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投稿者:まる - この投稿者のレビュー一覧を見る
高橋洋一さんをニコニコ動画の番組で見てとても面白かったので、著書が気になり購入しました。期待通り面白かったです。歴史の教科書とは違う視点で書かれているものなので、私にはすごく新鮮でした。
電子書籍
戦争の歴史
2022/05/11 09:51
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投稿者:sas - この投稿者のレビュー一覧を見る
地政学について、戦争の歴史に絡めて書かれています。
受験で日本史を専攻したせいで、世界史がほとんど分かりませんでした。
読んでみたところ、ヨーロッパは特に複雑だという感想を持ちました。
それ以外については、世界の各エリアごとの戦史がよく分かる書籍です。
紙の本
地理的要因・資源大国・貧困格差
2023/01/18 17:17
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投稿者:ジミーぺージ - この投稿者のレビュー一覧を見る
地理的図解をメインにした歴史書として購入しましたが、
図解がモノクロで分かりにくく、また、図解というほど
図が充実したものではない印象でした。
現在、ウクライナとロシアの紛争を全世界の人々は
毎日TVニュースで見ています。
エネルギー産出国や農作物産出国(輸出国)
とそれを需給(輸入国)して生活している国家・国民との
関係に歪みが生じたり、断絶したりすると大変なことになる
のだと世界中の人々は実感しています。
国家間のバランスは、持ちつもたれつでなくては、
平和は保たれないのもだと思っています。
地政学は、地理的要因の他に、資源大国とそうではない国
との立場からも解説して欲しかったと思います。
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借りたもの。
現在起こっている諸々の紛争や各国の思惑が理解できる地政学入門書。わかりやすくてスラスラ読める!
そこから見えてくる国際社会・外交とはいかなるものか、安全保障、世界経済……
現在のメディアは「戦争反対!」を感情的に強く掲げるばかりで失念している部分がある。(それは戦時中のマスメディアが戦争へ突き進む世論を煽ったことへの反省なのか?)すなわち‘「なめられたら攻められる」――えげつない理論であるが、これが国際政治の現実(p.230)’である事実。
憲法九条という‘崇高な理想があっても、その理想を共有できない相手が存在する以上、現実的には仕方のないこともある(p.74)’事実。
現代の軍事技術の向上で、陸の軍備はほぼ丸裸にされているため、海洋進出をして索敵されない軍備(海峡に原子力潜水艦を沈めておく。対アメリカ)を手に入れたい中国。秋元千明『戦略の地政学 ランドパワーVSシーパワー』( https://booklog.jp/item/1/4863101864 )で、中国の考え方にヘンな分析していたが、こちらの方が納得ができる。
北方領土問題で揉めているけれど、日本に返還したら他の地域の領土問題に飛び火しかねないから引き延ばすロシア。
国同士でさんざん揉めて、懲りて?共同体を形成したヨーロッパ……
朝鮮半島は地政学的に致し方無いのかもしれないが、長い物には巻かれるタイプ。
EU成立は、戦争に懲りたこともさることながら、アメリカの巨大経済圏の対抗という側面もあったような気がするのだが…(成立時のニュースの記憶)
世界とは、そして戦争とは、自分たちの思想を取り入れた経済圏の覇権争いだった。
民主主義国家という政治システムは、根本的に戦争とは相いれない(p.34)。お互いにwin-winの関係を気付きたい。
「個」に価値を置き、持ちつ持たれつの関係である同盟を結ぶ「民主主義国家同士は、まれにしか戦争をしない」資本主義であることも含まれるのか?
