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青猫について 2
著者 小原愼司(著)
私はあこがれのあの人と、殺したり、殺されたり、いっしょに死んだりするの!!大東亜戦争の混乱のさなか、強盗団に家族を皆殺しにされた少女は、犯人のひとりを返り討ちにし、後戻り...
青猫について 2
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青猫について VOLUME2 (ビッグスピリッツコミックススペシャル)
商品説明
私はあこがれのあの人と、
殺したり、殺されたり、
いっしょに死んだりするの!!
大東亜戦争の混乱のさなか、強盗団に家族を皆殺しにされた少女は、
犯人のひとりを返り討ちにし、
後戻りできない人殺しの修羅道に足を踏み入れた。
刺客・青猫…その姿が現れるところ、血と臓物の雨が降り、
出会う者は皆、地獄への坂道を転がり落ちてゆく…
数限りない殺戮の果て、ついに強盗団の首領・ヒヌマの居所をつかんだ青猫。
だがヒヌマは、かつて彼女が愛した男でもあった…
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紙の本
私怨と私欲の相聞歌
2017/06/13 17:58
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投稿者:求道半 - この投稿者のレビュー一覧を見る
終戦前夜から数年間にわたる、金に目が眩んだ輩と、神の恩寵に縋る者との、信仰を巡る対立が、再起を図る人々に、傍迷惑な被害を及ぼす遠因となり、混乱に拍車をかけている。
父の遺品の刀を手にして、通称、青猫として、やくざ者に引導を渡す女学生、月島瞳子の血に塗れた日々の記録は、初めての殺人から屈辱的な敗退の時までを、相棒の少女ノブちゃんの目を通して描いたものである。
汚物も血液も体液も、人畜の区別無く、体に染み込ませた、本懐を遂げる為だけに生きる未成年の娘は、狂信的でもあり、精神疾患の可能性もあり、他人がその心中を正確に察するのは困難である。
ただ、その行いとその報いは、結果的に、エロ、グロ、と断じられる種類のものであり、読者はそれらを侮蔑的に、或いは否定的に捉えるかもしれないが、当人は恐らく、それらの文言やその意味を理解しておらず、不思議な事に、殺人行為は聖性を帯びる。
本巻には連載時には語られなかった火男の刺青の盗賊団についての後日譚が収められ、それを以って全二集の復讐劇は幕を下ろす。
姉を探していたノブちゃんのその後も最後に明かされる。
天国では父母と弟が、地獄では叔父が、瞳子を待つ。
青猫の行く末から目が離せない。