- 販売開始日: 2017/06/10
- 出版社: タバブックス
- ISBN:978-4-907053-18-5
アウトサイドで生きている
著者 櫛野展正
今、注目される「アウトサイダー・アート」。しかし「障害がない」がゆえに既存の福祉制度では取り上げられず、世の中から評価されないまま表現活動をする人々がいます。長年福祉現場...
アウトサイドで生きている
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商品説明
今、注目される「アウトサイダー・アート」。しかし「障害がない」がゆえに既存の福祉制度では取り上げられず、世の中から評価されないまま表現活動をする人々がいます。長年福祉現場で働き、福祉と 芸術の狭間にある表現を紹介し続けている著者がそんな「周縁アー ティスト」の人生に迫った渾身のドキュメンタリーです。
目次
- はじめに
- クイーン・オブ・セルフィー 西本喜美子
- 妄想キングダム 遠藤文裕
- 隠密ツーリスト 熊澤直子(忍者ぶきみ丸)
- 怪獣ガラパゴス天国 八木志基
- 昆虫メモリアル 稲村米治
- ラーテルになりたい ラーテルさん(あなぐまハチロー)
- ドローイングディズ 辻修平
- 路上の果て 爆弾さん
- お水のカラクリ道 城田貞夫
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ぜひ読んで欲しい。特に、自称インサイダー、自称アウトサイダーの皆さま。
2017/05/01 13:05
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:B&C_masa - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本を読みながら、分岐点はあったんだと思い出す。西本喜美子さんの写真を見ながら、自分の水疱瘡のブツブツ顔を写真に撮ればアートになるんじゃないかと思って、結局撮らなかったこと。小林伸一さんの壁画を見て、鬱々としていた学生時代に自分探しをしながら、完全に独自なイラストが描けないかとグネグネしたペイズリー柄のような派手なイラストを描いたのに、人になんか見せられたもんじゃないとそのまま奥にしまったこと。
結局評価されたかっただけで、創作意欲なんか大してなかったんだと思う。僕がひと時の妄想や思いつきで続けられなかったことを、誰のためでもない創作への意志として持続しているアーティスト達が羨ましい
読みながら羨ましく思う反面、変わり者だからとレッテル貼って安堵したい自分も感じる。村上隆「芸術家起業論」のような、メインの西洋美術史の文脈を前提として売れる戦略立てるやり方を、大人なやり方よと腹に落とそうとする自分もいたりする。
この本を1944円出して買っている時点で、本書で紹介されるアーティスト達にとって僕は外の人、本書で花房さんが解説しているが図式で言えば、中間領域であるクシノテラスのさらに外から眺めているんじゃないか。読み進めていくほどに、アウトサイダー・アーティスト達と僕との境界を意識してしまう。
だから「おわりに」の締めの一節が優しく思えた。
「要するに、狂人だから制作しているわけではない。正気を守って置くために作り続けているのだ。言い換えれば、誰もがアウトサイダー・アーティストになる可能性を秘めている。そう、みんなアウトサイドで生きているのだ。」
生き方を考えさせられます
2018/09/21 22:09
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:bunbu - この投稿者のレビュー一覧を見る
日々の生活に追われている自分。
昔好きだった趣味を、最近ではめんどくさいと感じている自分。
そんな今の私に、この18人の表現者たちが大変羨ましく感じました。
そこに辿り着くまでは、色々な苦難があったと思います。
それを乗り越えて、どう生きるか。
それぞれの方法で、自分らしく生きている18人。
この先続く長い人生、私のすべき事、とても考えさせられました。