対して、社会主義…共産主義は全体主義とは名ばかりの独裁政治に陥りやすい。
共産主義・(一党)独裁国家である中国は、中華思想――中華王朝の朝貢の再建――による覇権をもくろんでいるように思える。
日本はどうしたいんだろう?海に囲まれている以上、シーパワーに力を入れるべきでは……
この本が出版されたのは2015年。
丁度、集団的自衛権の行使に関する話題がニュースに取り上げられていた頃。批判一辺倒なマスメディアに苦言を呈している。特にp.232からの地政学的リスクから考える集団的自衛権の是非について、確率論で見ても戦争リスクを下げられるということを丁寧に解説している。
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中国、米国、日本について読んだ。
各国の戦争の歴史から大まかには何を狙っているのかが分かりやすく書かれていた。
なんとなくぼやっと思っていたことが、明文化されているというのは気持ちいいものである。
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中国、ロシア、ヨーロッパ、アメリカの地政学を簡単に説明してる。
こう考えると、実は昔から共通の課題が存在しており、その課題は地理的な問題がもとになっていると言う事が分かった。
やはりこういう話題は、地図を見る事に抵抗がなく政治学を大学で学んだものとしては非常に面白かった。
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2015年当時の世界情勢(日本は集団的自衛権の是非を採択中)を、中国.ロシア.ヨ-ロッパ(EU).アメリカの戦争による領土拡大の歴史を地政学的見地で論じてある。▷民主主義国家は、独裁国家と比べ戦争を引き起す確率が絶対的に低い。「個人の価値」が「国家の価値」に勝るゆえに、戦争を抑制する策を巡らす政治システムがある。▷崇高な思想があっても、その理想を共有できない相手(国家)が存在する以上、現実的(政策的)に避けられない事態を想定しなければならない。▷地政学的リスクからの集団的自衛権(2016.3.29施行)。
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他の地政学関係の本に比べれば、内容が薄い感じは否めないが、地政学「入門」であるので、それは仕方ないかなと。
内容は地域を4つに分けて、それぞれの地域の戦史を追うことで今後の戦争の可能性、そして立つべき場所を示している。
1章 広い海がほしい「中国」
2章 南へ向かいたい「ロシア」
3章 争いを経た「共同体 ヨーロッパ」
4章 世界の警察官だった「アメリカ」
それぞれの地域的な特徴、戦史を経ると見えてくるものがある。そのうえで他書を読んでみるとよいと思う。
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地政学(地理の政治学)について、今までにも何冊かお世話になっている高橋氏が「地政学入門」と称して、解説をしています。
冒頭で地政学の定義をしてくれていました、それは、世界で起こってきた戦争の歴史、とのことです。戦争は歴史の中で学びますが、必ず地図が必要となります。地理と歴史に興味があり、現代史を深堀りしたいと思っていた私に最適なものが「地政学」であったことを発見できた、ある意味で、革命的な本でした。
本の内容ですが、国家別(中国、ロシア、欧州、アメリカ)から見た、戦争の歴史を解説しています。同じ戦争でも、見方を変えると違うものが見えてくることが分かりました。
以前、「関ヶ原の戦い」を様々な部将から見た小説を読んだことがあります。随分と変わった書き方だなと、思いましたが、地政学的を利用した書き方だったのかも知れませんね。
以下は気になったポイントです。
・地政学(地理の政治学)とは、地理的な条件が一国の政治や軍事、経済に与える影響を考えること、であり、一言で定義してしまえば、「世界で起こってきた戦争の歴史を知ること」である(p16)
・アメリカは2013年9月10日に、オバマ大統領が、シリア問題に関するテレビ演説で「アメリカは世界の警察官ではない」と述べた(p21)
