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情報っていうと本とか記事とか何かそういう活字的なものをイメージしてしまうけど、それに限らずアイディアとか企画とか新しいもの全般を生み出すことについていろいろ書かれてる。
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三浦展著「『情報創造』の技術」光文社新書(2010)
* 「情報創造」とは、新しい商品を生み、ビジネスを生み、新しい価値を生んでいくことである。
* 情報を記憶したり、理解したりする力よりもまた、情報を表現・プレゼンする力よりも、重要なのは情報を創造したり、情報に基づいて行動する力である。情報をプレゼンする内容を創造する力がなければ意味が無いのである。
* 初めて自分の名前で本を出した頃は、本を出すことは自分の思想を発表することでしたが、今はちょっと違う。自分の考えと180度違うことは書きませんが、90度くらいずれてもいいと思っています。誤解や批判を恐れていては何も創造できないということである。
* アンテナを張って情報を受信してもその情報が画面に上手く映らなければ意味がありません。情報を写すには2つの条件があります。1つは知識、もう1つは価値観です。知識は、つまり無から有は生まれないということである。情報創造にはなぜという問題意識が大切であるが、なぜ?に答えるにも、思うにも知識があった方がよいためです。価値観とは、情報を扱うには中立的な立場がよいと思っている方が多いと思うが、実は中立的な立場だけでは情報は見えてこない。これは好き、これは嫌い、これは疑問だ、これは問題だといった個人の価値判断があった方が見えやすい。言い換えれば情報を収集し、自分の中にストックしておくことが重要である。
* 情報は料理と一緒で素材を加工して食べるのが普通です。最初からすごく面白い情報というのはありません。それを加工して面白くするのが情報創造である。
* 情報創造とは、感覚の論理化である。普通の人は好き嫌いを感じても、そのままにしておく。なぜなら感覚的な問題だから論じてもしょうがないと考えている。しかし、感情的、感覚的なことを論理的な言葉にする。
* 情報創造をするために分析をするとき、つまり、いろいろな、なぜ?に答えるには、ある現象を引き起こした原因を「短期」「中期」「長期」「火薬」「引き金」に分けて整理する。引き金は出来事がおきた直接的な原因である。たとえば「おまえは馬鹿だといわれてかっとなった」などである。火薬はたまった原因である。引き金が惹かれる前に火薬が少しずつたまっていたために引き金をひくと爆発する。たとえば「生まれてからずっと親に冷たくされていたので不満があった」といったことが火薬である。
* 「情報の纏め方」
① 日ごろから集めたり思いついたりしたことをノートにメモをしておく
② ある程度思いつきが増え、情報もあつまったら、そこから気がついたことをできるたけ沢山(30個以上)、ランダムでいいのでノートに箇条書きにする
③ 箇条書きにした情報を図解(グルーピング等々)する
・xy図 ・4象現図 ・三角形図 ・ベン図 ・表 等々
④ 現象の原因については、短期、中期、長期、火薬、引き金の表にする
⑤ 看護の予測については3種類くらいのストーリー、シナリオを考える
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twitterですすめられ購入。情報は、収集・整理するだけでは意味がない。加工・編集をして、そこから新たな情報を創造することが大事。そのための方法が、具体的に詳しく紹介されている。
第2章「情報創造の方法」がキモかな。ここは繰り返し読んで身につけたいと思った。
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相手を説得しよう、自分がやりたい方向に進めようという気持ち、そういう気持ちがあれば集めた情報から何が言えるかを真剣に考えようとするはず。
デザインにこだわるな、中身にこだわれ>パワポ。
ユニクロの柳井社長も素晴らしいコンセプトメーカー。ユニクロの快進撃の理由は日本のDNAであり、理想的な日本だという。
何度も試作品を作り、考えに考え抜いた結果だと思う。
常に問題意識を持って、製品を改良していくのが有料企業の必須条件。
思いつきだけでできた製品でない。
個人的に読んだ本でも最後は仕事に結びついてしまう。それが情報創造を仕事にした人間の宿命。
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どんな情報に意味があるのかをよく考える
女性のなりたい職業アンケート 3%しかいないラーメン屋の店長に気づけるか?
TSUBAKIの女優の同時起用→それぞれの生き方に、それぞれ美しさがあるよね→自分の生き方が肯定された
「火薬」と「引き金」、「短期」「中期」「長期」で分析するクセ
ライフスタイルが違う=生活単位、生活空間、生活時間、生活経済、生活価値が違う
傍証に使えるデータ
NHK放送文化研究所 「日本人の意識」調査「中学生・高校生の生活と意識調査
ベネッセ教育研究開発センター「モノグラフ」
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著者の意見に賛同出来る部分とそうでない部分がはっきり分かれる。情報創造についてはあくまでも個人的なやり方であると念を押していたが、そのとおりだと思う。一部誤解があると思われるのが、アンケートは出て欲しい結果に合わせて項目を設定するという部分で、これは記述が曖昧に見えるために意味が確定できないのではないだろうか。欲しい結果が先にあって、そこをめがけてアンケートを作ってしまっては情報創造ではなく単なる誘導ではないだろうか。おそらくはそのような意図で書いたつもりではないのだろうが、そう受け取れる文面に見えるのだ。
他にもいくつか読んでいて違和感を感じる部分はあるが、列挙はしないが世の中にはこういう考え方もあるのかという参考にはなった。
ただし、全面的に否定的な気持ちでもなく、むしろ著者が大前提にしている点、たとえば情報は持ちすぎても意味がなく、アウトプットして初めて役立つのだという点には強く賛同する。今の世の中情報過多になり、アウトプットしきれず飽和している人がたくさんいると指摘しているのは良い視点だと思った。自分なりに著者の意見と戦ってみると面白いと思う。
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情報から何を考え何を生み出せるかが重要。
特にこの本に書かれていることは、実践しなければ全く意味がない。自分のスタイルで情報の解読と読み砕いて、新しい情報を創造することが大事だ。
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知らない物事は見えない。情報を得る為には勉強が必要。そして得た情報から何を創造するのかが大切!ラーメン屋の店主になりたい女性など埋れそうな情報の中にもストーリーを創造できるようになる事が大切!
