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悟浄出立(新潮文庫)(新潮文庫)

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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2017/05/19
  • 販売開始日:2017/05/19
  • 出版社: 新潮社
  • レーベル: 新潮文庫
  • ISBN:978-4-10-120661-5

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一般書

電子書籍

悟浄出立(新潮文庫) 新刊

著者 万城目学

おまえを主人公にしてやろうか! これこそ、万城目学がずっと描きたかった物語――。勇猛な悟空や向こう見ずの八戒の陰に隠れ、力なき傍観者となり果てた身を恥じる悟浄。ともに妖魔...

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商品説明

おまえを主人公にしてやろうか! これこそ、万城目学がずっと描きたかった物語――。勇猛な悟空や向こう見ずの八戒の陰に隠れ、力なき傍観者となり果てた身を恥じる悟浄。ともに妖魔に捕えられた日、悟浄は「何も行動せず、何も発言せず」の自分を打ち破るかのように、長らく抱いてきた疑問を八戒に投げかけた……。中国古典の世界を縦横無尽に跳び、人生で最も強烈な“一瞬”を照らす五編。

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みんなのレビュー37件

みんなの評価4.1

評価内訳

紙の本

万城目氏の文才爆発!

2017/02/15 08:27

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:tacque - この投稿者のレビュー一覧を見る

今までの万城目氏の作品とは完全に切り離された読み切りタイプの1冊!
そして別作家の作品の続編などを想像して書いた短編集の文才に感激でした。
彼らの作品の世界観を一切変えず、続編が描かれた作品集に感動も覚えました。

万城目ファンだけでなく、中島敦ファン、李白ファンにも是非読了いただきたい本でした!!

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紙の本

おふざけなし、万城目さん渾身の一作

2017/01/29 00:09

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:RASCAL - この投稿者のレビュー一覧を見る

「悟浄出立」「趙雲西航」「虞姫寂静」「法家孤墳」「父司馬遷」、中国の故事を題材にした万城目さんの歴史小説。森見さんの「山月記」のような、または「悟空の大冒険」的な二次創作ものを想像していたら違った。
もっと全然シリアスなものでした。失礼ながら、万城目さんの中国の古典に対する意外な博識にびっくり。
表題作の他、「趙雲西航」は、あの三国志の英雄、趙雲が遠征の船上でみせる望郷の念がテーマ。
「虞姫寂静」は、四面楚歌に陥った項羽の愛妾・虞美人のプライドと命を賭けた情念、
「法家孤墳」は、燕の刺客として始皇帝の暗殺を試み、惨殺された若き法家と、その法治国家という理想を受け継ぐ若き官僚の熱い志。
「父司馬遷」は辱めを受けながらも祖父から受け継いだ文献を守った父・司馬遷に対する娘の想い。
私は「虞姫寂静」「法家孤墳」が好き。

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紙の本

渾身の脇役学

2017/04/04 00:50

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:まさ - この投稿者のレビュー一覧を見る

沙悟浄がクールに眺める猪八戒。ただの怠惰なブタが秘めている生きる哲学。
覇王項羽に寵愛される虞美人。四面楚歌の中、自分が正妃の身代わりとしてあてがわれた女だったと知ったときの矜恃。
記伝体で歴史を著した司馬遷。屈辱に満ちたその人生を激しく再生に導いた娘。
中国古典を素材にしながら、どの短編も粘り強く誇り高く生きる人間の姿を描いていて、胸を打たれる。

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紙の本

なかなかいいんじゃない。

2017/01/13 00:46

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:szk - この投稿者のレビュー一覧を見る

中国史に全然馴染みがないながらも、そこそこ楽しめた。ということは、西遊記とか三国志とかちゃーんと読んでいる人にはもっと楽しめる作品なんでしょうね。三国志の話はよく掴めなかったけれど、それ以外の4作品は理解しながら読むことができ満足。一番はタイトルにもなっている『悟浄出立』かな、孫悟空、猪八戒、三蔵法師に沙悟浄、名前を知ってるだけでも強みだ。幼い時のテレビや絵本がここで生きてくるとは思わなんだ。悟浄に光をってふれこみだけれど、猪八戒がメインになっていたような、ないような。孫悟空の最後の台詞はしびれるね。