・自国が不戦を誓っていても、そうでない国が存在するとしたら、対抗策を取らざるを得ない場合もある。これが今まで繰り返されてきた、国際政治の常識である(p24)
・最も死者数の多かった戦争は、第二次世界大戦(5500万人)だが、人口調整後の順位は9位となる。調整後の一位は、安史の乱(3600万人、調整後:4億2900万人)である(p31)
・死者数を人口換算すると、上位8位までが19世紀以前の戦争(9位が第二次世界大戦)となる。(p32)
・民主国家は、独裁国家に比べて、戦争を起こす確率が絶対に低い、と言える。民主主義という政治システムは、根本的に戦争とは相いれないので(p34)
・貿易とは二国間で行われるが、A国とB国の貿易において、A国に赤字が続いた場合、A国は三つめのC国とB国の貿易を通じて貿易赤字が解消できる。A国の勝手な都合でC国を介在させることになるので、C国は植民地となる(p48)
・イギリスは、インドでアヘンを製造させ、そのアヘンを清に支払う銀の代わりに清に持ち込んだ。清の人々をアヘン中毒にすると、清からインドへ、アヘンの代金として銀が渡るようになり、インドがイギリスから綿製品等を買う事で、イギリスに銀が渡った(p50)
・1885年の天津条約(フランスと清)では、ユエ条約でフランスがベトナムを保護国としたことを認めること。1887年にはカンボジアを含む、フランス領インドシナ連邦を完成、1899年にはラオスも編入した(p56)
・1875年の日朝修好条規により、朝鮮は事実上、清の支配を脱して独立国家として開国した(p59)
・日本が日清戦争で優勢だったのは、イギリスが日英通商航海条約の締結により、日本を支援したから(p61)
・毛沢東は農村部に拠点を求め、1931年に江西省の瑞金に、中華ソビエト共和国臨時政府を樹立した(p66)
・朝鮮戦争において、日本の掃海隊は、機雷除去により国連軍は制海権を確保することができた(p72)
・韓国は現在、アメリカと中国の二股外交を続けているが、民主国家と独裁国家はまじりあわないので、成り立たなくなる(p76)
・ソ連のスターリン死後、批判がさかんに行われて、革命の在り方や社会主義の国家運営について中国とソ連が対立することになった(p80)
・原子力潜水艦は、燃料の心配なく長期間の連続航行が可能、電力により海水から酸素も作れる。現時点で最強の兵器であろう(p82)
・かつてフィリピンは、米軍を撤退させた途端に中国に進出された。もし沖縄から米軍がいなくなれば同様になるだろう(p86)
・第二次ロシア・トルコ戦争では、オーストリアがロシアを支持、イギリスとスウェーデンがオスマン帝国を支持した(p96)
・黒海方面では挫折したロシアであるが、英仏と清が戦ったアロー戦争に便乗して、1858(アイグン条約)1860(北京条約)で、ウラジオストク不凍港を獲得した(p116)
・1918年3月にソビエト政権は、単独でドイツと、ブレスト=リトフスク条約を締結。第一次世界大戦から離脱して、各国(フィンランド、バルト3国、ポーランド、ウクライナ)及び、オスマン帝国との国境に接する地域の権利も放棄した(p128)
・1999年から2009年にかけて、かつての東欧諸国(計11)が、NATOに加盟した(p142)
・ウクライナに西よりの暫定政権ができてしまったので、ぎりぎりの選択とshちえ、ロシアはクリミアを併合した(p145)
・ドイツに後押しされた、オーストリア=ハンガリー帝国のボスニア・ヘルツェゴビナ併合、ロシアに後押しされたバルカン同盟の締結は、バルカン半島に火をつけた(p159)
・オーストリア=ハンガリー帝国、オスマン帝国、ロシア帝国が崩壊したことで、バルカン半島から東欧地域に多くの小さな独立国家が誕生した。これは、共産革命の影響を封じ込めようとする、防御壁に過ぎない(p164)
・EUとはすなわちNATO、ギリシアがEUから脱退することは、すなわちNATOが地中海沿岸の軍事同盟国を一つ失うことを意味する。ギリシア危機とは、実質、ヨーロッパの安全保障問題となる(p184)
・フロンティアに限りが見えたアメリカにとって、弱体化したスペイン帝国から太平洋の植民地を奪い取ったことは、新たなるフロンティアの発見であり、これば「世界の警察官」としての意識につながった(p193)
