電子書籍
遠謀 奏者番陰記録
著者 上田秀人
書き下ろし時代小説の雄・上田秀人、文春文庫初登場!由井正雪の乱の真相に迫る、スリリングな快作。三代将軍、家光の治世下。水野備後守元綱は父が陪臣に降格されたものの、その処置...
遠謀 奏者番陰記録
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
遠謀 奏者番陰記録 (文春文庫)
商品説明
書き下ろし時代小説の雄・上田秀人、文春文庫初登場!
由井正雪の乱の真相に迫る、スリリングな快作。
三代将軍、家光の治世下。水野備後守元綱は父が陪臣に降格されたものの、その処置に引け目を感じた家光に厚遇され奏者番となった。
そんな折、牢人となっていた林右近は水野家に召し抱えられ、足軽並みの低い身分だったがその働きぶりを上司に認められ、奏者番の重要な補佐役、下調べを行う留役に取り立てられる。
水野備後守は、奏者番として失態を犯すが松平伊豆守信綱に助けられ、以後、伊豆守に服従するようになった。
時代は移り、家光が死去。四代将軍家綱の治世となった折も折、由井正雪の乱が起こる。
備後守は、由井正雪の弟子でありながら、その謀叛の計画を密告したことで旗本に取り立てられた者たちの初お目見えの奏者番を担当することになった。ところがそのうちの一人、奥村八右衛門は謁見の場にも病気を理由に現れなかった。不審に思った備後守は、右近に奥村の身辺調査を命じる。だが、彼の仲間も兄弟も、久しく八右衛門の姿を見ていないという……。
由井正雪の遺書、そこに記されていた紀州大納言頼宣の名、そして姿を見せぬ奥村八右衛門。由井正雪の乱の裏には、“知恵伊豆”松平信綱の驚くべき遠謀があったのだった。
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
寵臣が!
2017/10/09 18:35
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kek45 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「奏者番陰記録」の副題から、奏者番水野備後守と腹心林右近メインと思い読むも、メインは、松平伊豆守。従来から云われている、油井正雪と、紀州大納言頼宣との関係を絡めて、「慶安の変」・三代将軍家光の親心?寵臣としての伊豆守の「遠謀」をえがいている。奏者番は、狂言回し的役割で、もう少しスキット活躍させてほしかった。(特に浪人から召し抱えられた林右近を)
寵臣と忠義。家光の衆道は有名であるが、ここまで強調されると、いささか引く。
とまれ、読み物としては楽しめる。チャンバラは少ない。