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電子書籍
今だけのあの子
著者 芦沢央
結婚おめでとう、メッセージカードを書く手が震える。大学時代、新婦とは一番の親友だった。けれど恵には招待状が届いていない。たった6人しかいない同じグループの女子の中で、どう...
今だけのあの子
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今だけのあの子 (創元推理文庫)
商品説明
結婚おめでとう、メッセージカードを書く手が震える。大学時代、新婦とは一番の親友だった。けれど恵には招待状が届いていない。たった6人しかいない同じグループの女子の中で、どうして私だけ線引きされたのか。呼ばれてもいない結婚式に出席しようとする恵の運命、そして新婦の真意とは(「届かない招待状」)。進学、就職、結婚、出産、女性はライフステージが変わることでつき合う相手も変わる。「あの子は私の友達?」心の裡にふと芽生えた嫉妬や違和感が積み重なり友情は不信感へと形を変えた。めんどうで愛すべき女の友情に潜む秘密が明かされたとき、驚くべき真相と人間の素顔が浮かび上がる傑作ミステリ短篇集全5篇。/解説=大矢博子
目次
- 届かない招待状
- 帰らない理由
- 答えない子ども
- 願わない少女
- 正しくない言葉
- 解説=大矢博子
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紙の本
リアリティがあるのに、スッキリとした読み心地
2018/11/16 12:41
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しょうちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
女性特有の「影」を描いた小説(短編集)で、最初はドロドロ・ネチネチしてるのかな~と思いきや、なんとも爽やか!
ただ、ソーダのような爽快感ではなく、ビターチョコの中に入ったミントを食べたときのような清涼感というか…スッキリとくどくない読み応えでした。
もちろん、女性同士の「なんて面倒…」と思うような展開ばかりなのですが(それも、結構リアル!)、その手の小説にありそうな眉をひそめるような描写や、辟易とするような不味さがなく、安心して読み進めることができました。
たぶん、多くの人が「あるある」と共感したり、「ああ、こういう関係も悪くないよね」と納得したり、「こういうこと、自分にもあったな」とほっこりしたりするんじゃないかな。
すべて「意外な展開」でしたが、どれもいわゆるバッドエンドではないのでオススメできます。
(人間関係を小手先の綺麗事で片づけず、リアリティを出しつつ、良い感じに物語を着地させてます)
解説もすっごくいいですよー。
普段、小説本編しか読まない人も、この作品の解説はオススメですっ。
紙の本
女性たちの友情、オール年代
2020/08/18 20:49
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:つきたまご - この投稿者のレビュー一覧を見る
あらすじを見て、「イヤミスか?」と思っていましたが、気持ちの良い終わり方をする話が多かったです。どの話も、話の最初は「うわ、この話はロクな終わり方しないだろうな。」と思わせるものなのですが、登場人物の心の変化などが緻密に描かれていて、最後には気持ち良く終われる話が多かったです。
また、内容には全く関係ありませんが、全ての話は異なる時系列で繋がっており、それを発見するのも楽しかったです。短編集でも、こういう繋がりのある話が好きです。
女の友情は、どの年代でも面倒くさいものですが、この短編集では、あらゆる年代での、あらゆるタイプの女の友情を描いています。学校の友達、ママ友、老人ホームの仲間など、場面はいろいろですが、どれもありそうな状況の話ということもあり、夢中になって読み進めてしまいました。
紙の本
静かな怖さ
2017/04/25 13:02
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BHUTAN - この投稿者のレビュー一覧を見る
少し時間軸がずれたようでいて、全ての話が緩く繋がっている短編集。
どの話も日常生活でおこりそうな話。
怖いけど、読み続けていっというまに読み終わった。
久しぶりのミステリーを楽しみました。