自分がほしかったものをつくれ!
2022/08/27 21:17
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投稿者:あぽのん - この投稿者のレビュー一覧を見る
テレビからたまたま聞こえてきた「分身ロボット」という言葉が気になってネットで調べているうちにたどり着いたのがこの本だった。ロボットがどういうものか知りたくて読んだはずが、オリィこと吉藤氏の人間的魅力にガッツリ心を掴まれてしまった。彼らが開発しているロボットは、誰もが持つ自由な魂を理不尽な制約から解放してくれる。体力に限界を感じ始めた自分にもまだまだ可能性があるのではと勇気がもらえる一冊だった。暑そうだけど、トレードマークの黒い白衣、着心地を試してみたいなぁ。
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ミッションを軸にした生き方。すごく刺激になる
「なんだ、こんなもんかと思われることは言うな」とか
「ここまでやるか、って思わせろ」とか
「目安としては、周りに呆れられるまで」とか
※ 著者の言葉ではないけど
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2017年68冊目。
この時代に「ロボット」と言えば「AI搭載」がまず思い浮かんでしまうが、オリィ研究所代表の著者が作っているのは「分身ロボット」。
遠隔で操作をするのは、身体を動かせない傷病者から引きこもりの人まで様々。
テレビ通話の参加であれば「あの人は病室にいる」という認識だけど、ロボットを介することで周囲の人たちにとっては「今ここにいてくれている」感覚になる。
実際にそう思えるようなジェスチャーもできるそう。
視線による操作もあるため、全身が動かないALS患者であっても意思表示ができる。
「誰もが、誰かの役に立てる」を現実化していく姿勢に大きな価値を感じた。
AIによって産業価値を生むのではなく、人工操作によって操作者の価値が発揮される。
これは時代の逆行ではなく、とても尊い価値だと思う。
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筆者のロボット開発の武勇伝だけでなく、ロボット開発に至る筆者のマイナス面での人生経験やプロセスが書かれていて親近感を持つことができた。
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「孤独」は消せる。。吉藤健太朗先生の著書。ロボット研究者である吉藤健太朗先生がご自身の3年以上にもわたる不登校経験から得た考え方や価値観を語った良書です。不登校や引きこもり経験を持つ全ての人や不登校や引きこもりの子供たちと接する機会のある全ての人に読んで欲しい一冊です。吉藤健太朗先生が研究者として活躍されているのはもちろんご本人の才覚や努力によるものでしょうけれど、不登校やひきこもりのご経験が役に立っている部分も大きいのかもしれません。
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孤独感を消すために、人に必要とされるための努力をすることで自己肯定感・自己効力感を高めてきた著者。今度は身体的なハンデによって生まれる孤独感を分身ロボットによって解消しようとしているという経緯がわかった。働き方改革ってこういうことなんだろうなと思った。
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【人間の孤独を解消する】
分身ロボットは話し相手になってくれるAIではなく、障害があって身体を運ばない人の代わりに目となり方となる、正しく「分身」だ。テクノロジーが健常者と障がい者の垣根を無くしている。
「人付き合いはストレスとなり厄介な面があるが、人を本当に癒せるのも人である」
機械相手では不足である。分身ロボットはTV電話と違い、自分の顔や背景となる自室などを見られなくて良いという利点がある。
「人は人と出会うことで自分や環境を変えていく生き物だ」
特に自分を変化させ成長させることができる。周りが変わることを期待してばかりの人は苦しい。
「人や社会から必要とされていて、その期待に答えている実感があるから人にお願いや助けを求められる」
これ大事!実感を感じてもらえるような支援が大事。もっと大事なのは、必要とされていると感じられるように人と会うこと。
#分身ロボット
#ひきこもり
#孤独
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人は人に出会う生き物
長い引きこもり期間に筆者が自分を救うために考えたノウハウがやがて世界の動けない人々を救って行く
遠隔操作のorihime を操る人たちをパイロットっていうの素敵
ありがとうを受け取りすぎると負債になる
人は誰かの役に立って生きがいを感じられる
自分でやってみた事が財産
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ALSの勉強をしていた時にこの方を知ったので読んでみた。自伝的な本だった。アイデアの閃きに従い昼夜を問わず動き回るかと思えば、プレゼンの際に準備を徹底的に行う。孤独を消すことをライフワークに据えたのが17歳というから、人生への腹の据え方が違う。
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作家の山崎ナオコーラさんが新聞の書評でおすすめされていて気になり、手に取った本。
