紙の本
予想以上に怖かったし面白かった!
2017/12/14 13:02
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投稿者:まもり - この投稿者のレビュー一覧を見る
似鳥さんの作品を知る前にイベントでご本人を目にした。(背がとても高く非常に穏やかでウィットに富んだ御仁でした)東京創元から本を出している方なら間違いないだろうという謎の確信のもと、よし何か読もう!と目についたのがこの本。
題名からして意味がワカラナイ。大丈夫かしら面白いかしらと読む前からドキドキしてしまいましたが、これがまたなんともクセのある物語で、読み進めるごとに凄まじさが増し、最後一体どうなるの!?と久々に眩暈を覚えましたが、なんとも誠実さが感じられる終焉でホッとしました。
なんかもう色々感心しました!似鳥さん初めて読んだ本がこの本で良かった(^^)
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苦学生(というほど勉強熱心ではないが、真実カネがない)の主人公が、大学入学と同時に入寮した、学校敷地内にある学生寮。昭和時代にタイムスリップしたようなボロボロの外観、ネズミやゴキブリどころかハクビシンまで棲みついている寮内、建物裏にある農学部の実習畑由来と思しい、得体の知れないキノコに食用とは考えにくい昆虫の数々、そして極めつけの貧乏人で、大学のカリキュラムとは関係のない探究心と生命力旺盛な先輩学生たち……。学生寮を取り巻くエピソードの濃さに辟易している主人公だったが、さらに先輩からこんなことを聞かされる。「この寮では、血まみれ女が天井に貼りついていたり、トイレの水が真っ赤になったりするけど、気にしないで」。……気にならないわけあるか! 主人公は怪奇現象の正体を探りはじめる。デビュー10周年のメモリアルイヤーに俊英が放つ、ノンストップエンタテインメント!
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あとがきのノリにオチが綺麗についたようなお話。すごくとても好きです。
クスッとできるけれど、じわじわ怖い。
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朽ちて、ほぼ忘れ去られた学生寮に入った小磯。その「富穰寮」には癖のある先輩方&なぜか学生ですらないシングルマザーと大人びた小学生女子、そして血塗れで出現する美人霊?「依子さん」が住んでいる。依子さんとも何とか折り合いをつけて、平和な学生生活を送れていたが、依子さんの謎を探求していくうちに、富穰寮限定と思われていた依子さんの出現範囲が急拡大する事態となる。しかも見えるものまでが、際限なくエスカレートしており、寮生らは世界を救うべく奔走する。
事態がエスカレーションしていく場面は、実に面白く驚愕できる。著者はこのイマジネーションをどこから得たのか。想像するに重度のアル中患者の幻覚辺りかと・・・
皆が乗っている飛行機が落ちそうになり、先輩が辞世を読み始めるくだりは電車内で笑ってしまい苦しかった。
人間の記憶は膨大な4DX映像を大量に保持しており、脳の容量では収まりきれない為クラウドに保持しており、それにアクセスしている。その他人には見られないはずのアクセスキーが壊れて、依子さんが地球上の人類皆に見えてしまうという理論は斬新で面白かった。
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読売の書評欄にて紹介されていたため読んでみる。
中々に森見登美彦臭のする、個性溢れ、泉の如く湧き出しているキャラクター達(誉め言葉)に、謎のヨリコさんという霊。
ヨリコさんは何故化けて出るのか、解明しよう! というところから物語が一気に加速する。ヨリコさんが感染する原因の元へ辿り着くまでの怒涛の恐怖表現が、恐ろしくもありアドレナリンが出まくる不思議な感覚を味わえる。
主人公が最後に体験した世界、宇宙と繋がる感覚を羨ましく思えた。
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おんぼろ学生寮に出現する血まみれの幽霊「ヨリコさん」の恐怖を描くホラー……のような気がするのだけれど、何か違う気も(苦笑)。設定はそりゃもうお約束ホラーなのに、なんか怖くない。学生たちの反応がシュールで笑えるし、ヨリコさんよりむしろ「銘酒 死体洗い」のほうがもっと怖い。見えるだけで呪わないなら害ないじゃんヨリコさん。
……と思ってたら。やや科学的な話になってきて、さらにパンデミックのような恐ろしい事態になってきます。いくら幻覚とわかっていてもさすがにこれはきついかも! 主人公たちの世界を救うための闘い。なんてとんでもない展開なんだ、と思いましたが。……え? それで救われちゃうのっ!(笑)
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青春ホラーコメディ!? と思って読み始めたら、SFなんだかオカルトなんだかよくわからない展開に(笑)
でもとりあえず面白かった!
