幸福とは何か?は人類永遠のテーマ
2017/09/29 10:09
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:もりやま - この投稿者のレビュー一覧を見る
幸福の捉え方を個人レベルで経済学的にとらえており、身近ですが、とても難しい永遠のテーマに切り込んでいました。皆が好きな仕事を見つけフリーエージェント化すれば、日本のサラリーマンの生き方がいずれ消えていく運命に見えました。誰でも億万長者になれる可能性がある日本に生まれた幸運を生かすには、希望を捨てずに生きましょう。
相変わらず理路整然と語られる怖い現実
2021/06/28 22:12
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る
「ひとは幸福になるために生きているが、幸福になるようにデザインされているわけではない」という、本書が書かれた意味にまずはなるほど。
ならば、幸福になるようにデザインするには?
幸福になるための前提として、「金融資産(資本)」「人的資本」「社会資本」3つがあると解く。そして、3要素を組み合わせで生まれる人生のパターンで、ヒトの幸福を説明できると続く。
それぞれ、「財力」、「友人・知人」、「収入を得る手段」と言い換えてみれば、これもなるほど。まずは、それぞれ他人事と思って俯瞰して読んで興味深い。そして、さて自分は?と思って読み替えずと、なかなかにリアルで怖くもある。
3つ揃っているのは稀だが、2つ揃えば、そこそこ「幸福」とされるが、それはけっこう危うく、何かの拍子にすぐ1つやゼロになったりする人、現代ではかなり多いのではないだろうか?そこまで冷静に自己を分析した先に、幸福をデザインする必要が生まれる。
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:絶望詩人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本で、橘氏は幸福とは何かを検証している。
幸福に関する本には、インフラストラクチャーに関して書かれてあるものが少ないそうだ。
この本は、インフラストラクチャーを確立した上で、幸福とは何かを検証している。
この本を読んで、幸福とは何かを考えてみると良いだろう。
ただ、橘氏の本を読んたことがある人にとっては、物足りない内容である可能性があるけど。
投稿元:
レビューを見る
人が幸せを実感するために必要な要素を3つに分類している。
社会資本:地元のつながり
人的資本:成人してからの人のつながり
金融資産:土地や不動産など
①金融資産はこれから重要性が下がる
勝手にこの著者のことを投資のスペシャリストだと思っていたのだが、そんな著者が本書では「経済成長率がゆっくりになっていくこれからの時代においては金融資産の重要性は下がっていき、むしろ人的資本=すなわち労働を有効活用した方がいい」と主張するのは興味深かった。また読者が読み進めるうえでもちそうな疑問も解説の中で丁寧に回答してくれるので、結果的に完全納得してしまった。笑
②好きなことを仕事にすることの大切さを問いている
近年流行り?の幸福学=社会資本を強化(強いつながりを大切にしよう)といった主張が多い中、著者は「強いつながりは最小限に留めたうえで、弱いつながりをたくさん持つ生き方」="フリーエージェント"戦略という主張に帰結する。
③3つの資本全てを高めることはできない
金融資産の増大と社会資本の増大は相反するため。なんとなくわかることではあるが、遺伝学と歴史からの解説が多くの気付きを与えてくれる。
投稿元:
レビューを見る
【全体の感想】
人生を8つのパターンで分けることにある種の胡散臭さを感じて手に取ったですが(ごめんなさい。。)、本の中盤あたりからストーリー構成がこうつながっていくのか!とわかるようになり、楽しませていただきました。
単に誕生日占いなどの非科学的なカテゴリ分けのように人生を8パターンに分けたのではなく、金融資産・人的資本・社会的資本の投資戦略としてどのような戦略がいいのかを説明してくれます。
