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注文の多い美術館 美術探偵・神永美有
著者 門井慶喜
人気の美術ミステリー、シリーズ第3弾!舌に感じる味覚で美術品の真贋を見分ける美術コンサルタントの神永美有と美大の准教授・佐々木昭友、佐々木の元教え子で芸術家の卵・イヴォン...
注文の多い美術館 美術探偵・神永美有
注文の多い美術館 (文春文庫 美術探偵・神永美有)
商品説明
人気の美術ミステリー、シリーズ第3弾!
舌に感じる味覚で美術品の真贋を見分ける美術コンサルタントの神永美有と美大の准教授・佐々木昭友、佐々木の元教え子で芸術家の卵・イヴォンヌのトリオが大活躍。
函館戦争で戦死した先祖を悼んで榎本武揚から贈られた、隕石を鍛えなおして作られたというサーベル。刀身の成分を調べてみると、隕石に含まれていたはずのニッケルが検出されず、偽の流星刀と断定された。だが、サーベルを前にした神永の舌はこの刀の意外な部分に甘みを感知していた(「流星刀、五稜郭にあり」)。
佐々木が密かに思いを寄せていた教え子・琴乃が結婚。いやいやながら結婚式に出席した佐々木の前で、琴乃は嫁ぎ先の家宝、支倉常長が持ち帰ったというローマ法王の肖像画を偽物と断じた。真贋の判定を託された佐々木は?(「B級偉人」)。
そのほか、志賀島の金印と同時代の「銀印」が京都から出土した。果たして本物か?(「銀印も出土した」)。北海道の農家から見つかったモザイク画は、本当にカエサルの時代のものなのか?(「モザイクで、やーらしい」)。ペリーが日本に持ち込み、将軍に披露したという蒸気機関車の模型は本物か。鍵を握るのはスケッチブックに残された「sen.T」の署名(「汽車とアスパラガス」)。神永が味覚で美術本の真贋を見極めるきっかけが明かされる青春記(「春のもみじ秋のさくら」)。
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紙の本
システム不備なく視界良好
2017/11/12 11:02
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投稿者:イシカミハサミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
神永美有の仕事も軌道に乗って、
シリーズとしても解決までの道筋が
いよいよ堂に入ってきた3巻。
よくこのペースで
これだけの量の歴史的雑学で
物語を編めるものだとただただ感服してしまう。
最後の「春のもみじ秋のさくら」
美術品についてまわるカネのにおいが苦手な人(自分のことだ)
にも純粋な目で「美術品」をみるためにいい1篇だと思う。