富穣寮生に幸アレ!
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不思議な作品だった。ジャンルが分からない。貧乏大学生が学生寮の奥にある崩れかけた寮に移り住む。そこで奇妙な住民達と出会うあたりはユーモア小説風なのだが、部屋で血みどろの女幽霊に会いホラーになる。住人達と共に幽霊の正体を探るくだりはミステリで、その幽霊の元凶を見つけに行く過程がサスペンス。著者自ら「類例のないお話」と書いているが、確かにそれに尽きる。
つまらなくは無いけど、自分の好みの作風とはちょっと違った。
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寮の汚い描写がもう無理!!!って感じで挫折しそうになり、<依子>さんになんで<依子>?!と思いつつ、読み終えたらなんかもう摩訶不思議なごった煮でわけわからんけどわりと面白かったかも?という不思議な読後感でした。これもパンツダケのせいかも!?
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貧困学生寮のおかしな先輩たちはいいとしても、食生活(特にキノコ)が気持ち悪い。依子さんもちょっとしたホラー程度までは興味持ったけど、拡散してパニックホラーになってからはグロすぎてダメだった。
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大学の制度でそれまで住んでいた学生寮をでなければならなくなった小磯はとある伝手を辿って大学の奥深くに存在しているらしい“富穰寮“に入居することにした。そこは見るからに古く、怪しく、完全なる廃屋だったが、それ以上にそこに住まう人々が変だった。着流しの先輩、パンツでキノコを生やす儀間さん、HENTAIのために日本にきたマフトンジさん、車椅子の汪さん、シングルの奈緒さんと娘のひかりちゃん。そして血まみれで深夜に登場する幽霊の依子さん。ヘンテコな先輩たちに囲まれながらなんだかんだ楽しく過ごしているうちに、依子さんを原因とした大きな事件に巻き込まれることに……。
B級ホラーコメディ。むちゃくちゃな登場人物とのむちゃくちゃな寮生活に終始するのかと思いきや依子さんの原因究明を真面目にやっているうちに終盤わりとホラーに、そして悟りにと何が何だか分からないうちに終わった。都合の良い展開のオンパレードではあるのだけど、スピードに乗ってるうちに乗り越えた感じ。面白くないかと言えば面白いんだけど、ちょっとくたびれた。
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パニックホラーとでもいうのかな。あるグループがそれぞれの能力を発揮して、問題解決にあたるという設定は、ご都合主義の部分を含めて好みなのだが、肝心の「問題」が途方もなさ過ぎて、鼻白む。
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大学生のドタバタサスペンス
大学寮の笑える展開から、いつの間にか世界を巻き込む大事件に発展し、それを解決していく。
展開や設定に無理があるのでは…
主人公がどうしても他の作品と同じ感じになってしまう。
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まさかこんな話だったとは…。途中からすごい勢いで話が広がっていく。楽しいし怖い。
2017/10/25
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途中からすごいおもしろくなってくるSFコメディただしホラー有り。
最初は普通に学生寮に幽霊が出る(しかも白い服を着た女性というベタ設定)という話だと思ったらまさかの幻覚テロになるとは……。
ところどころの先輩や儀間さん達ののほほんが面白すぎる。一番謎なのが先輩。何者なんだ……。