いまの日本社会の構造を丁寧に解説してくれる本なので、これから人生設計をしようとする方におすすめです。(同系列の本をたくさん読んでる方には既知の話になってしまうかもしれません)
【おすすめしたい人】
・これから人生設計をする人
・いやいやながら会社員を続けている人
・自分の世界が狭いと感じている人
投稿元:
レビューを見る
■幸福は伝染する。
新しい仕事や住む場所をきめるときには「私の幸福にもっとも貢献してくれるひとたちはどこに住んでいるか」を考慮スべき 幸せな人と友人となり、不幸な友人とは縁を切りなさい。
■生涯共働きを超える最強の人生設計はない 182
人生100年時代の人生戦略はいかに人的資本を長く維持するかにかかっている。そおためには、好きを仕事にすることが唯一の選択肢。生涯現役なら老後問題そのものがなくなる。60,70になっても人的資本、仕事を維持できるかどうかで、超高齢社会の格差はさらに拡大していく。好きを仕事にする以外、生き延びることはできない。
■好きなことに人的資本のすべてを投入する。156
勉強であれスポーツであれ、なぜ好きになるかというと、それが自分にとって得意なことで、それに熱中することでより目立てるようになるからです。なぜ得意なのかというとそこに遺伝的な際があるからですが、それは一般におもわれているようりもずっとちいさな違いでかまいません。 5-6人のグループのなかで一番足が早いというだけでスポーツが好きになる。このわずかな遺伝的な違いが増幅して、思春期になる頃には好きなことがはっきりと別れるようになり、それぞれのキャラが固定する。それを私たちは人格とよんでいる。それ以外のことは、やってもできないのです。 そう考えれば、私達が自分にあったプロフェッションを獲得する戦略はったひとつしかありません。それは仕事のなかで自分の好きなことをみつけ、そこに全ての時間とエネルギーを投入することです なぜなら誰もがものごころついたときからそれだけをやってきたのですから。
■能力が高い人間は個人学習を好む。
超一流になるのは才能か、努力か。バイオリンのSランクの生徒は、ABランクの生徒よりも長時間練習しているが、才能がなくても努力で超一流になれるわけではない。 人が3時間も4時間もバイオリンを引けるのは好きだからで、ひとは自分が得意なことを好きになるのです。やればできる、ではなく、やってもできない、が人の本性。ひとは好きなことにしか熱中できない 嫌いなことはどんなに努力してもやれるようにはならない。石の上にも3年というが、3年も座っていられるのは好きだからで、そうでなければ誰もそんな拷問に耐えられないでしょう。
■自分のプロフェッションを実現できるニッチをみつける
好きなことに人的資本のすべてを投入する
好きなことをマネタイズできるニッチをみつける
官僚化した組織との取引から収益を獲得する
人生のどこかの時点で組織の外にでて大組織と取引するフリーエージェント化が知識社会の基本戦略。
■新しい働き方を理解するためのキーワードは
グローバル
知識社会 ◎
リベラル化
グローバルな競争に生き残る企業は、能力以外のすべての差異(性別、国籍、宗教、年齢、性的指向LGBT、身体的や精神的な障害)を問題とせず、もrっとも大きな人材プールのなかから最適な人物を採用する会社だ。
投稿元:
レビューを見る
「ひとは幸福になるために生きているけれども、幸福になるようにデザインされているわけではない。」
会社が求めている能力は、組織のなかで働けるか
幸福なひとは幸福な隣人と、不幸なひとは不幸な隣人とつき合う傾向がある。
離婚や死別より、毎日の満員電車の長時間通勤の方がひとを不幸にする。
「ほんとうの自分」とは、幼い頃に友だちグループのなかで選び取った「役割=キャラ」の別の名前。
投稿元:
レビューを見る
最貧困女子 精神障害、発達障害、知的障害
となりの億万長者
限界効用逓減の法則
効用の変化 投入する単位を増やせば増やすほど減っていく 一人あたり800万世帯あたり1500万でお金の限界効用はゼロに近づく