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紙の本

脇役が主役。

2017/05/25 17:59

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:塾長 - この投稿者のレビュー一覧を見る

歴史小説では絶対に主人公にはならないであろう人々が主役となって
歴史の一部分を美しく切り抜いた物語が5編。
大変興味深く読ませてもらいました。

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2017/01/15 12:47

投稿元:ブクログ

〝西遊記〟〝三国志〟〝史記〟など中国の古典に題材を求め、脇役にスポットをあてて、わき役の目から見た主役という、新たな物語が生み出されました。これまでの万城目作品とはちょっと趣の異なる短編集ですが、著者自身、楽しみながら書かれたのではないかなという気がします。
中国の歴史に関心がない人でも、充分に楽しめるドラマチックな内容ですよッ。



べそかきアルルカンの詩的日常
http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/
べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”
http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2

2017/01/22 09:56

投稿元:ブクログ

中島敦の小説の題材を真似ているだけでなく、文体やスタイルも真似ている。中島敦の遺作と言われても分からないだろう。

2016/12/27 16:36

投稿元:ブクログ

確かに他作品とはテイストが違うけれど、すごく実直で、すごく面白い!
個人的にはこの文体で、また書いて欲しいくらい。

五つの作品が入っていて、全てに感動した。

「悟浄出立」
「趙雲西航」
「虞姫寂静」
「法家孤憤」
「父司馬遷」

中国の歴史や古典に題材を求めることを、万城目学は「きっと同じだから」と述べる。
この言葉自体にすぐに頷けないけれど、共感でき得る物語だからこそ、国を隔てても残る普遍性があるのだろう。
けれど「趙雲西航」を読んでいても、やっぱりスケールが違う!
だって『ラスト・サムライ』と『レッドクリフ』ではやっぱり違うんですよ。(どちらも好きな映画ですけれども)
帰れない故郷のその遥かさだって、そうだと思うんだけどなー。

一番好きになったのは「法家孤憤」。
陛下の命を狙った、同じオトの名を持つ男。
実はその男とは、名前の件で一度会っていて、そのことが今の職にも影響している。
この話には、同じ名前の響きを持つ語り手の、入れ替わった罪悪感と、陛下が命を狙われたその時に、意味をなさなくなった「法」という両面での味わいがある。
法があるからこそ、人は安心して暮らすことが出来るはずなのに、法によってまた縛られていることを痛感する。

ここから中島敦に戻りたくさせる所も、ニクい。
良き一冊でした。

2017/02/18 20:01

投稿元:ブクログ

中国古典の準主役をメインに描く短編集。
元ネタ知らなくても、「準主役の悩み」が面白いけど、
原典知ってたら、もっと面白いかも。

2017/03/12 14:29

投稿元:ブクログ

感想はブログでどうぞ
http://takotakora.at.webry.info/201703/article_2.html

2017/01/31 23:28

投稿元:ブクログ

これは本当に万城目氏が書いたものなのだろうか...
と言うのが、正直な第一印象。

中国の古典に題材を取った短編集である。
原典は、西遊記であった、三国志であったりで、
その中の「主役じゃない人」に焦点を当て、
物語を紡ぎ出している。

万城目氏と言えば、鴨川ホルモーだの
鹿男あをによしだとかの、ばかばかしい系
お笑い小説の作者...と思っていた(^ ^;
唯一、かのこちゃんとマドレーヌ夫人を読んで、
おぉ、こんな静かな作品も書けるのか、と
驚いた覚えはあるが...

