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ふしぎな総合商社
著者 小林 敬幸
総合商社。それはじつはバブル期以降の急成長業界であり、「ポストバブルの勝ち組」である。伊藤忠商事、住友商事、丸紅、三井物産、三菱商事。バブル崩壊以降、五大商社のすべてが、...
ふしぎな総合商社
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ふしぎな総合商社 (講談社+α新書)
商品説明
総合商社。それはじつはバブル期以降の急成長業界であり、「ポストバブルの勝ち組」である。伊藤忠商事、住友商事、丸紅、三井物産、三菱商事。バブル崩壊以降、五大商社のすべてが、吸収合併もされず、会社名も変わらず、とりわけ2001年以降、利益もバブル発生前の約10倍に拡大させてきた。誰もが知っているけれど、実態はよく知らない総合商社。その本当の姿を知ると、ビジネスの本質も見えてくる!
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紙の本
確かに
2020/04/21 09:06
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:おどおどさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
総合商社とは何なのか、わかっていない。会社と何が違うのか、何をしているのか、知ってみるのも面白い。さすがに転職はしないと思うけど。
紙の本
???
2017/12/02 10:33
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:melon - この投稿者のレビュー一覧を見る
総合商社とは何者なのか。他の製造業や金融業などと比べその実態はわかりにくい。本書によると、昔は売買仲介メインであったが、そういったビジネスでは商社外しが起こり、現在では事業投資に重きを置いているようだ。ただし投資銀行のように金融を行っているだけではなく、実際に自身でも人を送り込んで一緒に事業をするようである。また総合商社というと資源ビジネスというイメージがあるが、三菱商事と三井物産を除く商社はあまり資源の比率が高くないようだ。そもそも資源は帝国石油開発や石油メジャーなど、資源を専門に扱う会社があり、それらの隙間を縫っているのが現状のようで、資源会社というのも当たらないのが実際のようだ。
本書で共感したのは「○×ジャパンの蹉跌」というものだ。外国の高級ブランドのライセンスを扱って、日本国内でそのブランドを成長させると、外国のブランドは商社を外そうとしてくる。結局ブランドを成長させる大変なところは商社が行い、それが成功するとおいしいところはライセンス元に取られてしまう。ブランドを自前で作らず、ライセンスに依存することが危険であることがよくわかる。やはりブランドビジネスでは供給元のブランドホルダーが圧倒的に強く、売れないラインナップだけを供給したりなどの手段で嫌がらせだってできるようだ。そこで商社はとんびに油揚げをさらわれてしまうことになる。このままではブランドビジネスでは弱者のままになってしまうので、商社はやはり売買仲介型から事業投資型に移行し、ブランドを買収するなどして、一緒に経営して成長する手段を採るようになったようだ。私が思うに、業界は異なるが、オンワード樫山などは自前でブランドを作り成長させているが、こういったことは商社はやらないものなのかと不思議に感じる。日本企業は自動車や家電などの工業製品では高いブランド力を発揮しているものが多いが、ファッションなどの世界ではあまりブランドを作る力が強くないのかと思う。
総合商社という会社が何をやっている会社なのか、本書を読んでもいまいちピンとこなかった。本書ではキメラであって、こういうものだと割り切ることができないものだとしているが、そういった性質のため、結局総合商社は何かというのはわからない。ただし、本書は特定の会社についての話題を避けるようにしているようで、抽象的な話が多く、そういった意味でもわかりづらいのだろう。他の業界のようにどの会社も同じ事をしているというものではないため、それぞれの企業ごとに何をしているのか把握しないと結局なんだかわからないことになるためではなかろうか。