電子書籍
想像力が・・
2016/05/16 01:17
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投稿者:かず - この投稿者のレビュー一覧を見る
最初、気持ち悪っ!読むのやめようかな?って思ったけど、そこはそこで大切な布石で・・
よくこんな発想が浮かぶと関心しました!
最終的には、面白かったです。
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な!なんでこんなこと思いつく?!
絶賛、綾辻氏の帯に釣られ読み始めました。
これをSFホラーととるか、本格ミステリーととるか。
架空の世界での異形の結合人間たちの巻き込まれた本格ミステリー。孤島、館、本格推理、頭の体操的な推理の構築。
最後の最後まで一瞬も気を抜けないストーリーなのでした。
一冊目の方よりこちらの方がすごい。でも人に勧める時は考えてしまう。読む人を選ぶ本です。
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どこからひり出したか気になる結合の異常なアイディア、設定説明を兼ねたプロローグ、少女売春チーム3人の悪行の顛末のエピソード、孤島での殺人を絡めてこうオチを着けるとは……。
スカトロや人体損壊シーンが多々含まれるので苦手な方は苦手かも。迫真の描写に胸が悪くなるように感じながらも読み進めた。
意外性の見せ方はやはり道尾作品っぽい気がする。
探偵役の捻くれたキャラクターやネーミングが好みだし、小ネタで笑わされた。
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綾辻氏曰く、「鬼畜系特殊設定パズラー白井」だそうだ。たしかに鬼畜系だ。
最初の2Pで「なんじゃこりゃあぁっ!!??」となるのだけど、途中の本格謎解き辺りではその鬼畜系の設定をすっかり忘れてしまう。鬼畜設定いらんやん?と。
で、最後に戻ってくるわけだ。あぁそういうことか、ははぁん、なるほど、と。すべてがつながるのね、鬼畜ワールド。
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話題を集めたデビュー作は未読ですが、SFチックな特殊設定を持ち込んでいる点は同じなようです。
こういうミステリの場合、如何に設定を上手く伝えているか、それでいて如何に盲点を突きサプライズを演出するか、という点が肝心になってくると思います。その点を本書は見事にクリアしています。本書のように、前半で設定を語るために一つのエピソードを語り、後半で本編の事件という2部構成は非常に有効な手段でしょう。さらに前半と後半の物語が重なり合ってくる辺りは、ミステリの醍醐味を味わえます。
非常に入り組んだ真相のため、理解するのに苦労する面はありますが、よく考え抜かれた力作だと思います。
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トンデモSF設定が大好きな自分も冒頭の出来事には久しぶりに驚かされた。胸糞悪い話が好きな方なら、ミステリーとしての完成度よりも、世界観設定だけで十分に楽しめます。
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前作「人間の顔は食べづらい」よりもグロ度5割増しくらいか。最後の最後まで、結合人間の設定要らないじゃん、と思わせておいてからの怒涛の畳み込みには瞠目だが、ここまでグロ描写をする必要があったかは疑問。解決のカタルシスの大きさと天秤にかけると、はっきり言っておすすめは出来ない。5.0
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「大樹の締まった肛門に、千果の人差し指がゆっくりと押し入ってきた。」などのエログロ表現は問題なかったものの、少女を監禁する売春組織のえげつなさが嫌で、前半は読むペースが上がりませんでした。
しかし、オネストマンとノーマルマンの設定をきっちり描ききったことで続殺人事件の真相はストンと腑に落ちるものになっていましたし、誰が真の探偵役なのか分からない展開がスリリングで楽しめました。世界観が奇想天外でロジックは詰め込み過ぎの感がありましたが、やりきった感があって良かったです。
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最初の3ページを読んだところで「!?」となりました。
最初こいつは何をいっているんだ……と唖然とします。物凄いインパクトです。この発想はいったいどこから生まれてきたのだろう。
はじめ、結合人間観を語り、次に少女監禁殺人事件の描写、それからの島での出来事が最後繋がるのがおお、となりました。途中のアレは何の伏線なんだとずっと思っていたのですとんときて面白かったです。
とてもいかれた、狂気の世界だと思うのにたまに何でもないところで少し笑ってしまうのがなんとも言えないです。ブラックなユーモアというか。エログロも奇抜だと笑いになるというか。
最後まで上手く結合人間のビジュアルが頭に描けず、腕やら足やらの描写が出てくる度に「!?」となっていました。最後の仄かな後味の悪さも加わりとてもぬちゃっとしていて面白かったです。
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カテゴリを書こうとして悩む!
