悪党芭蕉(新潮文庫)
著者 嵐山光三郎
ならず者と遊び人が集った蕉門、美男弟子との衆道関係、あの句にこめられた危険な秘密……いつしか神格化され「求道の人」のアイドルとなった松尾芭蕉。しかしその素顔は、芥川龍之介...
悪党芭蕉(新潮文庫)
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商品説明
ならず者と遊び人が集った蕉門、美男弟子との衆道関係、あの句にこめられた危険な秘密……いつしか神格化され「求道の人」のアイドルとなった松尾芭蕉。しかしその素顔は、芥川龍之介に「日本の生んだ三百年前の大山師」と言わしめるほど、凄腕の不良(ワル)だった! 「俳聖」を敢えて俗人と同じレベルで再考し、犯罪すれすれのところに成立した俳諧の真の凄味に迫る、画期的芭蕉論!
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すばらしい
2025/05/30 17:21
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る
奥の細道を題材にした作品は、数多く書かれているし、自分自身も奥の細道しかよく知らなかったが、作者は芭蕉の生い立ちから追いかけ、野ざらし紀行、更科紀行などから、順番にその行程を辿ることで、奥の細道へたどり着きますね。
もちろん芭蕉は聖人ではなくて
2019/01/28 16:28
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「俳聖」と呼ばれている松尾芭蕉も実は人の子で、御稚児さんが好きで、女も好きで、このあたりのことはまあそうだっただろうねと納得する。聖人では、我々がいいと思うような俳句は作れないと思う。正岡子規の「墨汁一滴」を読んでも、とても彼が聖人であったとは思えないし。この作品の興味を引くところは、人間・芭蕉の本当の姿というのもあるのだけれど、さらに魅力的なのは洒落者の其角、忠実な去来といった弟子たちの人間性だ。聖人でない芭蕉は、筆者も何度も書いているように、やんちゃな弟子ほどかわいいと思っていたのかもしれない。晩年の彼が目指していたという「軽み」については、どうもよくわからない、おそらく芭蕉本人も完全には理解できていなかったのかもしれないけど