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百千万劫に愛を誓う
同じ施設で育った幼馴染みが、凛々しい僧侶になっていた!? 美貌と才覚を武器に悪辣な金貸し業を営む幸男(ゆきお)。ある日、偶然再会したのは僧侶の佳純(よしずみ)だ。幼い頃と...
百千万劫に愛を誓う
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百千万劫に愛を誓う (キャラ文庫)
商品説明
同じ施設で育った幼馴染みが、凛々しい僧侶になっていた!? 美貌と才覚を武器に悪辣な金貸し業を営む幸男(ゆきお)。ある日、偶然再会したのは僧侶の佳純(よしずみ)だ。幼い頃と変わらぬ純粋な優しさで接してくる佳純に、幸男は心癒されていく。――俺と同じ辛い境遇だったはずなのに、なぜおまえだけがそんなに無垢なんだ!? 佳純に安らぎを覚える一方、自分と同じ泥沼に堕としたいという昏い欲望にかられ!? ※口絵・イラスト収録あり
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百千万劫難遭遇
2021/10/14 05:18
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投稿者:やじやじ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタバレあり
ヤクザの愛人で悪辣な金貸し業を営む幸男と
養護施設で一緒だった僧侶の佳純
私の萌えポイントのひとつの僧侶。
作者さんの信仰系の話(勝手に命名)は
神道系が多い気がするのですがこちらは仏教です。
ところどころに仏教の話を押し込んできています。
作者さんにしては珍しく交互視点です。
(読みにくいとかではなくて珍しいって意味です)
幸男は確かに清廉潔白とか純情とかいうことはないけれど。
佳純に対して商品説明にあるような
「自分と同じ泥沼に堕としたいという昏い欲望にかられ」
って感じではない。
自分をそのまま受け入れてくれる存在として欲したって感じ。
最初「暇つぶし」などと嘯いていたけれど
長い間「佳純」を求めて探していたのが本当だから。
一方同じく佳純も商品説明にあるような
「穢れを知らない清い男」でもない。
少し世間知らず的なところがあるけれど弱さと優しさを持った男。
どちらも何かが欠けていたり、心に闇を持っているのだけれど
(幸男の方が圧倒的に闇は多いけれど)
お互いがお互いにぴったりとあわさる感じなのでしょうがね。
お互いに相手と闇を抱いて
「百千万劫に遭い遇うことは難しくても」会ってしまったので
この世俗で二人で生きて行くのだろうなぁとは思います。
幸男の闇が深すぎてこのまま終わっても良いものかと少し思う
(まあ、これを知っても佳純はもう離れられないでしょうけど)
色々と問題はあったけど、
ヤクザの玉木は幸男に入れ込んで(執着して)いてあの仕打ちなのですが・・・
自業自得でありながらお気の毒というか。
飯塚もこれで諦めるとは思えないのだけれど・・・
法厳寺についてはこれまた放置だし
(佳純はもう良いと思っているのだろうけど
幸男がしばらくしたらひっそりと何かしてそう・・・)
もやっとするものも残りながら
出会ってしまった二人の行く末を思う読み終わりでした。
☆3.5