東証の上場インデックス世界株式 1554 投資対象が日本を除く世界の株式
中内功氏 なぜグリーン車にしないんですか? それにのったら早くつくんかい
ビル・ゲイツ エコノミーを利用すれば旅費は少なくて済む、ファーストクラスでも、飛んでいる時間は変わらない
お金持ち 彼らにとってお金よりも貴重なのは時間ですから、高級食材店で値札もみずにいつものレタスを買う
中国や東南アジアでは、優秀な現地の若者は2−3年日系企業で働いて仕事を覚えるとさっさと、グローバル基準の人事制度をもつ欧米企業に転職していく
人事部 会社が求めているのが、社員の能力でなく、組織の中で働けるかだから
興味の持てない仕事、裁量権のない仕事、希望していない地域での勤務を命じられても、組織のなかで縁の下の力持ちの役割を果たせるかどうか
人事部は見ている 楠木新
欧米の会社 ジョブ型 日本の会社 メンバーシップ型
画期的なアイディアには多様な文化的背景を持つメンバーの化学反応が重要ですが、日本の組織はきわめて同質性が高く、大企業の取締役は、「日本人、男性、高齢者、有名大学卒」という属性でほぼ占められている
投稿元:
レビューを見る
この本が残酷な所は、これから、個人が、
「好きなことで生きていく」「得意なことで生きていく」ことが、
「正しい生き方」であると、言っている点だと思います。
少し前の、日本では、それらの価値観は、「正しくない生き方」とされ、
全否定されていました。
強者以外は、それらの言葉を口にはできませんでした。
「そんな人生甘くないよ」、「もっと現実をみろ!」というのが、
その価値観を否定する、もっともスタンダードな反応です。
しかし、ここ十数年で、
日本と日本人を取り巻く環境がガラリと変わってしまいました。
相変わらず、政府は、経済成長、経済成長と言っていますが、
成長できる資源は、日本は、どんどん減少しています。
多くの識者が指摘していますが、日本の国際競争力は、
もはやかなりの分野で、失われています。
これから、競争力をつけるといっても、その担い手である、
人材の絶対数が著しく減少するので、
今の状態を維持するのも、やっとだと思います。
また、上場企業が倒産することは、珍しくなくなりました。
リストラは今や当たり前となり、組織に依存して生きるというのが、
かなりリスクな生き方になりました。
日本は、超高齢化社会+人口減少社会+少子化+労働者数の減少という
未曽有の社会に突入し、社会の様々なシステムが機能しなくなっています。
橘氏の一連の著作は、個人が経済的合理的に生きるには、
どうすればいいか、個人が国家や組織に依存せずに、
どう生きればいいかという視点で書かれたものが多いですが、
この著作では、個人の生き方をリスクヘッジする上での
最適化する「生き方」を述べています。
それが、自分の持っている資源(人間関係、能力、資産等)を、
「好きなこと生きていく」、
「得意なことで生きていく」へ投入するというやり方です。
これが、最も個人を最適化できる生き方です。
何かに依存することでしか安定を感じられない、そうでなければ、
不安になるというのが、
多くの日本人のメンタリティーです。
以前は、会社が豊かになれば、個人が豊かになりました。
今は、全くそうではありません。
それは、世帯収入を見ると、はっきりします。
94年比較で、2割以上収入が低くなっています。一方GDPは増加しています。
一生懸命努力してきましたが多くの日本人は、貧しくなりました。
今後は、もっとこの傾向が顕著に出てきます。
以前まで美徳とされていた人生観や労働観が、全く役に立たなくなっています。
それを認識する上で、橘氏の著作が一定の指示を受けるのは、非常に頷けます。
投稿元:
レビューを見る
1/100
今後1年かけて100冊以上読んでいく中で、
ちょうど橘さんの新作が出たので、読んでみる。
社会資本という考え方に出逢い、
自分の生き方が大きく変わった。
そしてこの本でも同様の衝撃を受けた。
いわゆるフツーの生活では身につかない著者の感覚。
著歴をともにたどって身につけてみようと思う。バザーと伽藍。
<学んだこと>