著者の吉藤健太郎さんは小中学校時代にひきこもりを経験し、孤独を痛いほど味わった。
その経験を元に、孤独を解消するものがあればと、分身ロボットOriHimeをつくりあげる。
スマホかパソコンがあれば、家にいても、寝たきりでも学校や職場、旅行などに代わりに行かせて、まるでその場に居るように振る舞えるのだ。
リアル『ヒノキオ』(多部未華子さんのデビュー作の映画)みたいじゃん、と思った。
映画をはじめて観たとき、実際にあったらいいなあ、と思ったのだが、まさかもうすでに実用化されているとは、、、素晴らしい。
吉藤さんはとにかく思ったら吉日、の人。
一般人なら腰が引けそうなことも、とりあえず飛び込んでみる。社交が上手になりたい、と思って大学の社交ダンス部に入部したと書かれていたのを読んだときには笑った。社交違いだって!結局一年で辞めたそうだが、たぶんそれで培った身体バランスや筋肉の動きなんかも、ロボット制作の糧にされているのだろう。パントマイムもできるそうだし。
人との出会いを重視し、長期入院中の子供にもALS患者さんにも【外との出会い】を提供してゆく姿に胸が熱くなった。
エピローグの文章が素敵。
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感謝は集めてしまってはならない。送りすぎてしまってもいけない。何かをしてもらって「ありがとう」と言ったら、次は何かをしてあげて、「ありがとう」と言ってもらえる。つまり‘循環’が人の心を健康にする。
私がつくりたいのはロボットではない。
「その人がそこにいる」という価値だ。
たとえベッドから動けずとも、意識があるかぎり人は‘人の間(ひとのあいだ)’社会の中にある。
私がつくりたいものは、あらゆる状態でも、人に何かをしてあげられる自由。人から遠慮なく受けとることができる‘普通’を享受できる自由。そこにいてもいいと思えること。普通の、社会への参加である。
人は誰かに必要とされたい。
必要としてくれる人がいて、必要とする人がいるかぎり、人は生きていける。
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追記
Wikipediaによると多部未華子さんのデビュー作は『ヒノキオ』ではありませんでした。Janne Da ArcのPVで女優デビューされたそうです。
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NHKの逆転人生で人付き合いがめちゃくちゃ苦手な発明家として紹介されていたのをきっかけに吉藤氏を知った。
彼は所属というものに囚われない。求めているのは肩書きではなく、明確な自分のビジョンや目的を実現する手助けとなる場所である。
強い目的意識が有れば頑張り続けられる。そのことを彼から教わった。
私も大学卒業の肩書きを得るためではなく、大学でのサービスを存分に利用した。
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分身ロボットOriHimeを創り出した吉藤オリィさんの自伝的な一冊。
人生の中で孤独を感じたことのある方々、生きづらいと感じている何かしらで少数派の方々には、多少なりとも心に響くものが感じられると思う。
人とつながり、自分のやり方でわくわくすることをする。まずは自分にできることで動き始めることが大切。
本書の内容ではないが最近のニュースで、東京の日本橋にロボットカフェがオープンしてOriHimeと触れられるようなので、行ってみたい。
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人々の孤独を解消すべく、人と人とをつなぐ「分身ロボット」を発明した開発者の自伝。幼少期から人とうまく馴染めず変人扱いを受け続けてきた過去から、あえてAIを搭載しないロボットの開発へ至るまでの過程が書かれている。
好奇心の赴くまま物事を突き詰める天才肌の人でありながらも、試行錯誤で人とのコミュニケーションを学んできたというエピソードは、自虐的で面白おかしく表現されており、ところどころぷっと笑えてしまう。マインドセット的な部分でも得るものが多い本。
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とことんがとことんで、なるほどなと思う。
そこまでするから、一角の人だよな、と思う。
だからと言って、この人が特別なんだと思わずに済むのは、とてもとても根本的に人間を見ている様を読み取れるから。
同じ、人間だなと思うから。
生き方の本とも読め、ビジネス本とも読め、自己啓発本とも読め、自伝とも読め、子育て本とも読め。
最終、人ってなんで生きてるんですかね。人って、繋がることで生きられますよね。繋がって、優しくって、人のために生きてるんだよな、人って。って本。
人の役に立ちたい。
#孤独は消せる #吉藤健太朗 #吉藤オリィ #読書記録
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最も重要なポイントは、大怪我をしたり、信用を失ったり、復帰に時間がかかるミスだけは避けることだ。回復不能なミスでなければ、失敗は別に対したことじゃない。/感謝は集めてしまってはならない。送りすぎてしまってもいけない。何かをしてもらって「ありがとう」と言ったら、次は何かをしてあげて「ありがとう」と言ってもらえる、つまり“循環”ご人の心を健康にする。/人は誰かに必要とされたい。必要としてくれる人がいて、必要とする人がいる限り、人は生きていける。