本作は、もの凄く真面目なのである。
そして、もの凄い「名作感」が漂っている(^ ^;

文章自体は、そんなに「重厚長大」という感じではなく、
割と読みやすいと思う。
もちろん昔の中国が舞台なので、
難しい漢字の言葉は沢山出て来るが...
地の文自体はそんなに「老成した感じ」ではない。

が、本当にすごい「名作感」(^ ^;
うっかり感動しそうになったりする...って、
いや、感動して悪いわけではないが(^ ^;
何せホルモーの作者、本気で真面目に書いてるのか、
どっかに仕掛けがあって騙されてるんじゃ...と、
つい疑ってしまいたくなる(^ ^;

私は中国の古典に明るくないし、
三国志も西遊記もまともに読んだことがない。
きっと詳しい人が読むと、もっと共感できるのだろう。

私が本書を読むには実力不足で...
ま、その「合わなさ」で星一つマイナス(^ ^;
作者のせいではございません、あしからず m(_ _)m

2017/03/18 23:09

投稿元:ブクログ

めっちゃ面白かった!

中国古典に題材をとった短編集。
中国古典好きにはどれも馴染みのある題材だけにとても楽しめた。

表題作の「悟浄出立」は単品としてはインパクト弱めかもしれないけど、短編集の導入作品としては素晴らしい。
「趙雲西航」の張飛が愛らしい。んで趙雲はかっこいい。
出色は「虞姫寂静」。これはめちゃめちゃ素晴らしい。これで長編書いてたら直木賞取れてたんじゃない?ってくらい(^^;;
あとの「法家狐憤」「父司馬遷」どちらも面白かった。

いやー、万城目さんには直木賞とっては欲しいなぁ。

2017/01/01 02:03

投稿元:ブクログ

 中国の古典を全然知らないことを思い知らされた。

 有名な西遊記の話だって、この本読むまで猪八戒が天蓬元帥という名で水軍を率いた名将だという設定を知らなかった。
 西遊記だって、三国志だって実のところ読んだことがない。
 そういう素養があれば、この本はさらに面白くなるのでは。


 三蔵法師と孫悟空、沙悟浄、猪八戒は天竺へと向かう。
 
 途中、明らかに妖怪の罠だというのに、猪八戒が余計なことをするから、毎度のパターンで妖怪につかまってしまう。
 暗い部屋に吊るされる三蔵法師、沙悟浄、猪八戒は孫悟空の助けを待つ。
 
 その間、沙悟浄は思い出していた。
 猪八戒はかつて、天蓬元帥と呼ばれ天界一の名将だったと言われていたことを。
 隣でブゥブゥ言いながら鼻息荒い豚を見ていると、そんなのは出鱈目だという孫悟空の意見に同意する。

 これまでの旅路で、自分はどこまでも傍観者だった。
 そんな傍観者が、猪八戒の過去に踏み込み、過去を尋ねた。

 
 西遊記より沙悟浄、三国志より趙雲、史記より虞美人、司馬遷、そして京科というオリジナルの人物たちによる、主人公にならないわき役たちの短編集。

2016/12/25 15:08

投稿元:ブクログ

おまえを主人公にしてやろうか!これこそ、万城目学がずっと描きたかった物語―。勇猛な悟空や向こう見ずの八戒の陰に隠れ、力なき傍観者となり果てた身を恥じる悟浄。ともに妖魔に捕えられた日、悟浄は「何も行動せず、何も発言せず」の自分を打ち破るかのように、長らく抱いてきた疑問を八戒に投げかけた…。中国古典の世界を縦横無尽に跳び、人生で最も強烈な“一瞬”を照らす五編。

2017/04/29 18:40

投稿元:ブクログ

西遊記や三国志、史記など中国の古典の登場人物を取り上げた短編集。
それぞれの物語の一場面を切り取って描いている。
話としてはソツなくまとまっている感じ。文章はとてもまじめ。いつもの万城目さん節はないのでそれを期待していると肩透かしを食う。

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