・人的資本、転職を好きや得意でなく、子供時代のキャラから探る
・社会資本を政治・貨幣空間でとらえることができる
・金融資産は、自由を勝ち取るために必須
<実践すること>
3つの資産のポートフォリオ・運用を意識して人生設計を組み直す
投稿元:
レビューを見る
幸福を実現するとは、いかなることか?そのための基盤として重要なのいかの3つ。
まずはエコノミックインディペンデンス。つまり経済的自立だ。お金のことを心配しなくなるまでお金や不動産などの資産を蓄積することだ。つまりいつ仕事を辞めても良い状況にしておくこと。
次は、本書で人的資本と呼んでいるお金を稼ぐ能力。資産がなくても自分にお金を稼ぐ能力があれば、資産は不要だ。
そして最後は社会資本と呼ばれる人間関係。
これは上の二つがそれなりに備わった上でないと意味がない。生きていける条件が上の二つで、この二つの上に乗っかってるのが社会資本。
まあ、上座部仏教のサンガのように金融資産ゼロ、人的資本ゼロだけど社会資本ゼロでも生きていける世界はあるが。。
いずれにしても、この3条件が整うことにより、幸せの基盤が成り立つという理屈だ。
以上内容は、一通りを橘氏の著作を通読しているとよく腑に落ちる。
投稿元:
レビューを見る
ノー・マネー、ノー・フリーダム!!(^_^)お金の本質は「幻想」!「生涯現役」で「好きを仕事」にして生き延びる♪(^^)v
投稿元:
レビューを見る
感想として言いたいことは沢山あれど、今回は仕事に関する章の部分だけ。
昨今芥川賞で、津村記久子のポトスライムとか、コンビニ人間とか、仕事を題材にしたものが授賞するのはやはり偶然じゃなくて、仕事する上でのこの閉塞感が、まさに現代という世相を表しうるキーポイントなんだろう。
個人と間人の話はモロ、身につまされる、ていうか今までの価値観が揺らぐ。自分みたいなマックジョブに属する凡人は、間人にならざるを得ないと思ってた、まさに「自ら自分を律する」性質の人間だ。
これは、非スペシャリストだし、非正規だし、新卒でなく三十路過ぎてから中途でもぐりこんだ会社にとっては不要因子かもという負い目から、また、そもそも元々が自己評価が低い人間であることも起因してるのかな。であるからして、自ら進んで会社にとって都合の良い人(同僚にとっても上司にとってもね。)に成り下がっていたのか。かと言って、組織の中で働くって、そういうことだと思っていたし、そこは私の仕事の契約外です!とつっぱねるのもなんか違うぞ、とモヤモヤしてしまう性分だから、結局は自分が気持ちよく働く為にそうしてる部分も有り、これからも、意識するしないに関わらず、そうして愚直に働き続けるしかないんだと思う。まあ、プライベートもまさに自分で自分にストレスをかける性質だし、一種の生き方というか。それとも、このままこうして働き続けることはどんどん自分の首を締めていく行為であるから、根本的に意識改革しなくてはいけないのかもしれないのか。
側から見たら、やっぱり都合の良い人間なだけで、誰も評価してくれてないのかも。バカな人間だと揶揄されてんのかな。だから軽んじられるのかな‥‥。私は間違っていない、いや間違ってたのかも‥というエンドレスのぐるぐる。
幸福になる糸口は橘氏曰く、好きなことに人的資本を、全て捧げなさい!(但し20代後半が決断のリミット)なワケだけれど、35歳過ぎちゃったアホな自分は、もう軌道修正できないのか。そして、35歳転職限界説により、会社という組織に中途半端な状態のまま(えーと、今現在直接雇用の非正規です。)転職も出来ずにがんじがらめに身柄を拘束されてしまうのか。
とかウダウダ考えながらも、今日もパブロフの犬化した自分は相も変わらずキチンと遅刻もせずに会社に行ってしまうのです。
投稿元:
レビューを見る
幸福とは何かを具体的に説明していて、人生においての疑問、選択、社会システムを考えることが出来る様になる本。
投稿元:
レビューを見る
(日本における)友だちの定義とは、たまたま学校で同じクラスになったと言う偶然から生まれる人間関係
好きを仕事にする
弱者の3つの戦略
1小さな土俵で勝負する
2複雑さを味方につける
3変化を好む