そして情報はインプットだけでなくアウトプットすることが重要‼
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この本の要点は、『情報創造』と『発信』が時代を生き抜く力となる。そのためには自分の頭で考え続け、色んなことに関心を持ち、感覚を論理化することが重要ってこと。著者の情報創造のメカニズムを垣間見ることができる。
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企画を常に30本持つ。
収集する本やテーマは、仮説に従って、対象、内容、分類ジャンルを変更させるべき。
壁新聞で情報をアウトプットし、定着させる。思いつきを箇条書きで整理して、情報をまとめる。情報はまとめすぎず、色々な仮説を出せるようにする。
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情報創造する為には、
・興味を持つ
・調べる
・まとめる
・発表する
情報の整理
・時系列、五十音順ではなく大きい項目ごとに
・情報は刺激を与えるモノ。そこから発想を
何にでも興味を持ち、疑問を抱き、調べること。調べ方も統計を見るなどの数字として信用が置けるものを参考にする。他には、目的を決めて定点観測をしたり、感覚を言葉にする。
情報が集まったら、発表するなどし、外にだす。
人は、細かな指示よりもコンセプトの方が動きやすい。
それは、考えて行動させるからだ。
一人の女性を見て、その人の生活を想像するのは、面白いと思った。
15-25歳の分析
NHK放送教育文化研究所「『日本人の意識』調査」
「中学生・高校生の生活と意識調査」
ベネッセ教育研究開発センター
「モノグラフ」
(図書館で借りた本)
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[ 内容 ]
下流社会、ファスト風土etc.数々のキーワードを生んだ消費社会研究家、マーケティング・アナリストの調査・分析・プレゼンの技法とは?
すぐに実践できる入門書。
[ 目次 ]
序 情報創造力がないと生き残れない!(「まねない力」で生き残れ!;どんどん仮説を出そう ほか)
第1章 情報創造はなぜ必要か?(パワポづくりで無駄な残業をしていませんか?;ちゃんと文章を書いて論理的に考えるべき ほか)
第2章 情報創造の方法(情報受信するには知識と好き嫌いが必要;いろいろなことを知っておこう ほか)
第3章 情報の収集と整理(脳を刺激する自由で楽しい仕事場づくり;デスクの配置 ほか)
第4章 情報創造の事例(仮説の立て方(1)オリジナルなデータをつくる
仮説の立て方(2)温故知新で考える ほか)
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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この本はあとがきに全てが詰まってる感じ。
あとがきを読んでから本文を読むようにすれば理解しやすいのかも知れない。
本文には例題や今までの出来事や「こんなことがあった」という実例が書いてある。具体例や何故その考えに至ったかの経緯が書かれているので気になったところをつまみ読みしやすい。
自分の考え、主観で情報を発信していくのは大切ですね。
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アイデア出しの方法論を語る一冊。『下流社会』や『ファスト風土』などの言葉を作った人物の、キャッチーなアイデアの出し方を披露する……という感じ。作者の三浦さんは雑誌の編集者だったらしく、そこで語られるところの多くは編集者的な方法論が感じられた。
端的に言えば、意識的なインプットと意識的なアウトプットをしよう、という話。これからの時代、情報を創造できる人材だけが生き残るという主張は、かなり的を射たものだと思う。特に、専門技術的なところのないサラリーマンなどは、これからそのスキルが求められるはず。一方では、そういうのを求めない会社もあるわけで、そういう職場はあまり先行きが明るくないかも。
難点は、作者本人のアイデア出しの方法が、あまり参考にならないということ。こればっかりは、人それぞれだよね~と思う。作者のやりかたを見習いつつ、自分流の方法を編み出すことが大切。一方で、作者が具体的にどのような過程を踏んで情報を創造したかについては、かなり面白かった。現代においては「興味」と「調査」と「価値観」のスクラムが、有用な情報を創造する……のは確かだと思う。
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モノの考え方、新しいことのうみだし方という点ではとっても納得のいく本でした。自分も開発者でソフトウェアの企画・開発を行っていますが、アイデアを生み出すためのアプローチとか、アイデアを生み出す過程とか「そうだよね」という点が多々ありました。自分の方法が「違う」と言われている点があったり、今まで試みたことのない方法などかかれていましたが、参考になる本でした。
エジソンが発明は99%の努力と1%のひらめきと言っていましたが、アイデアも同じですね。情報の蓄積と、それを自分のものにするための「努力」が必要だと思いました。