・第一次世界大戦へのアメリカの関与はそれほど大きくなかったが、戦乱に乗じる形で、カリブの二国(ハイチ=フランス、ドミニカ=スペイン)を手に入れた(p202)
・自由と民主主義を守る、という大義のもと、アメリカは共産主義を封じ込めようとしてきた。この大義と表裏をなしていたのが、太平洋やラテンアメリカにおける利権である。だからアメリカは、朝鮮半島・ベトナム・キューバに介入してきた(p220)
・アメリカは、自分の蒔いた種によってイラクのクウェート侵攻を招き、ひいては湾岸戦争を引き起こした(p222)
・1000人以上の戦死者を出した軍事衝突を戦争と定義した場合、第二次世界大戦後に、38の戦争が起きている。そのうち15回がアジアで起きている。それはアジアには民主主義国家が少ないから、といえる(p233、236)
・集団的自衛権の行使は戦争リスクを高める、というのは過去の戦争データを見ればウソ、国際社会では恥ずかしい意見となる。集団的自衛権は、戦争に駆り立てるものではなく、強い同盟関係を作っておく、けん制効果を高めるもの(p242、244)
2016年1月24日作成
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アジア、欧州、中東、ロシア、アメリカ
其々の側からみる歴史。戦争の歴史。
大陸の国々の国境線とはなんともろいもの、なのか。
全体のポイントを簡潔に書かれてあり、地図で見る領土変化も分かりやすい。
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中国、ロシア、ヨーロッパ、アメリカの4つの大国の戦争を紐解きながら、なぜそのような動きになったかを「立地」の観点から解説していく。地図を片手に読みたい一冊。
・表向きの「戦争」はなくとも、各国間の押し合いは今もなお、続いている。舐められたら一気に押し込まれるのが世の常。
・こちらに戦意が無くても、相手に侵略の意思があったら、残念ながらその思惑から逃れることは出来ない。戦争まで発展しないように、地政学の観点も踏まえどの国と組むか、どの国にプレッシャーをかけるか、パワーバランスの均衡を考える必用がる。
・集団的自衛権は、同盟国を相互に守るという契約。この約束が無いと、他国へのプレッシャーがかからない。
・敵の敵は味方。その時の利害で国は動く。あの時に支援をした国が、明日に敵になるのは日常茶飯事。
・ギリシアをEUが見捨てないのは、ロシアが裏に居るのが大きい。緊縮財政を迫られて疲弊しているギリシャにロシアが接近、ガスのパイプラインを引き入れることで合意している。ギリシャをロシア側に引き込まれることを避けたいEUは、ギリシャに強く打って出れないのが実態。あの緊迫した状況で、むしろ交渉上優位にあったのはギリシャであったとも言える。ロシア接近のカードをチラつかせて、更なる支援をEUに迫る手がある。
・陸上の軍事施設は衛星で丸見え。海に潜れば秘密裏に動ける。相手にプレッシャーをかけるには、海を制する必要がある。
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とても良かったが、日本の現状と今後を解説する章だけは、あまりに作者の想いが入りすぎて、かなり偏りがある解説になっておりいただけない。それ以外の章はまた読み返したい。
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「世界各国の外交がどうしてそう行われるか」
(たとえば中国はなぜ東南アジアに拡大していこうとするのか)
地理的な要因(どこそこと陸続き、海からはどんな脅威やチャンスがあって)から、外交の方針が理解できます。
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中国、ロシア.ヨーロッパ、アメリカが一つの生き物のように時代を通して追い求めるものを物凄く簡単に解説。それでいいのかというくらい簡単に。そして日本の取るべき道も解説。地政学とは何だと知るための1冊。
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日本は、とても危険な場所にある。にもかかわらず、軍隊がないなんて。そりゃ、領土を奪われ、子供をさらわれて当然だ。