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青の数学2―ユークリッド・エクスプローラー―(新潮文庫nex)
著者 王城夕紀
数学オリンピック出場者との夏合宿を終えた栢山(かやま)は、自分を見失い始めていた。そんな彼の前に現れた偕成高校オイラー倶楽部・最後の1人、二宮。京香凜(かなどめかりん)の...
青の数学2―ユークリッド・エクスプローラー―(新潮文庫nex)
青の数学 2 ユークリッド・エクスプローラー (新潮文庫nex)
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商品説明
数学オリンピック出場者との夏合宿を終えた栢山(かやま)は、自分を見失い始めていた。そんな彼の前に現れた偕成高校オイラー倶楽部・最後の1人、二宮。京香凜(かなどめかりん)の数列がわかったと語る青年は、波乱を呼び寄せる。さらに、ネット上の数学決闘空間「E2」では多くの参加者が集う“アリーナ”の開催が迫っていた。ライバル達を前に栢山は……。数学に全てを賭ける少年少女を描く青春小説、第2弾。
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紙の本
数学って何?
2019/04/25 08:22
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:如月 弥生 - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本数学オリンピックで2年連続優勝した 京(かなどめ)香凜 という少女が、主人公の栢山(かやま)に問いかけます。「数学って何?」と。彼女自身はその問いの結論に至っているようですが、それに対して迷っているようです。
そして、栢山は 京 にある数列を問題として投げかけます。この問題が、栢山は自分の迷いを理解してくれる人かもしれない、と彼女に思わせたのかもしれません。数学クラスタでは誰も近づく事ができないような孤高な存在の彼女が、栢山に対して一方的で希薄ながらも接点を保ちます。
E^2は数学クラスタが集まるSNSです。京 は普段使わないSNSに栢山に返答するために現れ、パブリックなメッセージを使って、答えと置き土産の数列を残していきます。
「でも、これこそが数学。」の一言を添えて。
この問題は “京の数列” としてそのSNSで話題になります。誰も簡単には解けません。そして無名だった栢山は 京 から名指しされたことにより、一躍脚光を浴びるようになります。
ここまで『青の数学 1』で描かれたのが、E^2を舞台に数学バトルの世界。
さて、テーマである「数学って何?」で、京 が辿り着いていた解は何だったのか? “京の数列” は何を表わしていたのか?『青の数学 2』で明らかになります。
“京の数列” は思いもよらない答えでした。数学オリンピック優勝者である 京 でしか出せない問題だと思います。並みの数学探究者が出したのでは相手にされない。そんな数列でした。「数学って何?」と悩んでいる人には意味のある数列。
解に到達できる人は間違いなく限られている。物語の中で “京の数列” の解に辿り着けるのは何人いるだろう?
“京の数列” これこそが数学。なぜ、“これこそ” なのか? この数列がなぜ? この物語を読むと妙に腑に落ちます。私にとっては数学に対する新しい見方でした。多分、答えだけ聞いたら「ふーん、そうかもね」で終わってしまうような気がします。
この小説は哲学的でもあり、詩的な文章でもありました。読んでいると長距離走ランナーの思いと重なる部分も多々ありました。おもしろかったです。感動の物語ではありませんが、本当におもしろいと思いました。知的な部分を刺激され、感情的には心地良く、そしてまさに青春を謳歌するようなストーリーでした。学園ものが苦手な私が夢中になりました。
栢山が五十鈴に決闘を申し込だ時の二人のやりとりがカッコ良すぎます。こんな会話をしてみたいです!
紙の本
数学とは、青春
2016/11/29 01:35
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:イシカミハサミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
中盤、文体と展開の加減ですごくだれる。
でも終盤で一気に盛り返す感じ。
具体的な問題が提示されなかったのはちょっと残念。
紙の本
数学嫌いな人にこそ読んでほしい!!
2021/05/09 19:55
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タタタ - この投稿者のレビュー一覧を見る
数学と青春は一見つながりのないものに見えますが、主人公である栢山や、オイラー倶楽部の面々にとっては、数学こそが青春であったと思いますし、きっと、その青春が終わりを告げる事もなく、彼らは大人になっても数学に向き合い続けているのだろうと思います。
そんな彼らの数学に対する、好きか嫌いという言葉では語れない強い想いをこの小説では感じ取ることができます。
数学が嫌いな人にこそ、彼らの想いを知ってほしいです!
紙の本
2巻も面白かった!
2020/07/04 10:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:makiko - この投稿者のレビュー一覧を見る
1巻がとても面白かったので2巻も一気に読みました。E2の参加者を集めた夏合宿や、その後の決闘、交流が描かれています。主人公は若干のスランプを味わいつつも順調に成長していくのですが、その周りでは才能をみせつけられて挫折し、数学の道をあきらめて平凡な人生を送っていくことに対する恐怖、躊躇を感じている者も描かれていて、10代の頃の自分を思い出しました。大人になった今となっては、突出した才能がなくても、そこそこ幸せな人生を歩めるとわかっていますが、当時はそう思えなかったなぁ。
紙の本
誰が判定するのかしら
2019/08/06 16:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る
話の中で問題を解いてWebにアップするんだけど、正しい解答かどうかって、
どうやって判定してるんでしょう?
自分では解けた!と思っても、間違ってるかもしれないし。