学賞である芥川賞の対となる直木賞の歴代受賞劇にかかる悲喜劇事情である。
当然そのあとも直木賞は営々と続いているわけで、今回の文庫化にあたっては単行本化のあとの第150回から第155回分が追記されている。
とここまでは、この文庫本に先立って刊行された『芥川賞物語』とほぼ同じ。
それにしても直木賞というのは常にこんな位置にある。
同じ日に生まれた双生児のようでありながら、常にお兄さんがほめられ注目を浴びている兄弟みたいなもの。
同じような関連物語ながら単行本でも一年早く、文庫本でも『芥川賞物語』の方が先に出てしまう。
それでもいじけないのが、直木賞らしいといえば、いえる。
単行本刊行のあと芥川賞は又吉直樹氏の『火花』とか耳目を集めた作品が何作かあったが、直木賞といえばどうもいけない。
特にここ何回かの受賞作はどうだろう。荻原浩氏と恩田陸氏の受賞である。
直木賞といえば新人賞だとばかり思っていたが、どうもそうではないらしい。
じゃあ、中堅かといえばそれをも通り越してしっかり名の通った人であっても受賞の対象となるようだ。
エンターテイメントな作品が対象といいつつ、受賞に至るそれが少しも血が騒ぎ肉踊らない。
この本の著者の川口氏はそれでも律儀に直木賞を応援しているようだが、この出版不況の中、まず直木賞が消えてしまわないか、それが心配だ。