この本は一切の先入観を持たずに読むとより一層楽しめる。何も知らずに読んだので、最初のエログロ描写で辞めようかと思ったくらい。しかも、短編集のような雰囲気がありながら、実は話は全てつながっていく。
”結合人間”というありえないシュールな設定自体が驚きだが、そこから”オネストマン”というさらに一歩進んだ設定が、中盤からのまさかさの絶海の孤島モノに見事に話の骨子として結晶化していく巧さ。
本格推理物としてもその異色の設定の中でギリギリの論理のアクロバットが展開して、文字通り二転三転するロジックは見事。読んでて何度か読み返すほど精緻に組み立てられていて、この作者の白井氏の並々ならぬ才能が分かる。
ただし、時折ほとばしるエログロ残酷描写がスパイスとしては過剰なのは残念。
いずれにしろ、他の作品も読んでみないと!
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このうえなくシュールでグロテスクな異色ミステリ。よくぞこんな設定を考え付かれたものです。正直グロが苦手な人にはまったくお勧めできないのだけれど。もちろんそれだけでないところが凄いなあ。
人間の「結合」という奇妙なシステムを取り入れたうえでのトリックや、「オネストマン」といううそつきパズルのような設定など読みどころは沢山。ただし読者には「オネストマン」でない人物がすぐわかっちゃうじゃないか、と思ったのですが。実はそんなの、たいした問題じゃなかったのね。
一見関係なさそうに見えた個々のパートがきっちり繋がってくる怒涛の展開にも驚愕。凄まじい一作でした。
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トリックはちゃんと本格してるのに、グロテスクの方に気持ちはもってかれます。それも持ち味なのでしょうが、作者の書くガチガチの本格推理を読んでみたいと読了後思いました。
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一言で言うと凄い作品
まず作者はド変態かそうでなければ相当な奇人であることは間違いなさそうである。近所に住みたくはない。
冒頭から読者を選びそう。スカトロ注意。
ミステリ部分は非常に緻密に組み立てられておりまた設定が結合人間という特殊なものであるのでミステリ小説を読みなれている読者も一度は混乱すると思う。
ただアンフェアなほどに無茶苦茶というわけでもない?
読者視点だと「あの人がおかしい、あの人が怪しい」というのにもすぐに気づくがそこに気づいても真相を筋立てて考えるのは難しい。実際最後まで読み終えてもアレ?っと思ってまた読み返す羽目になった。
読後感はあんまり良くない。ひたすら痛そう臭そう可哀相。
残虐表現が苦手な人は読まないほうがいい。
----ここからネタバレ-------------------------------
オナコは丘野の妹かな?丘野(本物)が乗船時になぜ偽名を使わなかったのか不思議…。
最後のヒナコの行動は唐突に感じたが読み返してみるとぶっ殺すと言っており伏線だったのだなぁと。しかしもうちょっと臭わせておいて欲しかった!(ちょっとくどいぐらいに書いても全然気づかなかったと思うし!)
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スタートからとんでもないエピソードをぶちこんでくれましたが、おかげさまで設定はすんなり入ってきた。第一部の解決はとっても綺麗に決まってたなぁと。オネストマンの論理には舌を巻いたが、更なる真相はまさに特殊設定を生かした見事なものでした。
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人には勧められないタイプの本。
結合という方法で生殖をする人類と、結合失敗により嘘をつけないオネストマンが生じる事がある、という大枠から、結合の病気としてある羊歯病や、結合すると身体的に両者を掛け合わせたものになるため未結合者と見た目が大きく異なるなど、本作独自の設定がふんだんに盛り込まれている。それだけでなくこれらの設定が推理にうまく用いられているのが面白かった。二章仕立てで、個人的には一章の方が面白かった。二章の船が来てからの今井が間抜けすぎるというか、茶織に全員殺させようとする展開は謎だったけどそこ以外はよかったと思う。